涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

文楽初春公演第二部:義経千本桜と壷坂観音霊験記

2012年01月12日 | お薦め

 

国立文楽劇場での初春公演、第二部に行ってきました。

国立文楽劇場

入り口を入ったところには今回の演目の絵看板。

一階ロビー、そして二階ロビーにはもち花が飾られていて、正月気分たっぷり。

二階が劇場になっています。

劇場です。舞台上部ににらみ鯛の模型と、壺坂寺の常盤勝範住職の揮毫による「辰」と書かれた凧。

ちなみにこの緞帳は「松に波図」です。

今日の演目は
「義経千本桜」の「道行初音旅」「河連法眼館の段」
「壷坂観音霊験記」の「土佐町松原の段」「沢市内の段」「山の段」

「義経千本桜」は、「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」と並ぶ、三大浄瑠璃のひとつ。
二世竹田出雲、三好松洛、並木千柳作の作品で、1747年大坂竹本座初演です。

古今の大当たりを取ったため、ただちに歌舞伎に移され、1748年に江戸中村座で上演されています。

有名な段は二段目の「大物浦」、三段目の「すし屋」、四段目の「道行」、「河連館」ですね。

「道行初音旅」は「恋と忠義はいづれが重い、かけて思ひははかりなや」ではじめる、
静御前と忠信(狐が化けている狐忠信)の有名な道行ですね。

「河連法眼館の段」はほんまもんの佐藤忠信と源九郎狐が化けた忠信が鉢合わせするところ。
源九郎狐は実は静御前が持っている初音鼓の皮の狐の息子。
両親を慕い、京都から芦原峠を超え義経のもとを訪れる静御前のお供をしています。
ほんものの佐藤忠信が姿を現したため、これまでのいきさつを説明。
狐の親を思う心情、そして静御前を守ってくれたことで義経は初音の鼓を源九郎狐に与えると、
感謝した狐は義経を狙う吉野山の悪僧を神通力で退治して、空を飛んで立ち去ってゆきます。

いつもこの段では泣いてしまうやじですが、やはり今日も涙を流してしまいました。

最後の場面では狐の姿にもどった源九郎狐が、それを遣う桐竹勘十郎と宙乗りになり、
それとともに大道具の御殿の屋根が下がり、
狐が桜の花びらを撒き散らしながら、本当に空高く飛んでゆく趣向です。

次に30分の休憩です。

今日の夕食は高島屋で買ってきたまい泉のカツサンドです。

「壺坂観音霊験記」は「三つ違ひの兄さんと・・・」で有名な義太夫ですね。
浪花節では「妻は夫を労わりつ、夫は妻を慕いつつ・・・」で有名。

もともとは明治8年に書かれた浄瑠璃「西国三拾三所観音霊験記」に
二世豊沢団平・加古千賀夫妻が作曲を施し
明治12年に大坂大江橋席で初演された作品です。

「沢市内の団」では竹本源大夫、鶴澤東蔵の親子の共演です。
前々回の公演で両人が襲名したのですが、
このときは源大夫さんが病気のために口上だけに出演、
前回の公演でも自分が行ったときにはやはり源大夫さんが休演。
なのでこのコンビでの襲名後の演奏を聴くのは初めてでした。

くしくも今回の出し物は両方奈良県が舞台です。
近鉄南大阪線(今オウム真理教の平田容疑者が逃亡していたときに使われていた路線です)の、
「壺坂」そして「吉野」が舞台ですね。

壺坂寺は、小学校のときに左目に入った鉄粉がさびて、
あわや失明という時にお参りした寺です。

吉野山、一昨年秘仏の本尊の特別開帳のときに行ったのですが、
そのときに「花矢倉」に立ち寄ったのですが、そこが道行の場所とされています。

帰りに記念スタンプを。

沢市なんとなく団十郎に似ているような・・・

お土産に毎年恒例の文楽カレンダーを買いました。

     

     

 

 



