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Die Mondsonde -イギリス航海日誌-

2011年春よりLondon勤務。WEのミュージカルと日々の生活を綴ります。
Twitterはmondsonde。

シングル、ダブルそしてハイブリッド -キューケンホフ(5) (Single/Darwin Hybrid)

2013-07-07 19:13:18 | イギリス国外旅行
あと2回ほど、続きます。チューリップ。。。(早くチューリップおわらせて薔薇に行きたい)
メモリーカードの中が色とりどりで編集していると目眩をおこしそうです。

前回まではトライアンフ系、今回はSingle(一重)とDarwin Hybridなど。Double(二重)とフリンジは次回。Singleの中でも、Earyly(早咲き)とLate(遅咲き)があって、面白いですね。


Aafke
Single Early。
Single Earlyとは、ライラックピンクのこのAafke、Aafkeとはオランダの女の子の名前みたいですね。かわいらしい。これぞチューリップ。しかし、前回までのトライアンフ系とどこが違うのかさっぱりわかりません。でも、数的にはSingleの数が圧倒的に少なかった。


Annaconda
Single Late。
その名もアナコンダ。怖~。。。とてもそんな風には見えない強いピンクの花ですが。芯の部分の色合いが綺麗。こちらはSingle Lateなので、一重遅咲き系。どこまでが早咲きでどこからが遅咲きなのかわかりませんが。


Cape Town
Single Late。
こちらもSingle Late。黄色の花弁にエッジが赤という変わりだね。丸いころんとしたフォルムがチューリップというより芙蓉の蕾みたい。


Light & Dreamy
ここからはDarwin Hybrid。何がDarwin Hybridなのか、さっぱりわかりません、が、ダーウィンとハイブリッドと両方名前つけられると本当に品種改良されてそうな名前に感じます(笑)。。。ちょっと咲ききった感のあるピンクのチューリップ。2011年の花ですから本当に新種。


Cash
マリーゴールドイエロー。さっきのアナコンダといい、これといい、チューリップって上から撮ると迫力でますね。(そのかわりチューリップに見えなくなるけど)それにしても、一個上のLight & DreamyとこのCashとでは花弁の形が全然違う。品種改良していって、どこからが新種になるのか、どうやって判断するんでしょうね。


Acropolis
ギリシャの丘の名前がつけられたチューリップ。濃いピンク。花束にしたときにこれくらい大きいと迫力がでる気がするんですが。



World's Favorite
正統派、まっかなチューリップ。World's Favoriteという名前も伊達じゃない、と思います。やっぱりチューリップといったら赤、よね。


Royal Design
Lily-floweredという、ユリ咲きのチューリップ。たしかに、花弁が百合のように広がっていて、とてもシャープな印象。縁の黄色と、中のオレンジがとても目を惹きます。


Silver Parrot
これは、パーロット咲きというんだそう。縁のピンクと白の具合が芸術的。。。それにしてもわしゃわしゃ具合がなんだか紫キャベツみたい(笑)もうちょっと蕾のときだったらまさに紫キャベツ(というかピンクキャベツ)だったかも。。。

交配して新しい品種をだしてそれを投機の材料とする、そんな人達の気持ちがちょっと分からんでもないかな、と思うくらい、色とりどりです。。。



かさねの不思議 -キューケンホフ(4) Tulip Triumph(3)-

2013-05-20 21:22:57 | イギリス国外旅行
トライアンフ系最後は色が入ったバイカラーのチューリップ達。
キューケンホフに行ってから、お店に売っているチューリップや、公園のチューリップをじっくり見るようになりました。ロンドンに赴任する前は、薔薇もそんなに興味なかったのに(綺麗に咲かせるの難しいし)、今や薔薇の咲くのが待ちきれないし、身近に花があるっていいなあとなんだかうるおいがあって楽しいです。


トライアンフ系の差し色は、縁に色がはいっているものもあれば、中心からすっと筋のように色がはいっているものも、絞りのような色のはいりかたのものも。色の取り合わせは白系と赤系が多いですが、着物のかさねのようで、見ていて楽しい。

Annemarie
まるで口紅の広告にでもなりそうな、紅梅よりも鮮やかな紅色。やっぱり茎が細い。ロンドンで売っているチューリップに比べて、花は大ぶりなのに茎は細い。差はどこにあるんだろう。


