アイルランド旅行記、最後はアイルランド独立戦争の跡地めぐり、中央郵便局とアイルランド銀行、グラスネヴィン墓地とキルメイナム刑務所です。とおもったんですけど、墓地の写真が多すぎて(!)やっぱり墓地はもう1回別記事にします。なんせ今回の旅の最大目標、マイケル・コリンズの墓前にお花を供えることですからね。。。旅の目標が刑務所と墓地なんて、どんな旅なんでしょうね!

General Michael Collins
体格が大柄だったので、The big fellah(大きいやつ)と親しみを込めて呼ばれたマイケル・コリンズ。自転車に乗っている写真が一番有名ですね(本人もこの写真が好きだったとか)。軍服きているし、独立戦争、続く内戦と闘っているので軍人のイメージ強いんですけど、実はアイルランド自由国政府での立ち位置は財務大臣だったMichael。それでも一般的にはGeneral Michael Collinsとよばれます。Collinsという名字はゲール語では Ó Coileáin となり、その意味はyoung warriorという意味だそうです。納得。Michaelは恐らく大天使ミカエルからきているのでしょうが、ミカエルもよく戦いの天使として描かれますよね。どっちも戦いに関係する名前なのか。でも、顔も結構いけてるんですよ。これが人気の秘密か(まあそうだろうな)。土方さんと似た顔してます。うふふ。そういえば、私の好きなKillianはミュージカルで彼を演じてるんですよね。演説のシーンとかかっこよかっただろうな~。
マイケル・コリンズという映画は、その描き方に賛否両論ありますが、私はとても好きです。死してなお、というか若くして死したが故に英雄となったマイケル・コリンズ。コリンズとは別の道を歩んだのちのアイルランド大統領、イーモン・デ・ヴァレラの苦悩。マイケル・コリンズに惹かれ、立場を超えて友情を結ぶイギリス側諜報員ネッド。マイケルコリンズの親友ハリー、恋人キティ、世話女房ジョー(男)。一部史実と違うところもありますけど(ハリーの死に方とか、マイケルの投獄場所とか)でも、彼の持っていたカリスマ性をリーアム・ニーソンは存分に演じていると思います。ちなみに、盟友(?)イーモン・デ・ヴァレラを演じたのは今やスネイプ先生として有名なアラン・リックマン。これが嫌みなくらいリーアムと対決するのが似合うんですよね。。。(ダイ・ハードといい、マイケル・コリンズといい、スネイプ先生に決まったときはまた嫌みな役か!と思いました(笑))恋人キティはジュリア・ロバーツ。甘いマスクのハリーを演じるのはエイダン・クイン。ネッドは個性派スティーブン・レイ。暗殺者のチョイ役はジョナサン・リース・マイヤーズ。今考えると、すごいキャスティング。ちゃんと大方はアイリッシュ系だし。
(1)中央郵便局/GPO
1916年4月24日に始まったイースター蜂起の中心舞台となった、アイルランド史上とても有名な場所。映画にも、出てきます。メインストリートのオコンネル・ストリートにあります。あまりにも普通に史跡があるので、素通りしそうになりました。危ない危ない。もちろん、今でも中央郵便局として機能していますので、切手も買えます。ちゃんとここで切手買って投函しましたよ。自分に宛てたけど(笑)はがきはトリニティの図書館のもの。郵便局の中には、アイルランド伝説の英雄、クーフリンの像も(ちっちゃいけど)。しかしね、未だに郵便局なわけですから中では普通に業務を行っているので、いくら私でも妄想に浸りにくい雰囲気。

中央郵便局の屋上に翻るアイルランドの国旗。イースター蜂起の時に革命軍(革命じゃないから革命軍じゃないんだけど)が自由アイルランドの旗を掲げたのも、まさにここ、中央郵便局の屋上でした。風がちょうど吹いて旗が綺麗。

外の柱には、未だに、当時の弾痕が(小峰城か、ここは・・・。)。
イースター蜂起を記念する銅板もありました。
(2)キルメイナム刑務所/Kilmainham Gaol
http://www.heritageireland.ie/en/dublin/kilmainhamgaol/
イースター蜂起が失敗に終わり、主犯格が投獄、処刑されたのがここ、キルメイナム刑務所。中は英語のツアーでしか回れません。まあ、興味ない人はこんな刑務所なんかには行かないのが普通なので、余計なお世話かもですが、英語のツアーですし、重い歴史を背負っている場所でもありますから、アイルランド独立、特にイースター蜂起あたりは勉強してからいった方がいいかも。ツアーも15分だか30分だかおきにあるのですが、一回のツアーの人数が限られてますから、時間に制限のある時、観光シーズンは早めに行かないと思った通りの時間内では回りきれないかも。ツアー開始までの待ち時間は併設のカフェか、展示物みて過ごすか。(これしっかりみると1時間かかると思う。アイルランドの当時の刑務所、刑罰の解説から、イースター蜂起、アイルランド独立戦争まで、きちんと丁寧に説明してあります。)


