Night Watch、正確には、
De compagnie van kapitein Frans Banning Cocq en luitenant Willem van Ruytenburgh、「フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ローテンブルフ副隊長の隊」、通称が「夜警」として有名なレンブラントを代表する絵画。
これを見ることこそが今回のアムステルダム探訪のメインポイントでした。所蔵するのは国立アムステルダム美術館。
https://www.rijksmuseum.nl/en

レンブラント、ロイスダール、フェルメールといった錚々たるオランダ画家たちの収集で知られる国立アムステルダム美術館(ゴッホはゴッホ美術館収蔵なのでここにはありません)。実は、この美術館は2003年より改修工事を行っていて、部分的に開放したりはしていたそうですが、10年の時を経て2013年4月13日にめでたく全館再オープンにこぎつけたんだそう。私が訪れたこの4月13日は、11:30から女王陛下ご臨席の下、開館式が行われ(再開館だけど)、一日中何かしらイベントがあったとか。4月末に退位される女王陛下にとってはこれが最後のご公務だそう(退位に際し、女王陛下主催の晩餐会もあるから最後の、じゃないんだろうけど、公に対しては、ということですね。)。
その日の午後からは普段は15ユーロの入館料をとるところ、夜中まで市民に無料開放。
わたしも、オランダ行きの日程を決めて、美術館のHPを見て始めて知ったわけですが、そんなイベントあるなら参加しないわけに行かないよね、ということでオランダ国民じゃないし、改修費払ってないけど並んで見てきました。

国立美術館正面
この日は出口。普段はどうかしりませんが。
日中色々アムステルダムを歩き、夜ご飯を食べ、国立美術館に到着したのが夜9時半。夜9時半の時点でも人が並んでいること。霧雨が降っていましたが、整理中のお姉さんにレインコート(これもオレンジのオランダカラー)を貰って並ぶことに。お姉さんに、入れるのにどのくらい並ぶ?と聞いたら「2時間半くらい」と言っていたんですが、無事1時間並んだあと、22時半には中に入れました。ディズニーランドか。となりの一人で来ていたおじいちゃんがやさしくて、終始傘にいれてくれました。ありがとう、おじいちゃん(改修費払ったんだからただで見れてもいいはずだ、といったのはこのおじいちゃん)。なんと、私たちからあと20人くらい並ばせたらあとはもう今日の入場は受け付けていませんでした。なんてラッキー!!

入るころには空が真っ暗に・・・。

やっと入れた!こんな風に順路がきまっているのも今日の特別なところ。
一日中イベントをやっていた名残で、ピアノが置いてあったりします。流石にもう誰も弾いてない。
というわけで、「夜警」を夜警の時間に見てきたわけですが、「夜警」は実は昼間の風景だ、ということらしいですね(笑)。時間の経過で表面のニスが黒ずみ、全体的に黒くなったから次第に夜の風景だと思われたそうな。全く知らなかった。夜なのかと思っていました。
でも国立美術館のHPでも宣伝文句がNight WatchをNight Watchの時間に見ようとなっていたし、どうなんだろう。ただ、こんな夜中に美術館に入るチャンスなんてないですから夜警でも昼警でも、貴重な体験でした。この「夜警」は、国立美術館のなかでも目玉扱いで、正面大きい良い部屋をレンブラントに割り当てています。レンブラント部屋に至るまでの回廊は、オランダ名誉回廊と名付けられ、フェルメールの牛乳を注ぐ女などが飾られています。フェルメールの絵、小さい、ちいさーい!レンブラントの集団肖像画比べてはいけないのですが、本当に小さい。ロンドンのNational Galleryの絵も小さいですが、真珠の首飾りの少女もこんな小さいんでしょうか。

名誉回廊の突き当たりにはこんなひとだかりが!ちなみに、通常どうか知りませんが、この日はフラッシュ使わなければ写真とってもOKだったのです。
ん、遠くに見える絵、あれが「夜警」か!?