Apertif
太陽のような黄色とオレンジ。べたっとした、しまりのない咲き方(笑)
上のAnnemarieは明らかに赤が地色で白が差色っぽかったけど、このオレンジの入り方は面白い。縁は黄色なのに、根元も黄色。花弁の真ん中だけにオレンジがぽっと置かれている感じ。


Early Surprise
地色のピンクの切り取られ方が直線的で、花弁も三角形にちかく、大量の花がみんな満開で天井向いて咲いていると、なんだかざくっ!ざくっ!という効果音が聞こえてきそうな感じが(笑)そうか、薔薇はつる薔薇だったり、一本の茎から花がいくつも咲いていたり花が重くて下むいていたりと、みんなおんなじ高さでおんなじ方向を向いているって光景はないんですね、それが、チューリップになると、特にこうやって区画ひとつが同じ種類と統一されているとほぼ同じ高さで上だけ向いている写真になっちゃうわけですね。


Flaming DJ
名前の由来が全く分からない。白と赤のラインが斬新。でも真ん中は黄色。チューリップはどういう花が人気高いんでしょうね。あまり香りは重視されないような気がしますけれど、そうでもないのかな?


Lennox
エッジが黄色がかった白の、比較的新しい(2010年)花。エッジにちょっとだけ乗っているこのくらいの色のはいりかた、好きだなあ。赤の具合も、深紅よりは紅色の強い、大人な色で、葉の緑の中での浮き立ち具合が素敵。レノックスといえば、映画トランスフォーマー1-3の全てに出てくるジュシュ・デュアメル演じる陸軍の超有能兵士ですけど、まさかそこからの命名なんてことはないよね。いや、トランスフォーマーのレノックス、大好きで。1で大尉だったのに3で見事大佐にまでなってるし。しかもちゃんと3で戦績も上げてるから多分きっと昇進するし。ってチューリップと全く関係ないですが。


Marrero
桃色の一重咲き。オーソドックスな愛らしさ。Lennoxに続き、このエッジの白も好き。癒される。。。この色のチューリップの花束なんて素敵だろうなあ!なんと、2012年の花だそうな。去年か。チューリップは品種改良に5年かかるとありましたけれど、ということは仕込みは2007年なのか。すごい時間かかるなあ。でも、これだけ綺麗な花が咲くのであれば歓びもひとしおでしょうね。


Miss Elegance
これまたお化けチューリップのようにべロンと咲いているチューリップ。恐らくは盛りを過ぎていて写真の撮り方が悪いのであると思うのですけれど(笑)いや、でもやっぱり蕾は綺麗だったけど咲きかけのものも結構べろんってなってた。最後こうなっちゃうチューリップってどうなのよ、と思わなくもない。色はライトピンクでこんなにも綺麗なのに。


Supring Surprise
上のEarly Surpriseと多分同系。名前も花の形もバイカラーの具合も似てる。花弁のとがり具合も、赤の色も角度もより角度がついていて、非常にエッジイな感覚。うさぎりんごみたい。


Tender Whisper
最後は、なんともメルヘンチックなローズレッドをすっと刷いたようなチューリップ。かわいい・・・。

今を盛りと咲き誇る -キューケンホフ(3) Tulip (Triumph2)-

2013-05-16 21:55:57 | イギリス国外旅行
単色のトライアンフ系、まだ続きます。チューリップも奥が深い。



Orange Ninja
名付け親誰なんだか・・・。茎がすごく細く、ラッパのような咲き方をするオレンジのチューリップ。すっとはいった黄色の筋が目を引くので、どこが忍者なのかはよくわかりません。めっちゃ目立ってるがな。


Oregon Star
ふうわり優しいローズピンクのトライアンフ。Orange Ninjaと同じような写真になってしまった。単にアルファベット順です。こちらもすごく茎が細く、背が高いのか、葉が全然見えませんね。


Pink Twist
Oregon Starよりはより濃く、より発色の強いピンク系のチューリップ。上のOregon Starが透けそうなピンクなのに比べて、こちらはクレヨンで塗りたくったようなピンク(笑)2008年の花です。


Prinses Margrid
オレンジ味の強い黄色。中はオレンジですけど外側は緑っぽいですね。
Prinsesというのはオランダ語らしいですが、マルグリット王女ってどなたなんだろう。


Purple Flag
ふわっとした咲き方をする古代紫のチューリップ。トライアンフ系でも、咲き方によっては「これユーリップ?」という咲き方します。これがあとでご紹介するフリンジとかDoubleとかになってくるともう・・・。


