今日は全日本女子バレーボールチームの具体的なお話について書きたいと思います。
もちろん、講演で聞いた渡辺啓太氏のお話です。
まず、ロンドンオリンピックの女子バレーボールチームの日本代表の平均身長から。
いくつだと思いますか?
そう、私と一緒なんです。
177cm。
出場国の平均身長が185cmほどあり、スロベニアが189cm、ロシアのアタッカーが200cm超えの中で飛びぬけて低い数字です。
そうなると、ネット際での勝負で勝つことは非常に厳しいわけで、全日本チームはそれ以外の4つの世界一を目指すことにしたのだそうです。
それは①サーブ、②サーブレシーブ、③スパイクレシーブ、④失点の少なさの4つ。
高さに関係ないサーブで崩し、やはり高さに関係ないレシーブの守りで崩れないと言うことですね。
そして、数字には表れないのかもしれませんが「情報」でも世界一になるということ。
この目標を達成するために実践したのは3つだそうです。
①外国との試合機会増加
これはVリーグでいくら強くても世界の高さやスピードに勝てないため。
②自ら世界に触れる
選手ならばイタリアやトルコに積極移籍すること。
スタッフでは、渡辺氏もイタリアにデータバレー留学したそうです。
③適切な評価指標を用いて目標設定を明確にする
例えば、過去のサーブ権があった当時はアタックは決定率が重視されていましたが、ラリーポイントになった現在では、アウトやブロックアウトの失点につながる率も重視されるべきと言う考えがあるそうです。
これを「効果率」と言うとのこと。
さらに言いますと、適切な評価指標がない際には創作する。
そして、目標設定と対目標比による達成度のチェックを上記練習や試合の中で行なうのだそう。
チームの目標を共有し、個人の貢献を意識させるマネジメントを行なったとのこと。
ここは、組織で受注目標を持っているケースにも当てはまるお話で共感できました。
最近では試合中もコート外に各チームがカメラをおいて情報戦を展開していますが、全日本チームは練習中もカメラを置き、さらにはプロジェクタも置いて、直後に修正ポイントを見れるようにしたそうです。練習後のミーティングで気づかせて翌日の練習でフィードバックするよりも高い効果を得られるそうです。
これも、リアルタイムで経営情報を把握できたほうがスピーディな経営判断をできるという、昨今のビジネス情勢に同じです。
この後、以下の4つのポイントの話を頂きました。
①本当に不可能か?
②常に一歩先を考える
③情報を武器にする
④やれることはすべてやってみる
また長くなってしまったので、続きは次の記事にしたいと思います。
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