刑務所内部。ここ、まさに映画で使われていましたね。なんか感動。
キルメイナム刑務所は、イースター蜂起以前から刑務所として使用されていたとのことですが、徐々に政治犯を収容するようになり、独房を備えた近代的な(・・・・)刑務所を増設したとのこと。これがその部分ですね。ちゃんと、イーモン・デ・ヴァレラがいた独房、プランケットがいた独房と、銘打ってあります。映画では、マイケル・コリンズもここキルメイナム刑務所に投獄されていたことになっていますが、実は彼は別の場所に放り込まれていたので、ここにはいませんでした。

Eamon de Valeraの独房。ちゃんと、1916年とあります。
Eamonは、イースター蜂起で重要な役割を担っていたにも関わらず、生きてこの刑務所から出れました。それは、彼がアメリカ生まれでアメリカ国籍を持っていたから。

天井が光を通し、広い空間になっているので、一見刑務所の内部とは思えない。。。
でも、これは独房を壁に沿って配置し、中の階段、通路で看守がみはることで看守の人員を削減しつつ、効率的に監視できるようにした仕組みなんだとか)

中庭。
ここにも、刑務所の入り口と同様にアイルランド国旗が翻っています。ここは、イースター蜂起で主犯格とされた14名が蜂起鎮圧後10日とたたずに銃殺刑に処された場所。旗の元にある銅板には、彼ら14名の名前と、処刑が行われた日が刻まれています。その中には、DARTの駅の名前になっているJames Connolly、Patrick&William Pearce兄弟も。James Connollyは、イースター蜂起の際に重傷を負い、この刑務所に収容されていなかったにもかかわらず、わざわざ病院からここまで連れ出し、銃殺されたのです。傷のせいで立つことさえままならなかったJamesは、他の人と異なり、椅子に座らされたと。彼の椅子が置かれた場所は、この旗に向かって右手にありますが、そこには小さな十字架が立っています。
1916年のイースター蜂起はアイルランドの歴史の一部でしかないけれど、キルメイナム刑務所に来て、その歴史の一端に触れることがてきて感慨深いです。
(3)アイルランド銀行
今でこそ銀行として使われていますが、元々はアイルランド議会の建物だったここ。
アイルランド議会といっても、イングランドに併合される前の議会です。つまり、1800年の連合条約でアイルランド議会が解散させられるまで。この条約の撤回を求めてダニエル・オコンネルが立ち上がるわけです。ここも、通常の銀行業務を執り行っている横をそそくさと奥の部屋に入るとこんな豪華絢爛な部屋にたどりつきます。

窓がないのは議論に集中するためだとか。なかったらないで閉塞感で良い議論ができないとか言われそうな。。。。
さ、次はいよいよ最後、グラスネヴィン墓地です。マイケル・コリンズのお墓にお花を添えることはできたのか!?

General Michael Collins
体格が大柄だったので、The big fellah(大きいやつ)と親しみを込めて呼ばれたマイケル・コリンズ。自転車に乗っている写真が一番有名ですね(本人もこの写真が好きだったとか)。軍服きているし、独立戦争、続く内戦と闘っているので軍人のイメージ強いんですけど、実はアイルランド自由国政府での立ち位置は財務大臣だったMichael。それでも一般的にはGeneral Michael Collinsとよばれます。Collinsという名字はゲール語では Ó Coileáin となり、その意味はyoung warriorという意味だそうです。納得。Michaelは恐らく大天使ミカエルからきているのでしょうが、ミカエルもよく戦いの天使として描かれますよね。どっちも戦いに関係する名前なのか。でも、顔も結構いけてるんですよ。これが人気の秘密か(まあそうだろうな)。土方さんと似た顔してます。うふふ。そういえば、私の好きなKillianはミュージカルで彼を演じてるんですよね。演説のシーンとかかっこよかっただろうな~。
マイケル・コリンズという映画は、その描き方に賛否両論ありますが、私はとても好きです。死してなお、というか若くして死したが故に英雄となったマイケル・コリンズ。コリンズとは別の道を歩んだのちのアイルランド大統領、イーモン・デ・ヴァレラの苦悩。マイケル・コリンズに惹かれ、立場を超えて友情を結ぶイギリス側諜報員ネッド。マイケルコリンズの親友ハリー、恋人キティ、世話女房ジョー(男)。一部史実と違うところもありますけど(ハリーの死に方とか、マイケルの投獄場所とか)でも、彼の持っていたカリスマ性をリーアム・ニーソンは存分に演じていると思います。ちなみに、盟友(?)イーモン・デ・ヴァレラを演じたのは今やスネイプ先生として有名なアラン・リックマン。これが嫌みなくらいリーアムと対決するのが似合うんですよね。。。(ダイ・ハードといい、マイケル・コリンズといい、スネイプ先生に決まったときはまた嫌みな役か!と思いました(笑))恋人キティはジュリア・ロバーツ。甘いマスクのハリーを演じるのはエイダン・クイン。ネッドは個性派スティーブン・レイ。暗殺者のチョイ役はジョナサン・リース・マイヤーズ。今考えると、すごいキャスティング。ちゃんと大方はアイリッシュ系だし。
(1)中央郵便局/GPO
1916年4月24日に始まったイースター蜂起の中心舞台となった、アイルランド史上とても有名な場所。映画にも、出てきます。メインストリートのオコンネル・ストリートにあります。あまりにも普通に史跡があるので、素通りしそうになりました。危ない危ない。もちろん、今でも中央郵便局として機能していますので、切手も買えます。ちゃんとここで切手買って投函しましたよ。自分に宛てたけど(笑)はがきはトリニティの図書館のもの。郵便局の中には、アイルランド伝説の英雄、クーフリンの像も(ちっちゃいけど)。しかしね、未だに郵便局なわけですから中では普通に業務を行っているので、いくら私でも妄想に浸りにくい雰囲気。