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6 コメント

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こんばんは☆ (キノッピ☆)
2012-01-13 00:43:50
文楽さっぱりです(;o;)
ブログで文楽について書かれているの見ては、ちんぷんかんぷん?(゜_。)?(。_゜)?
そんな私も『団十郎に似ているな』は『確かに団十郎!』と思いました(笑)
去年9月まで関東住まいでしたが、歌舞伎を一度も見ぬまま引っ越し(´Д`)興味はあるものの一人では行けず断念ですf(^_^;
とにかく、難しそうで敷居が高いイメージがあります。でも、歌舞伎好きの友達が歌舞伎は、イヤホンで解説があるんだよって教えてくれて、ビックリしました!文楽もそうでしょうか…
それにしても、ありあわせでお料理がいつも美味しそう(><*)ノ 私はありあわせではなかなか難しいです。やっぱり買い足ししますもん('ε'*)
洋菓子はやっぱり糖分脂肪分どちらも摂りすぎますね。でも食べると止まらない(汗) 泡立ても粉ふるいもあると使わないのは惜しいですね(>_<)
最近はダイソーとかでも型が手に入るのでシフォンとか案外簡単でアレンジし放題ですよ☆
要領はスポンジと一緒なので♪♪
最近の一眼レフはほんとコンデジを少し難しくしたくらいの感じで、まだ扱い易そうですね♪
一応Canonのkiss5ダブルフレームを買う予定です。素人向けらしいのでf(^_^;

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続き☆ (キノッピ☆)
2012-01-13 00:50:00
シフォンが楽に香り、味も見た目もアレンジしやすいですよ☆
スポンジと要領は一緒なので♪
そう、最近は一眼レフもコンデジくらい楽に扱い易くなった感がありますよね。
一応Canonのkiss5ダブルフレームを買うつもりです。素人向けなのでf(^_^;
返信する
文楽 (やじ)
2012-01-13 09:08:49
>キノッピ☆さん

そうですね、文楽も歌舞伎も、値段がちょっと高いので、ぶらっと行って、って感じではないですね。

文楽にもイヤホンガイドがありますよ。
保証金1000円(後で返金されます)と650円で借りることができます。
初めてのときは便利です。
大阪の国立文楽劇場では、プログラムを買うと「床本集」がついていて、太夫の語る文言が書かれていますし、舞台の上部にスライドでタイムリーに映されます。

ただ、何を見るかが大切で、最初は世話物なんかがいいです。時代物は背景把握が大変ですから。
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返信ありがとうございます! (キノッピ☆)
2012-01-13 21:40:41
まずは自分でも調べてみないといけませんね!
やじさんが大体教えてくれたので、まずは基本的な事から♪♪
せっかく日本人に生まれてきたのにこの文化を知らないのは惜しい気がして('ε'*)
そんな観点からの興味ですが(笑)
でも見る人はハマってるから通うんですし、私もその一人になる可能性大ですね~(汗)
高いのが難点。
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一幕見席ってのも (やじ)
2012-01-14 00:33:31
>キノッピさん

国立文楽劇場だと、一等席なら5800円ですが、
二等席(一番後ろの列と後ろから二番目の列)だと2300円。
一幕だけ見れる席もあって、そこなら1,000円前後。
大阪の国立文楽劇場は、いつ行ってもどの席でもほぼ確実に空き席があります。
4月は「祇園祭礼信仰記」と「桂川連理柵」のある部がいいです。
「加賀見山旧錦絵」の方は初めてだとちょっとつらいかも。
そうそう、シフォンケーキの型かってしまいました。
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いい情報だわ( ☆∀☆) (キノッピ☆)
2012-01-15 00:09:02
そんなにお得な席もあるんですね!とりあえずWikipediaで調べました☆『あっ、これ教えてくれたやつ♪♪』と思いながら(*^^*)
しかしなかなか覚えられそうにない(汗)やっぱまずは一度見てしまうのが良さそうですね♪♪
2月末までは徳島なので、阿波人形浄瑠璃が有名やし、これ見てみるのもありかと☆
もし3月から転勤が大阪だとラッキーなんやけどなぁf(^_^;
シフォン型買っちゃいましたか!!
アップ楽しみしてますよ(*≧∀≦*)
初挑戦でしたもんね☆コツは、メレンゲが上手にできればまず失敗はないと思いますよ♪
しかし、メレンゲを生地に混ぜるとき、さっくり混ぜなせっかくのメレンゲが潰れて、生地があまり膨らまずに硬くなってしまうので注意です(汗)
とは言ってもお菓子は本の通りすれば大丈夫なのでご安心下さい(*^^*)
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