ホントはあちこちまわればよかったのでしょうが
いかんせん、まん防が適用された時期にかかってしまったので
目的だけすませて帰ります。
開演30分前に到着しました。
劇場内はもうけっこう人が集まってきてました。
ほとんどの方が一人参加のようでした。
中には家族とか2人組とかの少人数のグループもありましたが
一人参加の方が多かったような気がします。
年齢層は若干高め。
男性よりも圧倒的に女性の方が多かったです。
さて当日のキャスト。
モーツァルトはスター御手洗の古川雄大くんのほうでした。
男爵夫人は涼風真世さん(こちらもダブルキャスト)でした。
ドキドキしながらプログラムを見つつ、開演時間を待ちます。
場内は携帯電話を遮断する装置があり、時代を感じました。
でも念のためマナーモードとか機内モードに・・・とのことでした。
さて時間になり、場内が暗くなりいよいよ開演です。
そういえばよく考えるとモーツァルトっていう人物のこと、
ほとんど知りませんでしたね。
有名な天才作曲家、神童と呼ばれた作曲家とぐらいしか。←浅すぎる知識
モーツァルト、こんなに破天荒な人だったとは・・・。
才能に翻弄された人だったんですね。
才能ゆえにいろいろな人たちからの支配を受け、
コントロールされ、
本当の自分の「幸せ」というものを味わえなかった人だったのですね。
恵まれた人生をおくっていたのかとばかり思ってました。
いつもモーツァルトにはチビモーツァルト(アマデ)がくっついてました。
モーツァルトの「才能」を表していたようなのですが
そのアマデがインナーチャイルドに見えてしかたありませんでした。
インナーチャイルドとは「内なる子ども」、
自分の中にある子どもの部分。
しかもこれはどちらかといえばネガティブな子どもの部分。
心理学でよく使われることばかと思われます。
詳しくてわかりやすい説明がこちらに載っていましたので
リンクを貼らせていただきますね。
【インナーチャイルドとは?】3つの原因と日常に与える影響・癒し方を徹底解説
この子どもの部分が大人になっても影響を与え続けるんですよね。
特にカギになるのがモーツァルトのお父さん。
ちなみにお父さんは市村正親さんがやられていました。
すごかったです。
声のトーンで年齢の違いがわかるんです。
最初のころは若いお父さん。
後半になると年を取ったお父さん。
しぐさだけでなく声で年齢まで表すなんて。
とにかく半端ない存在感。
もちろん歌唱力もいうまでもありませんが。
「愛」ゆえの「支配」。
モーツァルトを幸せにできるのは自分だけ。
自分のいうことさえきいていればモーツァルトの人生のすべてはうまくいく。
そんな強いお父さん。
けれどもやはりだんだんと
離れなきゃいけない、自分の才能を自分で生かしたい、と思うモーツァルトもでてくるんですよね。
そのきっかけを与えてくれたのが男爵夫人。
さすが涼風真世さん。
歌も所作もとっても素敵でした。
ひとつひとつが華やかでした。
そういえば衣装がとっても素敵でした~。
宮廷時代のドレス。
本当に華やかで華やかで。
当時の宮廷ってこんな感じだったんだなーと
舞台装置と衣装で想いを馳せることができました。
モーツァルトの妻になる木下晴香さん、とってもかわいらしかったです。
芸術家の夫をひたすら支え続けた妻。
夫をひたすら支え続ける妻の苦悩を上手に演じていらっしゃいました。
自分を犠牲にしてでも家庭を守ろうとする、
当時の女性の価値観を持ちつつもそれから逃げたいと思う自分との葛藤。
彼女は幸せだったのでしょうか・・・?
そしてコロレド大司教。
いわゆるモーツァルトのパトロン、ってとこでしょうか。
その才能にひかれ、独占したいと思い
モーツァルトとモーツァルトの父をひたすら権力で支配しようとする人物。
山口祐一郎さんが演じられてました。
いやぁ、悪役でしたねー。(笑)
聖職者なのに。とっても安定感のある悪役でした。
「愛」とは?「幸せ」とは?
を感じさせる作品でした。
そして個人的にはモーツァルトのお姉さんがとってもかわいらしくて好きでしたねー。
彼女もモーツァルトの才能に翻弄された一人であり、
またモーツァルトの理解者でもあった人物だったかと。
そしてモーツァルト。
いやぁ、古川くんの身の軽さといったら。
とにかく機敏でした。
身のこなしも歌唱力もすばらしかったです。
何よりも哀愁漂うモーツァルトの姿はとっても切なかったです。
天才がもつ苦悩。
自信と不安。
大胆さと繊細さ。
相反する2つのものをもっており、
いつでも自分の才能の影におびえていました。
その影が力になり、足かせになり・・・。
「僕こそ音楽(ミュージック)」という曲(テーマソング?)が
とっても心に残ります。
♪僕こそ ミュージック
ミュージックだけが 生きがい♪
音楽家、モーツァルト。
クライマックスは圧巻でしたね。
♪ありのままなんだ このままの僕を愛してほしい♪
短すぎたモーツァルトの一生でした。
かなり奥深い作品でしたね。
いろいろなことを考えさせてくれる。
♪愛とは解き放つことよ
愛とは 離れてあげること
自分の幸せのためでなく
涙こらえ 伝えよう♪
男爵夫人がモーツァルトの父に向って歌った歌。
とても印象深かったです。
3時間(うち休憩時間25分)ほどの上演時間でした。
あっという間の3時間でした。
とってもおもしろく、深く考えさせられる作品でした。
幕がおりたあと、モーツァルトとチビモーツァルトがごあいさつのため
顔をだして「ありがとうございました」をやるのですが
とってもかわいらしかったです。
アマデもほんっとかわいらしかったですねー。
育三郎さんのモーツァルトも見てみたいな、とも思いました。
また違ったモーツァルトになるのでしょうね。
朝ドラの「エール」を見たおかげで
ちょっとだけ活動範囲の広がった私でした。(笑)
そして帰りはお約束の雨。
地下鉄だったので雨の影響も受けず、電車に乗ることができました。
そして駅に着くと雨が降っていた形跡がなかったため、
ラッキー♪、傘使わなくてよかった♪なんて思っていたのですが
それはまぁそこは私なので、
当然途中から降ってきますよねぇ。
道行く人が傘を開くようすって何度も目にする光景です・・・。
ということで昨日はミュージカルを堪能した一日でした。
とっても充実した一日でした。
ちなみに晩御飯を作る気力はなかったのでお惣菜使用です。(笑)
ムリはしません~。←ムリしてください
では今日は雨ですが
本日も一日(・・・という時間ではないですが)、
がんばりましょう!
寒くなるそうなのであったかくしときましょうね。
よい一日を♪