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規格外の薬剤師也

本職は病院に勤める薬剤師ですが、
実際は乳がんを勉強し、がんに関連したNPO法人に参画している事務員です。

JCO 2006.3.1分

2006-03-26 11:57:01 | 文献チェック
2つ、興味を持ちました。

まず、
2.5cmより小さいグレード1or2のDCISに関して
1cm以上の縁を伴った切除だけで無治療は、駄目?
という文献。

Prospective Study of Wide Excision Alone for Ductal Carcinoma in Situ of the Breast

この試験は、多くの局所再発があったため
途中で取りやめになったとの事。

もう1つはフルベストラントというホルモン治療薬に関する文献でした。
Fulvestrant in Women With Advanced Breast Cancer After Progression on Prior Aromatase Inhibitor Therapy: North Central Cancer Treatment Group Trial N0032

この件に関してはゼネカ社のホームページにも記載がありました。
来月にはフェマーラが発売されそうですし
経口のホルモン治療は、まだまだ目が離せない感じです。

げん。

JCO 2006.2.10分

2006-03-26 11:24:01 | 文献チェック
Antiangiogenic and Antitumor Effects of Bevacizumab in Patients With Inflammatory and Locally Advanced Breast Cancer

乳がん関連は、この、興味ある
ベバシズマブ(アバスチン)の文献だけでした。

炎症性や進行乳がんの患者21人に対して
ベバシズマブ、アドリアシン、タキソテールを投与したそうな。

分かったことは、
ベバシズマブは、VEGF受容体の活性化や脈管透過を抑制する効果を持ちながら、
がん細胞の細胞死の誘発する効果もあるっちゅう事だそうです。

今後に期待。
げん。