やってきました!
今日は新国立競技場でラグビー国際親善試合、日本代表対イングランド代表の一戦。
昨年のワールドカップで途中12-13まで食らいつきながら、不運なトライの後突き放されて完敗でした。
今年はそのイングランドと、今日と秋の2試合が予定されており、現在の世界トップクラスとの立ち位置を確認できる良いチャンス。
おぉっと、ドカンと花火&スモーク。
そして選手の入場と国歌の斉唱。
左に陣を取った日本のキックオフで試合開始!
日本はベンチ入り23人中WRC2023経験者はLOワーナーディアンズ、FLリーチ・マイケル、SH齋藤、SO李、CTB長田、WTBジョネ・ナイカブラの6人が先発、ベンチのHO坂手、LOサウマキ・アナマキ、SO松田合わせて9名という意外な少なさ。
一方でイングランドはPRべヴァン・ロッドとダン・コール、HOジェイミー・ジョージ、LOジョージ・マーティンとマロ・イトジェ、No.8ベン・アール、SHアレックス・ミッチェル、SOマーカス・スミス、CTBオリ―・ローレンスとスタメンに9人、ベンチのHOセオ・ダン、PRジョー・マーラーとウィル・スチュアート、FLトム・カリーを合わせて13名がWRC2023経験者。
BK陣をリフレッシュしたものの、FW陣はほぼWRCで固めており、日本がフロントロー3人のキャップ数が3(茂原0、原田0、竹内3)に対し、イングランドは何と207(ロッド5、ジョージ90、コール112)。
果たして日本のフレッシュな陣容はどこまで通用するのか・・・。
試合は開始早々にスコアが動きます。
1分にイングランドがノットロールアウェイの反則を犯すと、日本は迷わずショットを選択。
SOで先発した李がほぼ正面の位置から難なく決めて、日本が3-0で先制。
ファーストスクラムは2分のイングランドのノックオンから。
しかしここはイングランドがコラプシングで日本ボールに。
日本はイングランドのペナルティから押し込みます。
7分にはイングランド陣内でタッチクックのラインアウトからモールを組んで攻めますが・・・。
この攻撃はイングランドDF陣が耐え、日本のモールアンプレアブルに。
8分にはイングランドのオーバーザトップでタッチキックを選択してマイボールラインアウト。
モールを組んで攻めますが、ここも得点ならず。
ここまでは日本が攻める時間帯が続き、フレッシュなFW陣も健闘していましたが・・・。
11分には日本のノックオンからスクラムとなり、イングランドはタッチキックを選択。
この攻撃から中央に展開すると、押し込んでゴールライン際の攻防。
TMOが入りましたが、判定はイングランドのトライ。
13分に初トライが生まれ、イングランドが逆転。
14分にSOスミスがコンバージョンを決めて3-7。
18分のウォーターブレイクの後も試合はイングランドペース。
23分に日本がノットロールアウェイの反則を犯すと、イングランドはまたも経ちキックを選択し、その攻撃からSOスミスが受けたボールをパスフェイントからラインブレイクすると、
そのまま独走してトライ。
喜ぶイングランド。
スミスがコンバージョンも決めて3-14とリードを広げます。
スミスがコンバージョンを成功して3-21。
さらに日本が押し込まれる時間が続きます。
イングランドは50:22からマイボールラインアウトを得ると日本陣内に押し込みます。
中央で十分に日本の選手を引き付けると、右へ大きく展開、フェイワボソがトライ。
このコンバージョンもスミスが決めて3-21。
31分にはイングランドがノットロールアウェイを犯して、日本がタッチキックから攻め込み、インゴールに飛び込むも直前のプレーがノックオン。
39分にはジョネ・ナイカブラのジャッカルにイングランドがノットリリースの反則を犯し、チャンスを得ますが、イングランドはボールを奪ってロスタイムに反撃。
41分に日本陣内で中央から右へ長いキックパスを通し、CTBヘンリー・スレードがトライ。
このコンバージョンは失敗するものの、3-26とさらにリードを広げて前半終了。
日本が前半の残り時間で1トライ返したかったところを、逆に逆襲につなげて点差を広げられてしまいました。
後半はエンドを代えて、左に陣を取ったイングランドのキックオフで再開。
前の人、手すりに乗り出さないで欲しいなあ・・・。
後半は41分に日本がノットロールアウェイの反則を犯すと、イングランドはタッチキックを選択。
その一連の攻撃から、SHミッチェルがパスフェイントからラインブレイクするとそのまま駆け抜けてトライ。
前半にスミスにやられた時と同じようにパスフェイントでDF陣を惑わせてマークをはがすとそのまま決められてしまいました・・・。
ど真ん中で距離のないコンバージョンをスミスが外すわけもなく、3-33と30点差に・・・。
後半のファーストスクラムはイングランドのノックオンから。
これは場所がハーフライン付近だったこともあり、得点にはつながりませんでしたが。
続いてのチャンスはまたしてもイングランド。
日本のノットリリースからタッチキックを選択して、ポイントを作って押し込みます。
49分には連続攻撃から最後はNo.8アールのトライ。
ちょっと角度が無くて距離のあるコンバージョンは失敗も、3-38に点差が拡大。
すると、54分にイングランドのSOスミスがアーリータックルでシンビンに。
ここまでゲームメイクだけでなく自らもトライを挙げ、キックでも貢献していたスミスがいないことで日本が有利になるはず。
イングランドのゴールライン付近まで押し込む日本。
なおもラインアウトから攻める日本。
押せーーー!!!
