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「北条早雲」に夢中♫

2020-06-06 | 2022夏まで ~本~
富樫倫太郎『北条早雲1青雲飛翔篇』(中央公論文庫)を読了。
新九郎、いいわ、好きだわぁ~~♥

新九郎とは、後の北条早雲、こと伊勢宗瑞(伊勢盛時)・・・
後北条家、つまり、小田原北条家の初代とされています。



(韮山城は、早雲公が生涯愛したという城。2017年秋撮影)


歴史は大好きですが、どうも戦国史は苦手で・・・ずっと疎いままでした。
アラカンの人生のほとんどを神奈川で過ごしてきたくせに
小田原城も、北条家も、全然興味がなくて・・・

さすがに、「これじゃ、いかん!」と、北条五代を必死で覚えました。
夫の前で、北条五代「早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直」を暗唱・・・
記憶力の退化に、四苦八苦したものです・・・w

その甲斐あってか・・・
ここ数年、土の城に目覚めたこともあり
ようやく小田原・北条家の偉大さを知り、知識を吸収しています。




そんな今、
富樫倫太郎『北条早雲』は、その最強の味方ですっ!

平易な文章でありながら、出来事や人物のあらましが鮮やか。
似たよ~な名前の連続も、あら、不思議!?頭に入りやすく・・・♫
時代背景と共に、頭にすんなり入ってきます。

「歴史 HISTORY」は「彼の物語 His STORY」ですもん、
当然ですよね。

とにかく、無駄がなく、頭すっきり、
それでいて、しっかり印象に残る・・・



たとえば太田道灌。

ほんのチラッとしか登場しませんが・・・

新九郎と「源氏物語」について語り合う場面があるんです!
道灌が優れた武将なだけでなく、文人であり、筋を通す人物であることが
よくわかります。

一方で、太田道灌と北条早雲の時代関係も
頭の中に、きちんと収納w



以前から、小田原市や・北条ファンのあいだでは
北条五代を「ぜひ、大河ドラマに」という声があがっております。

何年か前、小田原での黒田基樹先生のご講演の折り、
先生が「真田丸」の時代考証をなさった翌年だったかで、
ギャラリーからも「ぜひ、北条家を大河にしてほしい」の声がありました。

先生は「北条家を大河にしたら、ウジウジになっちゃいますよ」と
笑っておられましたが・・・
名前が似ており、わかりにくいのが難点ということはあるようです・・・

ならば早雲公の一代記でいいじゃん!

備中の小さな城から出てきて、京へ上り、将軍の近親として使え・・・
やがて駿河・今川、伊豆へ・・・波瀾万丈。
「禄寿応穏」の善政ですよ、絶対に素晴らしい一族ですよね!!



このシリーズは「北条サーガ」のひとつ。

「サーガ」は、もともとヨーロッパ中世の「語り物」のこと・・・

富樫倫太郎氏の小説が、「北条サーガ」を謳う以上、
わかりやすい魅力にあふれているのは当然ってことかぁ・・・と
第一巻を読了して納得でした♫



こちらの本は、装丁が森美夏氏。
かっこいいなぁ、と眺めていましたが・・・
柳広司『ジョーカーゲーム』(角川文庫)で、知ったんだなと、つながりました。

さて、第一巻読了後、すかさず、
次の『北条早雲2悪人覚醒篇』を読み始めたのは言うまでもありません♫

これから、新九郎が「韮山さま」へと成長していくのが楽しみです。

◆書影は、版元ドットコムよりお借りしました。

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