気ままに楽しむ四季写真

趣味で撮った写真(風景、ネイチァー、花 etc)を掲載します
週1~2回程度の更新予定です

櫛形山林道からの富士山 (Ⅱ)

2015-12-10 | 富士山写真
撮影日 2015-11-27、28  撮影場所 櫛形山林道

11月26日の朝、前夜からの雨は小雨になっていた。
最近、雨上がりの日はいつも富士山のことが気に掛かる。雲や霧の変化に富んだ富士山写真が撮れる事があるからだ。
甲府地方の天気予報を調べてみたらその日の午後から二日ほど天気が良い状態が続くと出ていた。
犬の散歩も日課だがこのごろは一日くらい休んでも犬が我慢をしていてくれる。
富士山写真の誘惑に勝てず、また林道の冬期閉鎖が迫っておりこのポイントでの撮影は一年後になってしまうとの思いもあり撮影に行く事にした。犬の散歩を一日は妻に頼んで今回は2泊の予定で出発する。
夕方5時前にポイントに着く。先着のカメラマンは一人だけ、以前に会ったことのある富士山写真愛好家だが名前は思い出せない。今も熱心にあちこち撮り歩いているそうだ。その変わらぬ熱意と努力には敬服する。
良い場所に三脚が立てられ撮影準備が出来た。
が、天気が良過ぎで雲ひとつない変化の無い富士山が静かに佇んでいる。
イメージしたのとは違う状況にシャッターを押すのをためらってしまう。
夕景も、たそがれ時の夜景も一枚も撮らないで眠りに着く。夜か朝の状況変化に期待して。
夜中、時々目を覚まし空を見上げるがまったく変化なし。澄んだ月夜の空に富士山がはっきり見えている。2,3カットバルブ撮影をしてまた仮眠する。
翌27日朝も全くの快晴にがっかりするが、夜明けから日の出までの時間帯は私には富士山の姿が最も神秘的でありまた荘厳に感じられる刻なのでシャッターを切らずにはいられない。
この時期のこのポイントはカメラマンがいっぱい集まる。
夕べ眠りにつく時は3台しか無かった車が今朝は10台以上、カメラマンも15人以上になっていた。
狭いポイントなので道路いっぱい二重、三重に三脚が並ぶ。脚立を立て見上げるような位置から撮っているカメラマンもいて驚かされる。
変化の無いまま日の出を迎え、その後カメラマンも三々五々引き上げて行った。
皆どんな写真を撮ったのだろうか?、どんな思いで今朝の富士を眺めたのだろうか?
結局残っているのは昨夜からの3人になっていた。私以上に富士山の魅力にとりつかれている人ばかりだ。
その後、昼も、夕も、夜も全く変化の無い快晴の空が続く。ふもとの街も集落も澄んだ空気の中にはっきりと見渡せる。雨上がりの後にこんな快晴の澄んだ空気の日が続く事もめずらしいのでは?
二日目の夜もまた澄み渡る空。この夜は富士山のふもとにスキー場開きをしたらしい灯りが煌々と点いた。その灯りは朝方までも消えずだったので夜景撮影は止めにした。
28日朝もまた変化の無い夜明けの空に撮影意欲を削がれてしまう。わずかに山際に靄が架かっているようだが朝焼け雲の期待は望みようもない状況。それでもやはり日の出までは何枚も何枚もシャッターを押し続けていた。
こんな時にはデジタルカメラの有り難さを思わずにはいられない。
霧の中の街灯りと夜景、雲海、朝焼けの雲と富士山などなどイメージし、期待しての撮影行だったけれど今回はまったく残念なことになってしまった。でも毎日富士山を眺められたので良しとして帰路に付く。


11月27日の富士山
























11月28日の富士山



















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