涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

切ない絵本:ある日、ワタルさんはエイズになった。

2013年07月10日 | HIV

買い物に出かけて古本屋に寄ったら、こんな本を見つけ、買ってしまいました。

はっきりいって途中でせつなって、涙が出てしまいました。
相方は、なんで泣くのかようわからん、ということでしたが。

HIV感染症のワタルさん。
日々いろいろと気をつけながら生活をしています。
週に1回デートをするカレシがいて。
かわらで出あって散歩して、ワタルさんの作ったサンドイッチを食べて。
散歩をするときは、手をつながず、ただ歩くだけ。
夕方になるまで歩いて、歩き疲れたら別れて帰る。
ある時からカレシが来なくなって、さがしても見つからなくって、電話をしても通じなくって、
何週間して、今まで食べられなかった刺身を食べれるようになって、
肺炎予防の薬も飲む必要が無くなって。

感染症医師である「岩田健太郎」さんが作られた絵本です。
岩田先生は以前このblogの「あまりの痛さに:朝から絶叫」という記事にコメントをしていただいています。
それを縁に、「抗HIV/エイズ薬の考え方、使い方、そして飲み方」「『患者様』が医療を壊す」
「麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか 」「予防接種は『効く』のか?ワクチン嫌いを考える」
という本を購入しています。

それにしても、どうしてカレシは連絡を絶ってしまったんだろう?
てもつながずに歩くだけのデートに飽きたんだろうか?
感染の事をしってしまったんだろうか?
それとも、別の相手がみつかってしまったのかな?
いずれにしても、その後またいつもと同じ生活にもどり、
いや、生魚が食べることができるようになり、肺炎予防の薬を飲む必要がなくなったから、
いつもと同じ生活ではないですね。

白い肺炎予防の薬といえば、バクタ(ST合剤)かな?
自分がこれを飲んだら全身に発疹が出現して熱もでたので、中止、
入院中はアトバコンという薬(当時日本には無かった)を飲んだり、
外来治療となってからは月1回ペンタミジンの吸入(すっごく苦い)をしていました。
それにしても抗HIV薬が青い薬と黄色い薬(ストックリンとツルバダ?)なんですね。
自分が飲んでいるのは、ノービア、エピビル、ビリアード、レイアタッツという4種類5個ですから、
医療の進歩はすごいですね。
今はスタリビルドという、1日1回1錠の内服でも有効なものもあるらしいですね。
ただ、変更して副作用が出るのも嫌なので、当面現在の治療を続けることにしています。

今後、このワタルさんに、素敵なカレシができるようにと思っています。



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