酷い夢を見た。
「絶対に遅刻は厳禁」
10時から始まるから9時50分までには
現地に着いているように。
と 言われたのに
こいでもこいでも
自転車が進まず
現地にたどり着く前に力尽きてしまった。
そんな夢だった。
足がだるくて だるくて死にそうだった。
そして心は焦りと不安とで一杯だった。
行きたい場所にたどり着けない不安
気持ちばかりが先に行ってしまって
前に進めない不安
嫌な気持ちで目が覚めた。
自転車のタイヤに空気を入れた。
走りが軽快になった。
自転車のタイヤは
気がつかぬうちに空気が抜けてゆく。
毎日同じ景色を観ていると
流れる風景が遅くなってもそれに気がつかない。
走っている時は必死だ。
こいでいるペダルが重くなったとき
初めて気がつく。
時々新しい空気を入れてあげなければ
なかなか思うように前に進むことはできない。
だけど、入れすぎればパンクしてしまう。
その加減が大切だけれど・・・・・
心が重くなる前に
新しい空気を取り込める
そんな自分でいられたら
きっと
大丈夫