中央郵便局の屋上に翻るアイルランドの国旗。イースター蜂起の時に革命軍(革命じゃないから革命軍じゃないんだけど)が自由アイルランドの旗を掲げたのも、まさにここ、中央郵便局の屋上でした。風がちょうど吹いて旗が綺麗。

外の柱には、未だに、当時の弾痕が(小峰城か、ここは・・・。)。
イースター蜂起を記念する銅板もありました。
(2)キルメイナム刑務所/Kilmainham Gaol
http://www.heritageireland.ie/en/dublin/kilmainhamgaol/
イースター蜂起が失敗に終わり、主犯格が投獄、処刑されたのがここ、キルメイナム刑務所。中は英語のツアーでしか回れません。まあ、興味ない人はこんな刑務所なんかには行かないのが普通なので、余計なお世話かもですが、英語のツアーですし、重い歴史を背負っている場所でもありますから、アイルランド独立、特にイースター蜂起あたりは勉強してからいった方がいいかも。ツアーも15分だか30分だかおきにあるのですが、一回のツアーの人数が限られてますから、時間に制限のある時、観光シーズンは早めに行かないと思った通りの時間内では回りきれないかも。ツアー開始までの待ち時間は併設のカフェか、展示物みて過ごすか。(これしっかりみると1時間かかると思う。アイルランドの当時の刑務所、刑罰の解説から、イースター蜂起、アイルランド独立戦争まで、きちんと丁寧に説明してあります。)


刑務所内部。ここ、まさに映画で使われていましたね。なんか感動。
キルメイナム刑務所は、イースター蜂起以前から刑務所として使用されていたとのことですが、徐々に政治犯を収容するようになり、独房を備えた近代的な(・・・・)刑務所を増設したとのこと。これがその部分ですね。ちゃんと、イーモン・デ・ヴァレラがいた独房、プランケットがいた独房と、銘打ってあります。映画では、マイケル・コリンズもここキルメイナム刑務所に投獄されていたことになっていますが、実は彼は別の場所に放り込まれていたので、ここにはいませんでした。

Eamon de Valeraの独房。ちゃんと、1916年とあります。
Eamonは、イースター蜂起で重要な役割を担っていたにも関わらず、生きてこの刑務所から出れました。それは、彼がアメリカ生まれでアメリカ国籍を持っていたから。

天井が光を通し、広い空間になっているので、一見刑務所の内部とは思えない。。。
でも、これは独房を壁に沿って配置し、中の階段、通路で看守がみはることで看守の人員を削減しつつ、効率的に監視できるようにした仕組みなんだとか)

中庭。
ここにも、刑務所の入り口と同様にアイルランド国旗が翻っています。ここは、イースター蜂起で主犯格とされた14名が蜂起鎮圧後10日とたたずに銃殺刑に処された場所。旗の元にある銅板には、彼ら14名の名前と、処刑が行われた日が刻まれています。その中には、DARTの駅の名前になっているJames Connolly、Patrick&William Pearce兄弟も。James Connollyは、イースター蜂起の際に重傷を負い、この刑務所に収容されていなかったにもかかわらず、わざわざ病院からここまで連れ出し、銃殺されたのです。傷のせいで立つことさえままならなかったJamesは、他の人と異なり、椅子に座らされたと。彼の椅子が置かれた場所は、この旗に向かって右手にありますが、そこには小さな十字架が立っています。
1916年のイースター蜂起はアイルランドの歴史の一部でしかないけれど、キルメイナム刑務所に来て、その歴史の一端に触れることがてきて感慨深いです。
(3)アイルランド銀行
今でこそ銀行として使われていますが、元々はアイルランド議会の建物だったここ。
アイルランド議会といっても、イングランドに併合される前の議会です。つまり、1800年の連合条約でアイルランド議会が解散させられるまで。この条約の撤回を求めてダニエル・オコンネルが立ち上がるわけです。ここも、通常の銀行業務を執り行っている横をそそくさと奥の部屋に入るとこんな豪華絢爛な部屋にたどりつきます。

窓がないのは議論に集中するためだとか。なかったらないで閉塞感で良い議論ができないとか言われそうな。。。。
さ、次はいよいよ最後、グラスネヴィン墓地です。マイケル・コリンズのお墓にお花を添えることはできたのか!?