そうだ~、これが夜警か。レンブラントに割り当てられた部屋の正面に飾られています。上には「レンブラント」の文字が。

この「夜警」、なんと縦3.6メートル、横4.3メートルの巨大な絵。遠くからでもその大きさが分かります。これでも完成後に飾るべきところに収まらず、縦横ともに両端を切り落としたというのだからびっくりします(ちなみに、切り落とす前の小さい模写がこの絵の右隣にあります。)。黒い服が隊長、その右側が副隊長だそう。それにしてもこんなに大きな絵、どうやって書いたんだろう(と、モネの睡蓮とか、ティツイアーノとかルーベンスを見るたびに思う私)。余談ですが、National Galleryにもレンブラントの絵がたくさんあります。最初の奥さんザスキアをモデルにした絵、次の奥さん(?)を描いたもの。そして34歳の時と、63歳のときの自画像。さらに余談ですが、私そういえばNational Galleryって昼間はいったことなかった。いつも、金曜日に9時まで開放しているので会社帰りに好きな絵だけ見に行くのです。

この部屋には夜警の他に、もレンブラントの絵が4枚。どれも壁面いっぱいの巨大な絵です。

そのうちの一つ。
出口では、今日の開館記念の日付が入ったレンブラントの葉書をくれたので、記念に自分に送ってきました。オランダから。
まさにNight Museum。
ところで、レンブラントの本名はRembrandt van Rijn、レンブラントはファーストネームなんですね。ラファエロみたい。アムステルダムにはレンブラント広場というのがあって、ここには夜警の登場人物がレンブラントの銅像を背景に並んでいます。セットでおとずれると面白いと思います。(こういうのの新撰組バージョンとかあったらいいなあ)

流石に1時間寒空の下で並ぶと、足がぱんぱん。ホテルまでの帰り道は足が痛いとか腰が痛いとか独り言いいながら帰りましたが、そのあとお風呂に入ってゆっくりほぐしたらだいぶよくなりました。

これにて、アムステルダムは終了。2回目とはいえ、一日で良くまわったな~。運河に囲まれた、美しい都市です。
De compagnie van kapitein Frans Banning Cocq en luitenant Willem van Ruytenburgh、「フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ローテンブルフ副隊長の隊」、通称が「夜警」として有名なレンブラントを代表する絵画。
これを見ることこそが今回のアムステルダム探訪のメインポイントでした。所蔵するのは国立アムステルダム美術館。
https://www.rijksmuseum.nl/en

レンブラント、ロイスダール、フェルメールといった錚々たるオランダ画家たちの収集で知られる国立アムステルダム美術館(ゴッホはゴッホ美術館収蔵なのでここにはありません)。実は、この美術館は2003年より改修工事を行っていて、部分的に開放したりはしていたそうですが、10年の時を経て2013年4月13日にめでたく全館再オープンにこぎつけたんだそう。私が訪れたこの4月13日は、11:30から女王陛下ご臨席の下、開館式が行われ(再開館だけど)、一日中何かしらイベントがあったとか。4月末に退位される女王陛下にとってはこれが最後のご公務だそう(退位に際し、女王陛下主催の晩餐会もあるから最後の、じゃないんだろうけど、公に対しては、ということですね。)。
その日の午後からは普段は15ユーロの入館料をとるところ、夜中まで市民に無料開放。
わたしも、オランダ行きの日程を決めて、美術館のHPを見て始めて知ったわけですが、そんなイベントあるなら参加しないわけに行かないよね、ということでオランダ国民じゃないし、改修費払ってないけど並んで見てきました。

国立美術館正面
この日は出口。普段はどうかしりませんが。
日中色々アムステルダムを歩き、夜ご飯を食べ、国立美術館に到着したのが夜9時半。夜9時半の時点でも人が並んでいること。霧雨が降っていましたが、整理中のお姉さんにレインコート(これもオレンジのオランダカラー)を貰って並ぶことに。お姉さんに、入れるのにどのくらい並ぶ?と聞いたら「2時間半くらい」と言っていたんですが、無事1時間並んだあと、22時半には中に入れました。ディズニーランドか。となりの一人で来ていたおじいちゃんがやさしくて、終始傘にいれてくれました。ありがとう、おじいちゃん(改修費払ったんだからただで見れてもいいはずだ、といったのはこのおじいちゃん)。なんと、私たちからあと20人くらい並ばせたらあとはもう今日の入場は受け付けていませんでした。なんてラッキー!!