が、イングランドも歴戦のFW陣中心に耐えて、日本は得点ならず。
すると今度はイングランドの反撃。
日本の反則でイングランドボールのスクラムになると、日本がアーリープッシュの反則。
イングランドはマイボールから連続攻撃を仕掛け、57分に後半から出場したランドールがトライ。
スミスがいないため、スレードがけったコンバージョンはきっちり成功。
3-45とついに40点差以上に開いてしまいました。
その後のキックオフは、代わって入った松田がノット10mになるなど、なんか全体的にちぐはぐに・・・。
それでもようやく日本がチャンスをつかみます。
中央押し込んでポイントを作り・・・。
お、左大外空いてる・・・。
パスが素早く左に展開され、65分に根塚がトライ!
ようやく日本がトライを返しました。
コンバージョンは松田が時間をかけずにサクッと蹴って10-45に。
さらに日本は続けてチャンスをつかみ、中央付近でワーナー・ディアンズが難しいボールを片手キャッチすると、意表を突かれたイングランドのDFが整わず、ディアンズの背後からフォローに走った山沢にわたりラインブレイク。
そのまま山沢が走り抜けてトライ!
手が邪魔です・・・w。
コンバージョンはまたしてもスマホ準備しようとしている間に松田がサクッと蹴って17-45に。
残り10分少し、勝つには28点差で4TG以上が必要と厳しいですが、ここから差を詰められるかどうかが明日につながるはず・・・。
73分には後半から入ったユールズがシンビンに。
ですが、イングランドは75分に日本のノットリリースからタッチキックを選択すると、モールで押し込みます。
最後はFLアンダーヒルがトライ。
そうそう、以前はなかったと思うのですが、今日はこのショットクロックが導入されていました。
イングランドは結構時間いっぱい使っていましたが、松田は時間をかけず蹴っていましたね。
負けているせいもあると思いますが。
時間をしっかり使ったスミスはコンバージョンを決めて17-52に。
そして時計は80分になろうというところ。
しかし、イングランドはマイボールでもボールを蹴り出さず、なおも攻めます。
しかし、最後はイングランドのノックオンがあり、試合終了。
結局、新生日本代表の初戦は、格上のイングランドを相手に17-52の完敗でした。
トライ数は2-7。
前半ノートライだっただけでなく、点差を詰めに行った攻撃から逆襲を受けてロスタイムにトライを奪われました。
後半も日本がトライを2つ返すまでイングランドの6連続トライと完全に流れを握られ、最後は少しでも点差を詰めたい中でモールで押し切られてダメ押しトライを奪われるという厳しい内容でした。
今回は、イングランドがWRC2023とシックスネーションズも戦ったメンバー中心に固めたのに対し、日本は3年後を見据えた新戦力のテストのように見えましたが、そのまま実力だけでなく経験の差も出てしまった格好でした。
この後、マオリ・オールブラックス戦2連戦や、ジョージア戦・イタリア戦と毎週のようにテストマッチが組まれ、8月下旬からパシフィックネーションズカップが行われるため、新たな戦力も発掘しながらチーム力を上げていくことを考えると、メンバー選出は当然こうなるでしょうし、相手を考えると今は結果もこうなるということなのでしょうね。
マオリ・オールブラックスもNZ代表からかなり落ちると言っても恐らくWRC下位の国よりは上でしょうし、続く2試合でまずは立ち位置を見極めて練度を高めて行って欲しいですね。
そして、現状でのベストメンバーを固めながら練度を高めていって、ジョージアやイタリアにどこまでやれるか、楽しみにしながら応援したいと思います。
来週のマオリ・オールブラックス戦は見れないので、その次に東京近郊で行う代表戦はパシフィックネーションズカップのカナダ戦(熊谷)と準決勝(秩父宮)になります。
1試合くらいはチケット取れたら良いなぁ。