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おとなのピアノは楽しい!

2021-08-07 | おとなのピアノ
おはようございます。

最近、ピアノを弾くことが楽しくてなりません♫
本日は、万年中級レベルなアラカンおばちゃんのピアノ談義・・・
どうぞ、おつきあいくださいませ。


隣の夫の実家には、古いアップライトピアノがあります。
夫が、子どもの頃、ムリムリ習わされたものの、
すぐに辞めてしまい、半世紀も放置されていたのです。

この春、義両親がシニアマンションへ引越したので、
思いがけず、ピアノが弾き放題になりました。

調律を終え、初めてピアノを弾いた、あの感動!
「音がキラキラしているよ~~~✨」
忘れられません。



自宅には、電子(デジタル)ピアノがあり、今でも弾いていますが・・・
全然、違うんです!

先日、足立博『まるごとピアノの本』(青弓社)を読むと・・・
我が意を得たり!
ここは、ピアノ研究家・足立氏のお言葉を、お借りしましょう♫

しょせんデジタルピアノはまがいものでしかない。
(本物に近付くほど)本物そっくりに模写された絵画同様の
哀愁をただよわせる」025頁

ピアノとは全く別物ゆえ、本書では「デジタルピアノ」ではなく、
「ピアノ風キーボード」と呼んでいるくらいです。
(そっか、あれは「キーボード」だったのか・・・w)


その理由は・・・

ピアノ風キーボードは、鍵盤があっても、
それはスイッチやセンサーにすぎない、
録音されたデジタル音を再生するだけ・・・

だから「指のタッチで音色を変えることは本質的に無理な相談だ」026頁

そうなんですよ!

「ピアノ風キーボード」で練習し、それなりに弾けていたはずが、
レッスンに出かけ、グランドピアノを弾くと、空中分解。
・・・なに、この騒音!? 毎度、愕然とするばかりでした。

きれいに聞える「ピアノ風キーボード」だと、
弾けた気になりますが、実は、全然弾けていなかった典型です。

この落差に、どんどん自分のピアノの音が嫌になってしまい・・・
一時期はレッスンを辞めようかと考えたくらいでした。

でも、日頃からピアノを弾いていると、自分の音が、しっかりとわかります。
そして、なによりも・・・

タッチで音色が変化する特徴こそが、
ピアノをピアノたらしめているゆえん」027頁

そうなんです、これが楽しいんです♫




さらに、次のようにも書いておいでです。

「最高の演奏家が弾いた最高のピアノで弾いたCDを聞くよりも、
普通の家庭のピアノでアマチュアが演奏する生の音楽の方が、
演奏やピアノが劣ってはいても、はるかに感動を与えてくれることを
しばしば経験する」027頁

コロナ禍以前、高校生グループのピアノ演奏会を聴いたことがあります。
趣味で弾くアマチュアですから、ミスも連発でしたが・・・
涙が出るくらい、感動しました。

あれは、まさにピアノのチカラ!




気がつけば、あんなに嫌だった、自分のピアノの音も
それなりに、キラキラして聴けるようになり・・・

サティ「グノシェンヌ第1番」、ドビュッシー「月の光」を
弾いていると、我が演奏ながらうっとりするまでに・・・ww

ピアノを弾くようになって、
先生から「音が深みのある音色に変わってきた」
「演奏を楽しんで弾いているのがわかる」とのお言葉を賜りました。

ピアノのチカラって、偉大です♫

もちろん、デジタルピアノも、弾いています。
音量の調整ができるので、弾く時間を選びません。
これは、とってもありがたいことです♫



本書『まるごとピアノの本』(青弓社)は
ピアノの選び方や内外メーカーのピアノ弾き比べに加え、
自分でできるメンテナンス方法まで紹介されています。

不器用なアタクシは、メンテナンスなど恐ろしうございますが、
手作業のお好きな方は、楽しめるかもしれません。


・・・ということで、今、ピアノを弾きたいがために、
せっせと義両親宅の窓を開け、風を入れ・・・
仏壇にお参りするのが、日課となりましたw

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本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。
ピアノの画像は、レッスンで弾いている、教室のグランドピアノです。

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