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アーユルヴェーダのお勉強

独学でアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダの起源

2017-03-09 23:35:50 | 基礎勉強
アーユルヴェーダ、つまり生命の科学は永遠の生命をもった学問です。

明確な創始者がいるわけではなく、またいつか途絶えてしまうこともないでしょう。

それは、生命、叡智、我(アートマン)というものは、宇宙と同じように、だれかが創造したのでも、終わりがくるものでもないからです。

生命の流れや叡智の流れは、ほんの一瞬も、滞ったことがありません。ですから、生命を扱い、生命とともにある学問は永遠に存在しつづけるのです。



この宇宙と同じように、すべての学問はブラフマー神が創造したとされています。

ですから、ブラフマー神が、最初に、ダクシャ•プラジャーパティ神にアーユルヴェーダを伝え、

ついでダクシャ•プラジャーパティ神はアシュヴィンクマール双神に、

そして、この双神は代わる代わるインドラ神に同じことを伝えたとされ、

インドラ神は医学の全分野にわたる創始とされています。


(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)



上記のインドラ神であるのかどうかは明記されていませんが、別の書籍(「アーユルヴェーダ健康法」ウパディヤヤ•カリンジェ•クリシュナ著、春秋社)にはアーユルヴェーダの起源についてこのように書かれていました。(以下括弧内引用)

「病気のなかった世界に、生活習慣の乱れによって初めて病気が発生した時、人々は禁欲的な生活をしていたリシとよばれる苦行者たちに助けを求めました。(中略)リシはヨーガの訓練によって煩悩を超越し、意識状態を高度に保ち、優れた洞察力によって広汎な知識をもっていたといいます。このような聖者たちは、病気が発生した時、思いやりの気持ちからアーユルヴェーダの知識を体系化し、普及させたとチャラカ•サンヒターの第一巻第一章の始めに説かれています。聖者たちは、アーユルヴェーダの知識を誰から教えられたのかという疑問に対する答えは伝説的なもので、リシたちは神々から生命の科学の知識を得たというように書いてあります。」



神様が出てくると、非科学的だと感じ抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。

アーユルヴェーダは生命の科学という意味なので、アーユルヴェーダ自体が科学的なものであるはずです。

私も神様を見たことがないのではっきりと神様はいた!神様はいる!と言える事はないのですが、私の(私達の)認知している世界はあまりにも狭いので、見えないからと言って完全否定することはできないと考えています。

まずは、そのまま、受け入れてアーユルヴェーダの勉強を進めていきます。

アーユルヴェーダの目的と対象、人生の目的

2017-03-08 21:20:23 | 基礎勉強
アーユルヴェーダの目的

アーユルヴェーダの目的は、病気の予防や治療だけでなく、健康の維持、増進のための道案内をすることです。

1、病気の治療
2、理想的な体質の増進
3、身体組織の質の向上
4、永遠至福の体得が可能となるような精神の質の向上と強化


アーユルヴェーダの対象

アーユルヴェーダの対象、つまり中心となる主題は人です。



(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)



別の書籍(「アーユルヴェーダ健康法」ウパディヤヤ•カリンジェ•クリシュナ著、春秋社)にアーユルヴェーダにおける人生の目的が記載されていました。

要約すると人生の目的は「義務の遂行」「利益の追求」「欲望の達成」「至福の体得」の4つだそうです。

これらの目的をお互いに相反しないように達成する。
例えば、利益を得ようと、また欲望のままに行動して道徳に反してはいけない。また、法律や規律を守り過ぎて喜びを味わうことをしなかったり、精神性を高めることをしなかったりするのはいけないということです。

そして、この目的を達成するためには欠かせないのが「健康」であるというのです。

「健康」でなければ目的を達成できない、だからアーユルヴェーダが存在するということだそうです。

よって、アーユルヴェーダの対象は「病気」ではなく「人」であるということなのですね。


幸福な生活

2017-03-06 05:05:48 | 基礎勉強
幸福な生活
幸福な生活とは、つぎのようなものです。

(1) 心身ともに病んでいないこと。

(2) 丈夫で、活気に満ち、勇敢で自信に満ちていること。

(3) 感覚運動器官が強靭で、知性が優れ、記憶力がよいこと。

(4) 好きなことはなんでも楽しめ、いつでもどこへでも思いのままに行動できる手段と自由をもっていること。


有意義な生活
有意義な生活を送っている人とは、つぎのような人のことです。

(1) 生活のために仕事をしているときも、好きなことをしているときも、欲望や本能を自制することができ、真実を語り、善行の掟をまもる聡明な人。

(2) 前世だけでなく来世においても、なにが善かをつねに考え、学問と瞑想に専念している人。

(3) 年上や目上の人を敬う人。人に頼らず、喜んで人を助け、自分の富を分かち合える人。人の幸福を願い、そのために働く人。


(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)



私が幸福な生活とは何か考えた時に思いつくのが1.健康であること。2.生活出来る稼ぎがあること。3.仲間(家族)がいること。4.夢や目標があること。でしたが、そういうのではないのですね。もっと人の内面的な幸福なのでしょう。

これを読んでアーユルヴェーダ的な幸福な生活とは(この書の中では)心身ともに健康で、勇敢で体力も知力も行動力も抜群であることなのかなと解釈しました。


有意義な生活をしている人…読めば読むほど自分の生活がそれとはかけ離れている事に気付かされ、反省の念でいっぱいになってしまいます。

健全な精神 其の2

2017-03-05 00:44:03 | 基礎勉強
(11) 知性があり、記憶力が優れていること。

(12) 想像力が豊かであること。

(13) 良心に従って行動できること。

(14) 欲望、本能、情動、品行、行動、発言を完全に自制できること。

(15) 教育者や博学な人にたいして敬意をはらうこと。

(16) 誠実な発言、明晰な思考力、正確な行動力をもっていること。

(17) 謙遜と感謝の念があること。

(18)他人を思いやり、社会的責任を果たすこと。


(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)


人として当たり前の事が書いてありますが、どれだけ出来ているかと考えますと、自分の不健全さに気付かされる思いです。
…それに気付いただけでも良しとします。

健全な精神 其の1

2017-03-03 22:54:57 | 基礎勉強
健全な精神とは、つぎにあげるようなことをいいます。

(1) 幸福で満ち足りていること。快活な気質。好感のもてる態度。

(2) 心が安らいでいること。

(3) 自尊心と自信が適度にあること。

(4) 緊張しすぎていたり、欲求不満の状態でないこと。

(5) 愛情、友情、喜びを分かち合えること。

(6) 自分の内面を見つめ、自分がなにものであるかを知っていること。

(7) 他人とよい関係をもち、だれとでも仲よくできること。

(8) あらゆる点で順応力があること。

(9) 心が安定していて、動揺しないこと。

(10) 不屈の精神と勇気があること。



(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)



6番目に”自分の内面を見つめ、自分がなにものであるかを知っていること”とありますが、自分がなにものであるか知っている人なんてそれほどいないですよね。
でも、健全な精神の人は知っているのですね…一体どうやって知るのだろう。