Red Power
なんとなくそのまんまのネーミングだなーと。(笑)中心が白いから、芥子の花みたいに見える。


Roussillon
ルシヨンとフランス語よみするらしいです。フランスの一地名だそうです。ピンクのチューリップ。2003年の花。


Snow Lady
真っ白な花もあったのですが、敢えて一筋流れる血のような花を撮ってみました。Snow Ladyって、別に白雪姫じゃないんですよね(笑)なんとなく白雪姫の白と林檎の赤を彷彿とさせるチューリップ。この一筋の印象的な赤が意図的に入れられたものなのか、たまたまの偶然でここに赤が入り込んでしまったのかはわかりません。でも、赤によって際立つ白というのもまたいいですね。


Tropical Lady
Ladyつながり。トライアンフ系単色の最後は薄いさくら色のチューリップ。桜色、しかも山桜にちかい薄くれないの花なのに、名前がトロピカルとはね。


こうやって考えてみると、日本の色の名前は花の名前から拝借したと名前が多く、チューリップなのに藤色とか桜色とか表現するのは気にかかります。しかし、それだけ日本人の色彩感覚は自然とともにあったということの証左ですよね。

春はここに -キューケンホフ(2) Tulip (Triumph1)-

2013-05-13 23:34:51 | イギリス国外旅行
さて、屋外では寒さのために満開とは行かなかったチューリップですが、キューケンホフにはいくつかパビリオンがあり、そのそれぞれでさまざまなコンセプトに基づいたフラワーショーを行っていました。日程によってテーマが変わるみたいです。


そのうち、一番大きいWillem-Alexander(新国王の御名前ですね!)パビリオンでは、その3/4がチューリップにあてられていていました。


Willem-Alexanderパビリオン
みよ、この満開のチューリップ。まさに「咲いた~咲いた~」の世界(こればっかり)

パビリオンの小さな区画に区切られた中で色とりどりのチューリップが咲き誇る様には目を奪われるというか、目がちかちかするというか。。。丈の高さも異なっていたり、中にはええ、これホントにチューリップ!?薔薇じゃないのというような咲き方のチューリップや、どうやったらこうなっちゃうのかはなはだ疑問な花弁のチューリップ、花というにはあまりに毒々しい色のチューリップなども。薔薇よりは青みがかかった、ライラックや古代紫の花もたくさんあったのが印象的。


チューリップは、薔薇と同じくいくつかの種類に分けられているようで、ちゃんと名札が付いていました。こんなにチューリップを見る機会もないと思うので記録がてらご紹介します。といっても、チューリップをこれだけ集中的にまじめにみるなんて小学校で球根から栽培して以来なので、名前、品種は全て付いていた名札の通り記載してますから、間違ってたらそれはキューケンホフのせいです(笑)ので、責めないでくださいね。

それでは、まずトライアンフ系(中生種)から。
気にいったチューリップばかり撮っていた、しかも温室とは言え時期的に恐らく早生、中生、晩生のうち中生が最も花をつけていたとはいえ、トライアンフ系が一番多かったように思います。形は、かなりオーソドックスで、度肝を抜かれるようなものは少なかったかな。


Alibi
美しいライラック色のチューリップ。チューリップというと、歌じゃないですけど「赤、白、黄色」が定番(白は定番じゃないかも)で、そのほかにはピンク、オレンジ?くらいしか頭になかったので、この色見た時はちょっと感激。


Apricot Delight
名前のとおり、縁にむかって仄かに白を含んだアプリコットピンク、中心部は黄色。
ほぼ咲ききった状態。上から見ると時計草みたい。遊園地のくるくる回るコーヒーカップみたいで愛らしい。


Barbacan
薔薇以上にチューリップの名づけ方は分からない。バーバカンてなんぞや?
こちらも白い筋の入った濃いピンク。中心部は白。チューリップって花弁が少なくて単調で面白味がないと思っていたのだけれど、こうやって見ると一輪一輪種類によって色はもちろん、咲き方も筋の入り方も、中心の色も違って面白い。固い蕾も綺麗だし、群生していると迫力もあるし。


Beaumonde
花弁にうっすらと緑?ピンク?を残しつつの、白。


Blue Beauty
ブルーというより紫。花で青を出すのは難しい、と聞きますが、だからなのか紫でブルーなんとかというのはよく聞きますね。Alibiよりはさらに濃い紫。


Cartago
これは流石に由来がわかるような。なんで赤かはわかりませんが。この鮮烈な赤と緑とその形が(そう、この野暮ったい葉があまりすきではなかったんだな、昔)が、いかにもチューリップ。


Jordan
これも由来はわかりますけど、なんでライラックピンク?ああ、しかし由来なんてどうでもいいくらいこの色好き!両手一杯のこの花束もらったら幸せだろうな!


