インフルエンザで寝ているあいだ、
スマホを見ると疲れるので、
いつもよりも本を読むことに・・・w
半藤末利子『硝子戸のうちそと』(講談社)。
著者は、夏目漱石のお孫さん。
新宿の「漱石山房記念館」の名誉館長も、お務めです。
この随筆も、祖父・漱石の随筆『硝子戸の中』と
タイトルや装丁を似せていて、洒落ています♫
そして・・・
末利子氏は、わたしの敬愛してやまない
「歴史探偵」半藤一利氏の夫人なのです!
本書の中で、末利子夫人は、
おじいさま譲りかwちょっとシニカルな筆致で
半藤さんの入院を書かれ・・・
いよいよ、半藤さんの最後の四日間。
「夫は自分の死が近いことを予期していたと思う」
と始まる数頁によると・・・
半藤氏は、末利子夫人に
自分の下の世話をさせることを、
「嗚咽に堪えながら」謝ったそうなのです!
さらに「あなたより先に逝ってしまうことも、
本当に済みません」と
おっしゃったとも・・・
・・・・・・もう、読みながら号泣でした。
もしかしたら、半藤氏は、
愛して止まない末利子夫人に対する、申し訳なさのあまり、
生きるのを止めてしまわれたのでは?
そんな風に思ったら、もう涙が止まりません。
しかも、こちらはインフルエンザの発熱中、
とろとろとまどろめば、畏れ多くも、
夢に出てくるのは、半藤ご夫妻・・・
そんな話を夫にしました。
途中、わたしも「嗚咽に堪えながら」
話し終えると・・・
それまで神妙な顔で聞いていてくれた夫が
呆れたように一言。
「病気なんだから、
もっと、明るい本を読みなよ~!」
・・・・・・・たしかに。
末利子氏の、このエッセイも、
はじめから3/4くらいは、普通のエッセイ。
最後の1/4くらいがね~~
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おつきあいいただき、どうもありがとうございます。
今日から師走。
病み上がりのヘタレ・シニアにV時回復は望めず・・・
心の焦りをまぎらせるしかありませんw
世界中に「優しい風が吹きますように」
…自分もご主人さんと同感で
明るく元気な本を😆笑
それでも体調が戻ってきているなら、
自分は嬉しいです😊
今月も宜しくお願いします☆★☆
テル
良い本を読まれましたねの言葉と同時に、ご主人様と同じく、こんな時は明るい本を選んだらと言ったと思います。でも、本当に素晴らしい本であることは分かりましたので、拝読したいと思います。完全にお元気になる迄、ご自愛下さいね。なおとも
激しく同意😅
コメントをどうもありがとうございます。
あはは・・・そうですよね~
わたしも、今なら夫に同感!
インフルの症状は治まったのですが、
体力が戻らず、まだグダグダしています。
のんびりいきます。
テルさん、どうぞ良い週末を♫
コメントをどうもありがとうございます。
出版後すぐに買ったのですが、半藤さんの訃報が哀しすぎて
ずっと積ん読でしたが、ようやく読んだ本でした。
末利子氏のスパイスの利いた良い本なんです。
でも、インフルの時に読む本では無かったなぁと・・・w
あとは体力が回復していくのを待つしかないなと、
もう少しダラダラします。
ふふふ・・・
今なら
私も夫の意見に、
激しく同意!
半藤一利さんの奥さんの本でしたか。
私も半藤さんの本は贔屓にしてましたから、
訃報を聞いた時にはショックを受けました。
その前に新聞連載の記事が中断に
なってしまったので、心配してたんですが…。
先日、立教大学の蔦の紅葉を見て来たので、
良かったらレポート記事を見て下さい。
だけどわたしもコロナで寝込んでいる時、「応仁の乱」を読みましたからね。たっぷり時間があると思ったら、ついつい、重たい本に手を出してしまうでしょう?
ともあれ、のんびりと治してくださいね。
再びのご訪問&コメントをどうもありがとうございます♫
半藤一利さんのご本、ご贔屓でいらっしゃいましたか♫
御年齢に不足はないのかもしれませんが、衝撃でしたね。
奥さまによると、晩年はテレビや公演のお仕事はお断りになっていらしたとか。
あたたかみのある「歴史探偵」でいらっしゃいました。
立教大学のお話、興味津々です。
後ほど伺いますね♫
あたたかなコメントをどうもありがとうございます。
あ~、そうでいらっしゃいました。
覚えております!「応仁の乱」!!
伏せっている時は、他にすることもないせいか、普段と違う本に手を出してしまうのかもしれませんね。
今回は読んでいるときは夢中ですが、夢の中でも涙が出るので、まいりましたw
体力の回復が目下の目標ですが、ボチボチいくしかなさそうです・・・