さて、久しぶりに真面目に歯科の話を…
皆様は、歯科には検査が少ないと思われませんか?
医科に行くと色んな検査があります。
僕も毎年健康検診を受診していますが、特に具合の悪い所がなくても、
血液検査、血圧、尿検査、胸部レントゲンは必ずやりますね。
もっと精密に調べるなら、心電図や胃カメラ、CTやエコー、MRIなどの検査もあります。
それに比べて歯科はどうでしょう?
保険で認められてるのはレントゲンと歯肉の検査くらいなものです。
それですら、患者さまにはあまり必要性を理解して頂けないことも…
それでは歯科には検査は必要ではないのでしょうか?
ムシ歯を削るか削らないのか、神経を取るか取らないのかも、
明らかに痛みがあるような場合はともかくも、
判断に迷うようなケースは日常臨床で多々あるのにも係らず
レントゲン以外に診断のための検査を行うわけでもなく、
歯科医師の熟練の判断に任されていることが多いのではないでしょうか。
(当院では、カリエスディテクターやパルプテスターという器械を使って診断しております。)
確かに歯医者には職人のように、ぱっと見て、即座に診断し、すぐに削り、その日で完治…
というイメージがあるようですね。
初診の患者さまでも、「今日で全部治して欲しい」とおっしゃられる方もいらっしゃいます。
確かに小さなムシ歯が1、2本だけなら、それも可能でしょう。
けれど欠損した歯がある場合、多数に渡る被せになるようなムシ歯などの治療の場合はそうは行きません。
そういう多くの治療が必要なケースは、まず治療より前に、
診断を行うための現状を知るための資料を集めさせて頂く必要があります。
まずは現状を把握し、何故今の状況になったのかを調べることが必要です。
その上で初めて、どの歯をどれだけ治して行くのかという治療の計画を立てることが出来るのです。
また、お口の中の写真やレントゲン、そして歯の模型などは
患者さまが診療室にいない間も、患者さまの治療のことを考えるためにとても重要な資料です。
お口の中は舌や頬の規制があったり、奥側からは見る事が出来ないので、
模型にすることには、大きな意義があるのです。
私たちは、患者さまが診療台に座られてる時にだけ患者さまのことを考えているわけではありません。
そのために資料採取は必要なのです。
そして、診断に重要なのものに噛み合せの診査があります。
矯正治療が必要な方がおられるように、
元々の歯並びや噛み合わせに問題があることも多いですし、
経年的な変化、ムシ歯や歯を失ったことが原因となって
噛み合わせがずれてしまってる場合もあります。
そして噛み合わせによって、歯が欠けたり、痛んだりすることもあるのです。
多くの場合、噛み合わせを調べると言っても
歯の型を採って模型にするだけではないでしょうか。
もちろん、それで充分必要な情報が得られる場合も多いのですが、
精密に調べるためには、更に噛み合わせを中心位という顎本来の位置で採得し、
咬合器という生体と同じ顎の動きを再現出来る装置に付着し、診査します。
それで、どの歯をどういう風に治療するかという診断をするのです。
噛み合わせの位置を変更したり、噛み合わせに関与する歯を治療する場合、
歯の大きさ、形などの見た目の改善をイメージするために
この診査はとても大切なのです。
皆様、検査や資料集めなどいらないから、
早く治療に入って、早く終わって欲しいというお気持ちも良く解ります。
しかし、これは患者さまにとって、最善の治療を行うためのものです。
また資料を取ることによって、経年的な比較対象となり、
もし悪くなったとしても、早期に発見、治療が出来るのです。
是非ご理解とご協力をお願いします。
皆様は、歯科には検査が少ないと思われませんか?
医科に行くと色んな検査があります。
僕も毎年健康検診を受診していますが、特に具合の悪い所がなくても、
血液検査、血圧、尿検査、胸部レントゲンは必ずやりますね。
もっと精密に調べるなら、心電図や胃カメラ、CTやエコー、MRIなどの検査もあります。
それに比べて歯科はどうでしょう?
保険で認められてるのはレントゲンと歯肉の検査くらいなものです。
それですら、患者さまにはあまり必要性を理解して頂けないことも…
それでは歯科には検査は必要ではないのでしょうか?
ムシ歯を削るか削らないのか、神経を取るか取らないのかも、
明らかに痛みがあるような場合はともかくも、
判断に迷うようなケースは日常臨床で多々あるのにも係らず
レントゲン以外に診断のための検査を行うわけでもなく、
歯科医師の熟練の判断に任されていることが多いのではないでしょうか。
(当院では、カリエスディテクターやパルプテスターという器械を使って診断しております。)
確かに歯医者には職人のように、ぱっと見て、即座に診断し、すぐに削り、その日で完治…
というイメージがあるようですね。
初診の患者さまでも、「今日で全部治して欲しい」とおっしゃられる方もいらっしゃいます。
確かに小さなムシ歯が1、2本だけなら、それも可能でしょう。
けれど欠損した歯がある場合、多数に渡る被せになるようなムシ歯などの治療の場合はそうは行きません。
そういう多くの治療が必要なケースは、まず治療より前に、
診断を行うための現状を知るための資料を集めさせて頂く必要があります。
まずは現状を把握し、何故今の状況になったのかを調べることが必要です。
その上で初めて、どの歯をどれだけ治して行くのかという治療の計画を立てることが出来るのです。
また、お口の中の写真やレントゲン、そして歯の模型などは
患者さまが診療室にいない間も、患者さまの治療のことを考えるためにとても重要な資料です。
お口の中は舌や頬の規制があったり、奥側からは見る事が出来ないので、
模型にすることには、大きな意義があるのです。
私たちは、患者さまが診療台に座られてる時にだけ患者さまのことを考えているわけではありません。
そのために資料採取は必要なのです。
そして、診断に重要なのものに噛み合せの診査があります。
矯正治療が必要な方がおられるように、
元々の歯並びや噛み合わせに問題があることも多いですし、
経年的な変化、ムシ歯や歯を失ったことが原因となって
噛み合わせがずれてしまってる場合もあります。
そして噛み合わせによって、歯が欠けたり、痛んだりすることもあるのです。
多くの場合、噛み合わせを調べると言っても
歯の型を採って模型にするだけではないでしょうか。
もちろん、それで充分必要な情報が得られる場合も多いのですが、
精密に調べるためには、更に噛み合わせを中心位という顎本来の位置で採得し、
咬合器という生体と同じ顎の動きを再現出来る装置に付着し、診査します。
それで、どの歯をどういう風に治療するかという診断をするのです。
噛み合わせの位置を変更したり、噛み合わせに関与する歯を治療する場合、
歯の大きさ、形などの見た目の改善をイメージするために
この診査はとても大切なのです。
皆様、検査や資料集めなどいらないから、
早く治療に入って、早く終わって欲しいというお気持ちも良く解ります。
しかし、これは患者さまにとって、最善の治療を行うためのものです。
また資料を取ることによって、経年的な比較対象となり、
もし悪くなったとしても、早期に発見、治療が出来るのです。
是非ご理解とご協力をお願いします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます