*鬱蒼とした木立に霧が立ちこめる。
矢のような陽光が差し込んでくる。
天を見上げると青々とした樹冠が広がっている。
鳥の囀りが優しく聞こえた。
栗鼠が樹の幹から顔を覗かせた。
このイメージは私たちの荒んだ心を癒してくれる。
ところが陽が厚い雲に遮られ、遠くで雷鳴が聞こえ、
あたりがみるみる薄暗くなると、私たちは急に不安に襲われる。
落ち葉の陰にはおぞましい虫が潜んでいるのではないか。
木立の彼方に獣の遠吠えも聞こえたような気がする。
「生命の源」であったはずの清涼な森は、やがて本性を現わす。
やはり森は油断ならなかった。
数々の残酷な童話がこうした森から生まれてきたことを、
私たちは思い出す。
眠れる森は、こうして、風に吹き荒れていくのだ。
野沢 尚*
昨夜の雷、すごかったですね。
ぐっすり寝ていたはずの私もさすがに気づきました、あの音。
ただ音は大きかったのですが遠くの方で鳴ってる気がしました。
なんか不思議な感覚。
音が大きいと近くで鳴っているはずなのに。
さてさて先日「眠れる森」、見終えました。
ひさびさの「眠れる森」、ストーリーも結末も知っているはずなのに
ドキドキハラハラしながら見ました。
特にBGMの効果がハンパなくって
「黒の慟哭」が流れてくると何が起きるかこわくてこわくて・・・。
ストーリー、ウィキをコピペしようかと思ったのですが
あまりにも長くて断念。
とりあえずサスペンス?ミステリー?ドラマです。
ウィキ見てたらウィキの間違いに気づいちゃいました。
「オープニングについて」のところ。
百合の花、って書かれてありますが
あれは百合の花ではなくカトレアですよね?
気になったので本でチェックしたら「蘭の花」って書かれてあったのでやっぱり百合ではないと思われます。
そう、本。
やっぱりドラマがおもしろかったので
購入しちゃいました。
残念ながら新品はもう入手できないので中古本です。
(安かったのでよかったですが。)
表紙ってこんな全面グリーンの感じでしたっけ???
なんか記憶が・・・。
そう、このドラマのテーマは「記憶」です。
冒頭に引用したのはこの本の冒頭、「はじめに」と題された箇所です。
栗鼠、って書かれてあったので
そういえばドラマにも栗鼠、登場したたなぁ・・・と思いつつ、
いや?そんなはずないな。
何かのドキュメンタリー?
あ、朝の「さわやか自然百景」だったな。
あれ?「ダーウィンが来た!」だった???
とかなりあやふやな記憶になっています。
この「記憶」に翻弄される物語になっています。
私ももうかなり昔に見てた作品なので
覚えてない部分が大半。
とりあえず犯人はあの人じゃないのか?、というのは序盤で予想はしていたのですが
これが二重三重にも話がふくらんでいくので自信がなくなっていきます。
しかも今回、しっかり真犯人もわかっているのですが
やっぱり話の運び方が上手なので犯人は・・・?ってなっちゃいます。
とにかくキムタクとミポリンが素敵でお似合いなんです。
それにしてもミポリンのドラマって
なぜかミポリンのモノローグがある確率、高いですよね。(笑)
今回特に気になったのが陣内さん。
めちゃめちゃコワい。
BGMもあいまってとにかく存在感がすごい。
登場シーンは少ないんです。
でも圧倒的なコワさをかもしだすんです。ドキドキします。
あと仲村トオルさんが壊れていく感じもすごい。
そして本上まなみさん。
こんなにうっとうしいキャラの役でしたっけ???
由理ちゃんってもっとイメージがよかった気がしたのですが
私の感覚が変わっちゃったんですかねー。
「眠れる森」ってあるから「眠れる森の美女」と何か関係があるのかな、
でもドラマの内容とは特に関係ないなー、なんてずっと思ってました。
・・・が、そうじゃなかったんですね。
「眠れる森の美女」がモチーフになっていたようです。
どんだけ記憶、あやふやなんだか。(笑)
直季「眠れる森の美女ってあるじゃん。ほら、有名なフランスの童話でさ・・・
あの美女って、目覚めたときに目の前に王子さまがいたってだけで
プロポーズを受け入れてんだよな・・・
よく考えると、あれって変な話だと思わないか?」
直季「だってあの美女はずっと眠ってたんだぞ。
王子さまが自分をめざめさせるためにどれだけ苦労したかなんて全然しらないのにさ。
目の前にいたってだけで結婚相手に決めちゃっていいの?」
実那子「きっと目と目で分かったのよ。この人が運命の人だって。
じぶんのために魔女と命がけで戦ってくれた人なんだって・・・」
これが物語の最後になるとこう変化します。
直季の手紙「眠れる森の美女は、実は眠ってなんかいなかったんだ。
王子さまが自分のために魔女と対決するところも、
薄目を開けて全部見ていた・・・
たかが愛のために命がけになる王子さまにほだされて、
しょうがないから一緒になってやろうと思ったんだ」と。
「私が目覚めるとき、目の前にちゃんとあなたがいてくれる?」と頼んだ実那子に
「いいよ」と返事をした直季。
けれども閉じたその目を二度と開けることのない直季ーーー
というエンディング。
これが気になって気になってその昔、立ち読みしたのですが
やっぱり直季は・・・。
でも今にして思えば先に直季があっちの世界(ってどこの世界?)に行って
実那子が目覚めるのを待っているのかもしれないな、って思います。
きっと別の世界で二人はいっしょになるのでしょう。
ということで先日見たヘンな夢を思い出しました。
(また夢ネタですみません。)
ポテチを食べてる夢だったのですが
じゃあ、そろそろあっちの世界に戻るよ、と言った瞬間に
夢から覚めたのです。
うーむ。
やっぱり夢の世界から移動するとこっちの世界に戻ってくるっぽいです。
夢を録画することできないから検証のしようがないけど。
ということで眠れる森にはいけませんが
雨上がりできれいなグリーンに癒やされます。
生き生きとしたグリーン。最高です。
遠くに見えるクスノキのグリーンもめちゃめちゃきれい。
では今週もはじまりました。
ちょっと変なお天気ですが
本日も一日がんばりましょう!
よい一日を♪
「らんまん」、いよいよ大人編ですね。
神木くんの絶妙な演技がすごいです。
そして「舞いあがれ!」の空さんがおとな寛太くんで登場。
そして今日の名ゼリフはこちら。
ジョウロウホトトギスにすりすりしながらの
「おまん・・・わしを呼んでくれたのう」
私をいつも呼んでくれるのは
神社のオガタマノキ。
今はまだケガレの時期なので
参拝できませんが
早く会いたいですね。