
鎌倉文学館は、鎌倉駅から徒歩20分、長谷駅から10分の所に有り、南に由比ガ浜を望み、建物から緩やかに庭が南に下がっている絶好のロケーションです。
この建物は、加賀百万石の旧前田侯爵家の鎌倉別邸でした。
別邸は、第15代当主前田利嗣氏が、明治23年頃に土地(10,000坪)を入手して建てたのが始まりで、現在の建物は、第16代当主利為氏が、昭和11年に洋風に全面改築したものです。
建築用材は塩害に強いチーク材を使用、室内のステンドグラスや照明器具なども粋をこらしています。
明治時代には、当時皇太子であった大正天皇ほか皇族の人々が来遊しており、戦後にはデンマーク公使が別荘に借用し、昭和39年からは佐藤栄作元首相が借りて、亡くなる前まで週末の静養地としていました。
作家の三島由紀夫氏が作品「春の雪」の中の別荘のモデルとして描いていることでも知られています。
昭和58年に本館建物が第17代当主利建氏から鎌倉市に寄贈されたので、外観をそのまま残しながら内部を補修し、別棟に収蔵庫を新築して、昭和60年10月31日開館されました。
建物からなだらかな芝生の庭園が有り、その先にバラが今を盛りと咲き誇っていました。

庭園の薔薇が余りにキレイだったので沢山アップしてしまいました。
残念な事に標準ズームだけしか持っていなかったので、ボケが汚いのは我慢し下さい。




この薔薇は「プリンセスアイコ」だそうです。
全てEOS20D+EFS17-85mmF4-5.6IS USM