ウルグアイ東方共和国 モンテヴィデオ市の住人より

モンテヴィデオ市の住人のつぶやき・・・・

G20 と ウルグアイ

2009年04月03日 | 社会・政治
G20ロンドンのタイミングを合わせるように、フレンテ・アンプリオ党内の大統領候補達からSECRETO BANCARIO(銀行の秘密主義)の是非を問う論議が活発化し始めたのはおもしろい。アメリカの金融破綻から派生した世界的金融危機の余波が思わぬ形でウルグアイの”信用ある国立銀行”にメスがはいるか今後が楽しみ
                          
南米の近隣諸国のみならず欧州からの貯蓄者も多いウルグアイ共和国銀行(BROU)。2002年のあの歴史的な経済危機の時でさえも、混乱を避ける為に一時的に閉鎖はしたものの元本とその魅力ある利子を100%保障し支払っている。それに銀行の秘密主義がセットになっている為、預金者には都合がよろしく外貨貯蓄も多い。
G20 は、ウルグアイの税に関する情報が外国から要請があった際に、国際的ノルマに準じていない国(租税回避=秘密口座)としてブラックリスト入りを表明し、場合によっては制裁が・・・という報道がある。スイスは米国司法省との取引で既にケースバイケースで対処が始まっている。ちなみにG20のOECDにおいて告発した国は、ラプラタ対岸国だから余計にエキサイト。セルローズについでまたしてもやって頂いたようで・・・
どうなることやら興味のある報道で久しぶりにじっくりニュースを見いってしまった

追記: この報道の翌日、ウルグアイ経済大臣がOECDに対し「国際基準に準じた情報交換」を行うことを明言して、OECDはブラックスリストからはずす事を決定。これによって最悪のリストからはずれ、スイスやチリなど同様のグレーリストになる。