Kiwanis
解けかけのような咲き方をするチューリップ。


Mango Charm
オレンジローズというんだそうです、このやさしい色。2012年にお目見えした、非常に新しい花。縁取りの黄色といい、後ろの花壇のライラック色チューリップといい、なんともおとぎの国にいるような配色ですね!


Milka
え、MilkaってこのチョコレートのMilkaでしょうか?
http://www.milka.com/
ドイツに住んだことある人なら誰でも口にしたことある、ポピュラーなチョコレート。色が似ているといえば似てなくもないような(紫というだけでちょっと強引だわ)。
中心部にちょっと置かれている藍色、それからちょっとぎざの入っている縁が印象的。


トライアンフ系、一回では終わりません。あと2回お付き合いください。
そういえば、薔薇とチューリップとこれだけ品種があって名前かぶらないんだろうか。

春を求めて -キューケンホフ(1)-

2013-05-12 21:28:19 | イギリス国外旅行
オランダ旅行の続きに戻ります。

国立博物館と並ぶもう一つの目玉はここ、キューケンホフ。アムステルダム南西にある、チューリップで有名な公園。やはりヨーロッパにいる間に一度は行ってみたいなと思っていたこのキューケンホフ。
http://www.keukenhof.nl/jp/


キューケンホフは、3月下旬から5月下旬までの2カ月間しかオープンしない、32ヘクタールの広大な土地に、綺麗に設計された花壇が広がり、いくつかの温室やパビリオンでは蘭や薔薇、チューリップなどが咲き乱れるまさに春の公園。オープンしている時期はアクセスも非常に便利で、15分おきにスキポール空港やアムステルダム市内から専用のバスがでます。チケットは事前にネットで購入できて、その際に往復のバスチケット込のチケットも買えるのが素晴らしい。今回は、フライトぎりぎりまでいようと思ったので、スキポール空港からの往復にしました(アムス市街から早朝スキポールまでの電車を捕まえるのがかなり大変でしたが。)。ロンドンースキポールは結構便数ありますから、がんばれば日帰りでいけるんじゃん。よく考えると入園料15ユーロって安い。


チューリップと風車。
これぞ想像通りのオランダ。朝露に濡れたチューリップもまた風流。このちいちゃいぽこぽこした白いチューリップ可愛かったな。

実は、訪れたのは4月の半ばで、通常ならばチューリップがこれでもかと咲き誇る風景が見られたはずなのですけれど、今年はヨーロッパは異例の長い冬と寒さで、オランダでも春は3週間遅れとか。残念なことに園内いたるところが満開と言うわけにはいきませんでした。


なので、こんな景色もちらほら。うーん残念。
これが全部花開いたらそれは見事だろうに。朝霧が出ていたので、空もどんより、ちょっと寒々しいですが。

それでもそこはオランダ。ちゃんと時期をずらして咲くように早咲きのチューリップも植えられており、見る目を楽しませてくれます。あと温室。


咲き誇るチューリップ。やっぱりチューリップといえば赤かな。

泊っていたホテルの人曰く、今年は春が遅くてオランダでも花が全然咲かなくて、新国王の即位式に国賓をお呼びするにあたってテーブルを飾る花を輸入せざるを得ないなんて恥だと言っていました。私の訪れた4月中旬は確かにまだ冬に両足つっこんでいる感じでしたのでさもありなんと思いましたが、4月下旬の即位式にはオランダのお花が間に合ったといいな、と思います。


とはいえ、写真の構図次第ではほら満開に。


オレンジ。


赤い花弁に黄色の縁取。


黄色。
薔薇と同じでやっぱり黄色がすきなのか、気が付いたら黄色のチューリップの写真がいっぱい(笑)


チューリップとクロッカス。
チューリップの合間にクロッカスが植わっているのは参考になりますよね(なんのだ。庭もないのに)ある程度の高さがあって葉がひろがっているチューリップの隙間を埋めるかのように咲くクロッカス。色の配分がまた綺麗。