祝杯をあげる日の為に~パニック闘病記~

病気を克服し完全社会復帰をするまで
もがき苦しむ日々の記録

葬式

2011年02月03日 | Weblog
親戚に不幸があった
故人は家内の従姉ながら交流も多く仲が良かったのでとても悲しい出来事である

パニック持ちが通夜と告別式の両方に出席する事となった
葬式のような場で私の病気をちらつかせる事だけは絶対に避けたいという理由から
通夜の日はもっとも危険な時間帯を想定して事前にデパスを服用
更に念のため3時間後に2錠目を服用した

多くの弔問客の方々は長い読経の時間帯には祭壇に注目しているのだろうが
やはり親戚席は多くの目に晒されているようであまり居心地がいいとはいえない
そして私はそんな中にもかかわらず意識が朦朧としはじめた
普段の私はそれほど親しくない人の葬式でも涙を流してしまうくらいナイーブな方なのに
今回は泣くどころかウトウトとする失態を演じてしまったのだ

帰りの運転を家内に任せ同乗する遠い親戚に遠慮することなく車内で眠りこけ
帰宅後も爆睡してしまった
デパスを飲む間隔があまりにも短かったと反省

翌日の告別式ではその失態を繰り返さないようと朝早めに1錠だけ飲んでなんとか焼香を乗り切った
だが火葬場に行くタイミングで効くように2錠目を飲む予定が狂い
服用できないまま満員のマイクロバスに乗る事になってしまった
パニック発症後に公共の乗り物に乗ったのは数年前で乗車率の低い電車に乗ったのが最後だった
正直不安だったがこの時はデパスもまだ効いていたので開き直って乗り込むしかなかった
結果として火葬場が5分ほどの距離だったのも幸いし身動きできない状況も難なくクリアすることができた

これにホッとした私は少々気を緩め過ぎ火葬を待つ間
叔父に勧められるままアルコールを口にしてしまった(近年ほとんど飲んではいない)
これが災いし残念なことに帰りのバスではパニックの症状が少々見え隠れし始めた
5分ほどの距離が非常に長く感じてしまったのは言うまでもない
人の多く集まる葬式において人知れずパニック障害の葛藤に翻弄される自分って本当に滑稽だ
否、それ以前に野辺送りで自分の体調の心配ばかりしていた事が非常に残念な事だと思う

若くしてこの世を去った従姉の冥福をあらためてお祈りしたい
合掌。


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