モンゴルの日本語教育機関

日本へ向けて、モンゴルの日本語教育事情、特に、教育機関について発信していきます。

子供たちの発展と保護の公共センター

2005年02月03日 | その他の教育機関(専門学校・塾など)
ここは、まだ日本語教育を始めたばかりの機関です。
モンゴル語の正式名称は「Olon neeted Tushiglesen Huuhdiin Hogjil Hamgaalliin Tuv」で、意味は「子供たちの発展と保護の公共センター」という感じでしょうか。のちほど英語の正式名称が分かりますので、補足しておきたいと思います。

ここで勉強しているのは、両親がいなかったり、あるいは経済的な事情で学校に行けなかったり、さらに地方からの人口流入で学区の児童数が学校の収容人数を上回ってしまったりして、教育の機会に恵まれない子供たちです。といっても、治安の悪い地域のちょっと危険な子供たちではなく、とても素直そうな表情が印象的でした。

日本のODAとイギリスを中心とするNGO(セイブ・ザ・チルドレン)によって建てられ、今もいくつかの国の人的援助を受けているようです。が、日本の協力隊などにはまだ接触していないとのことでした。

セイブ・ザ・チルドレン
http://www.savechildren.or.jp/

日本語教育はまだ始まったばかりで、大使館員の夫人がボランティアで週二回、90分ずつ教えています。今のところまだ教科書もなく、大使館員夫人の孤軍奮闘ぶりが目立ちました。孤軍奮闘を孤立無援にしないためにも、何とか協力したいものです。

日本語教育が始まったのは、ここに来る子供たちにアンケートをした結果、日本語を学びたいという声が多かったからだそうです。日本語の他にも英語と韓国語のクラスがあります。英語は日本語と同じようにボランティアの先生がいますが、韓国語は八年生(日本の中学三年生ぐらい)の生徒がボランティアで教えているのだそうです。

もし日本からここに教えに来るのなら、間違いなくやりがいはあると思います。ただ、経済的な見返りは期待すべきではないでしょう。むしろ持ち出しも覚悟しなければならないかもしれません。お金を出しても経験を買いたいとか、引退後の生き甲斐のために教えたいという、経済的に余裕のある人なら、目的を達することができるのではないかと思います。

住所 Ulaanbaatar City, Chingeltei District, 15th khoroo, Jargaltiin 40th Street, No.0752.
電話 +976 99168246, 99734187

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1 コメント

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英語の正式名称 (村上)
2005-06-09 12:44:50
英語の正式名称は

Community based Child Development and Protection Centre 2

です。



文中の大使館夫人は、残念ながら家庭の事情により、ここでのボランティアが続けられなくなってしまいました。ご本人も、「子供たちはかわいいし、とても残念」とおっしゃっていました。



ここでは子供たちは本当に熱心で、夏期講習にも先生が必要とのことですので、ご興味のある方はぜひ上記連絡先までご連絡をお願いします。

なお、メールで連絡を取りたい方は、duya_ds@yahoo.comまでお願いします。
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