ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

コンビニメシ

2017-08-23 | 日記
『コンビニ人間』を読んで、久しぶりにコンビニに行った。仕事のある時は2日に1回は行っていたのに、夏休みに入ってからは2回しか行っていない。今日は1人だったのでお昼ごはんを買いに行った。最初入った時は誰もいなかったが、本と、サンドイッチとヨーグルトジュースを持ってレジに並ぶほんの短い間にどんどん人が入ってきて、店員さんが「今日はから揚げが安いです」とか「何とかとセットだと安くなります」とか、大声で叫んでいた。リーダー格の中年女性の声を追うように、若い女性の店員も大声で後についた。コンビニでもこういう呼びかけがあるのは初めて知った。スーパーの安売りセールのようだ。レジでジューシー肉まんとホットコーヒーを追加してお金を払う時、「今月末から新装開店するのを御存知ですか」とリーダー格の店員さんに聞かれ「知りません」というと、セールのチケットをくれた。コーヒーやから揚げの割引券の他に、お米300グラム無料プレゼントとプリントしてある紙もくれた。最近のコンビにはこういうこともするのか・・・今日は新商品が入る火曜日らしく、サンドイッチは一個だけ残っていたブルーベリーのショコラサンドとういうのを買った。これが最高に美味しかった。
『コンビニ人間』という小説も最高に面白かった。笑えるツボがちょっと不思議なところで、映像化しても面白いと思う。例えば、喧嘩を始めた男子2人をやめさせるため、片方の男の子の頭をスコップで殴るシーンとか、ヒステリーを起こした女性教師をとめるため、先生のスカートを下ろすところとか。やっている本人は至極真面目である。偽装同棲した白羽という男にエサ(ゆでた野菜と白いご飯)を風呂場に運ぶところとか。白羽は、部屋がないので風呂場に座布団を敷き詰めて、携帯ゲームをしながら、悪態をついている。しかし主人公の妹が来ると、さっと態度が変わり、普通の人を装う。
あらすじは是非自分で読んでください。主人公のように人から悪態をつかれても「ふーん、この人はこういう風に思っているのだなあ」と怒りも何も沸いてこないと、すごく強く生きられそうだ。