東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

北のドローンがソウル中心まで悠々と飛んで帰っていった

2022-12-30 08:36:38 | 韓国物

北朝鮮は無人機(ドローン)を侵入させ、ソウルの中心部まで
飛び回った翌日の27日、この挑発と関連しては沈黙した。
その代わり、無人機を飛ばした26日に開幕した労働党全員
会議拡大会議のニュースを大きく伝えている。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長はこの会議を主宰し、
「さらに激しく確信性のある闘争戦略を立てろ」と指示した。

北朝鮮の今回の無人機武力示威は、これまでミサイル発射
に集中してきた挑発のスペクトルを広げ、韓国への脅威の
水位を引き上げたものと分析されている。これまでの北のや
り方をみると通常、金正恩の妹である金与正(キム・ヨジョン)
労働党副部長の非難談話後、挑発を繰り返す前例が多いだ
けに、今回の挑発に止まらず年末年始の挑発を続けるだろう
という観測も出ている。これに先立ち、金与正は20日、大陸
間弾道ミサイル(ICBM)の「正常角度」発射の可能性につい
て、「近いうちに分かることだ」と明らかにするなど、韓米に
警告状を発している。

北朝鮮の無人機挑発は、小規模かつ低コストで韓国軍の
ずさんな対応態勢を試したという点で特徴的だ。(核武器は
あっちにおいといて)先端戦力の劣勢を通常兵器の挑発で
ぶちかまし、韓国の脆弱さを暴露したもの。韓国政府消息
筋は「2017年に韓国軍は墜落した小型無人機を一歩遅れ
て探知した」とし「北朝鮮の立場では5年後に韓国軍が同じ
ような無人機を探知はできても撃墜できない場合(実際韓
国軍は1機も撃墜できなかった)、それによって得られる韓
国の混乱を楽しんでいるのだろう」と分析した。

梨花(イファ)女子大学北朝鮮学科の朴元坤(パク・ウォン
ゴン)教授は、「9月25日から北朝鮮は新型ICBM、短距離
弾道ミサイルなど相当な高コスト構造で挑発を試みた」とし、
「あのような高コストの挑発を延々と続けるには負担となっ
たのだろう」と分析した。続いて「今回無人機でアタックを試
みた北朝鮮は韓半島の緊張を造成し韓国を苦しめる効果
的な方法をもう一つ見つけたと考えるだろう」と付け加えた。

峨山(アサン)政策研究院外交安保センターの梁旭(ヤン・
ウク)副研究委員も、「北朝鮮は1年中、核使用を前提とし
た多様な脅迫をしてきたが限界があっただろう」とし、「無
人機の挑発は(ICBMのように)軍事的優位性を示すこと
はできなくても、韓国をいつでも苦しめる方法があるとい
うメッセージを伝えた」と強調した。

韓国政府内外では、北朝鮮が韓半島の緊張局面を造成し、
存在感を重ねて誇示しようとする意図と見ている。米国や
中国など韓半島周辺国を刺激し、北朝鮮核問題に対する
関心を喚起させるのが第1次目標だという説明だ。韓国軍
の対応を持続的に誘導し、国際社会を対象に韓半島軍事
的緊張の責任が韓国にあるという風に「責任転嫁作戦」を
しようとしているという分析もある。

同日、北朝鮮官営メディアは前日開催された全員会議の
ニュースを伝え、異例的に今後議論される全員会議の5つ
の議題まで具体的に報道した。金正恩の事業トータル報告
が続くとも述べた。しばらく公開席上に姿を現さなかった金
正恩はこの日の会議で「困難の中ですべてを忍耐し実際
的前進を成し遂げた事実を大切な土台にしてより一層激
しく確信性のある闘争戦略を立てよ」とハッパをかけた。

北朝鮮は通常、全員会議が終了する時点で、金正恩が軍
事・国防、対外政策、経済と社会など各分野について発言
した内容を公開してきた。金正恩の新年の辞が昨年に続
き今年も会議演説に代替される可能性が提起されている
中、最近集中挑発を続けた金正恩が強硬な対南メッセー
ジを出すだろうという観測が出ている。

一方韓国では、28日にも早朝から戦闘機が出撃するドタ
バタ劇を演じている。北のドローンがまた飛んでいるという
情報を軍が発信したもの。実はこれは鳥の群れだったこと
が数時間後に判明した。38度線近くの住民らは戦闘機の
轟音のため、さらに不安のために一睡もできなかったとい
う。これほど韓国軍はお馬鹿さんだったとは、驚き桃の木
だ。ドローンに生物化学兵器でも積んでちょこちょこっと
散布されたりしたらソウル市民はイチコロだ。

核に対する準備もいいけれど、ドローン1機落とせないほ
どの実力なのだ。核どころではないだろ!と言いたい。
ドローン一つ落とせないで何が核だ。ドローンをコントロ
ールしている電波を攪乱することもできるのだろうし、
ドローンを落とす方法は多様なのだが何もできなかった
ことはかなり深刻な問題だ。北はほんまこつ、嘲笑って
いることだろう。

今回の記事は北のドローン遊びがテーマでした。
多事多難の2022年も今日と明日と残すばかりとなりました。
2022年の総まとめと2023年新年への希望描きを
ごゆっくりとなさってください。

それでは皆さん、よいお年を。

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