涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

11月文楽公演第1部の演目は:「双蝶々曲輪日記」です

2014年09月08日 | お薦め

文楽劇場友の会から会報が届いていました。

そうそう、11月の文楽公演の第1部は、「双蝶々曲輪日記」です。

有名なのは何といっても「八幡里引窓の段」ですね。

歌舞伎でもこの「引窓」はよく出て、上方系では成駒屋と松嶋屋。
江戸系では播磨屋で演じられることが多いですね。
あとは「角力場」(文楽では堀江相撲場の段)ですね。 

全部で九段まであるのですが、今回出るのはいつも通りで、
第二段の堀江相撲場の段 
第四段の大宝寺町米屋の段
第五段の難波裏喧嘩の段
第六段の橋本の段
第八段の八幡里引窓の段 

 

今回濡髪長五郎を玉也、放駒長吉を幸助、山崎与五郎を文司、藤屋吾妻を清十郎、
橋本治部右衛門を玉女、山崎与次兵衛を勘壽、女房おはやを蓑助、長五郎母を紋壽、
南方十次兵衛を和生が遣うようです。

引窓の切りはどの大夫が語るのかと思えば、
( 住大夫が現役なら問題なく彼ですが)
今でしたらやはり咲大夫ですね。 

文楽劇場のちらしは、現在公開されているのは第2部の「奥州安達原」なので、
国立劇場の9月の文楽公演のチラシを。
2枚とも八幡里引窓の段の有名な部分です。

右側が、長五郎が二階座敷から覗いている場面です。
この姿が手水鉢に写ってしまうわけです。

どれと見る母、二階より覗く長五郎、手水鉢に姿が写ると知らず 
目早に与兵衛が水鏡 きつと見つけて見上ぐるを
さときおはやが引窓ぴっしゃり
内は真夜となりにける
ヤこりや何とする女房
ハテ雨もぼろつく、もはや日の暮れ 灯をともして上げませう
ムウはてなあ 面白い 面白い 日が暮れたればこの与兵衛が役、忍びおるお尋ね物、イデ召し捕らん
とすつくと立つ
それ、まだ日が高い
と引窓ぐわらり、あけて言われぬ女房の、心遣いぞ切なけれ 

左側が、長五郎を女房おはやが助けようと、引窓をがらりと明けた緊張感高まるシーンの写真です。 

あ、東京公演の第三部は「不破留寿之太夫」
これ、シェークスピアの「ヘンリー四世」「ウィンザーの陽気な女房たち」を下書きにした新作ですね。 
いいなあ、東京。 休日は、既に満席・・・

 

そうそう、友の会会報の写真、これも八幡里引窓の段で、二階座敷から外をみている長五郎です。
見てわかるとおり、月見の団子や、薄などの秋の草が供えられていますね。

そう、この舞台は待宵、つまり中秋の名月の前日なのです。
中秋の名月の日は、八幡の石清水八幡宮の放生会。 
これがまたあとの展開とつながってゆくのです。 

大宝寺町米屋の段と難波裏喧嘩の段

  

橋本の段。

八幡里引窓の段。

  

この文楽公演、一等席でも6000円、二等席では2400円と、非常に安いんです、
障碍者割引もあって、一等席が4800円。
友の会会員なら一等席が4800円。

友の会会員になると、インターネット予約が一般予約よりも1日早くできますし、 
入会金1030円、年会費1030円。すごくお得です。 

 



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