入るころには空が真っ暗に・・・。

やっと入れた!こんな風に順路がきまっているのも今日の特別なところ。
一日中イベントをやっていた名残で、ピアノが置いてあったりします。流石にもう誰も弾いてない。
というわけで、「夜警」を夜警の時間に見てきたわけですが、「夜警」は実は昼間の風景だ、ということらしいですね(笑)。時間の経過で表面のニスが黒ずみ、全体的に黒くなったから次第に夜の風景だと思われたそうな。全く知らなかった。夜なのかと思っていました。
でも国立美術館のHPでも宣伝文句がNight WatchをNight Watchの時間に見ようとなっていたし、どうなんだろう。ただ、こんな夜中に美術館に入るチャンスなんてないですから夜警でも昼警でも、貴重な体験でした。この「夜警」は、国立美術館のなかでも目玉扱いで、正面大きい良い部屋をレンブラントに割り当てています。レンブラント部屋に至るまでの回廊は、オランダ名誉回廊と名付けられ、フェルメールの牛乳を注ぐ女などが飾られています。フェルメールの絵、小さい、ちいさーい!レンブラントの集団肖像画比べてはいけないのですが、本当に小さい。ロンドンのNational Galleryの絵も小さいですが、真珠の首飾りの少女もこんな小さいんでしょうか。

名誉回廊の突き当たりにはこんなひとだかりが!ちなみに、通常どうか知りませんが、この日はフラッシュ使わなければ写真とってもOKだったのです。
ん、遠くに見える絵、あれが「夜警」か!?

そうだ~、これが夜警か。レンブラントに割り当てられた部屋の正面に飾られています。上には「レンブラント」の文字が。

この「夜警」、なんと縦3.6メートル、横4.3メートルの巨大な絵。遠くからでもその大きさが分かります。これでも完成後に飾るべきところに収まらず、縦横ともに両端を切り落としたというのだからびっくりします(ちなみに、切り落とす前の小さい模写がこの絵の右隣にあります。)。黒い服が隊長、その右側が副隊長だそう。それにしてもこんなに大きな絵、どうやって書いたんだろう(と、モネの睡蓮とか、ティツイアーノとかルーベンスを見るたびに思う私)。余談ですが、National Galleryにもレンブラントの絵がたくさんあります。最初の奥さんザスキアをモデルにした絵、次の奥さん(?)を描いたもの。そして34歳の時と、63歳のときの自画像。さらに余談ですが、私そういえばNational Galleryって昼間はいったことなかった。いつも、金曜日に9時まで開放しているので会社帰りに好きな絵だけ見に行くのです。

この部屋には夜警の他に、もレンブラントの絵が4枚。どれも壁面いっぱいの巨大な絵です。

そのうちの一つ。
出口では、今日の開館記念の日付が入ったレンブラントの葉書をくれたので、記念に自分に送ってきました。オランダから。
まさにNight Museum。
ところで、レンブラントの本名はRembrandt van Rijn、レンブラントはファーストネームなんですね。ラファエロみたい。アムステルダムにはレンブラント広場というのがあって、ここには夜警の登場人物がレンブラントの銅像を背景に並んでいます。セットでおとずれると面白いと思います。(こういうのの新撰組バージョンとかあったらいいなあ)

流石に1時間寒空の下で並ぶと、足がぱんぱん。ホテルまでの帰り道は足が痛いとか腰が痛いとか独り言いいながら帰りましたが、そのあとお風呂に入ってゆっくりほぐしたらだいぶよくなりました。

これにて、アムステルダムは終了。2回目とはいえ、一日で良くまわったな~。運河に囲まれた、美しい都市です。