ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

鰻1ビット高騰中

2013-07-20 | 日記
鰻本位制を取り入れた4月15日のブログを読み返してみると、そのときは1ビット3150円だった。
この夏、鰻はさらに値上がりしていると言う。私の計算では1ビット4410円ぐらいだろう。
この数字は適当にはじき出したのではなく、先々週母親を誘って、実家の近くの知る人ぞ知るお得な川魚料理屋で食べた鰻ランチ(前年度まではずっと1000円)が今年は何と一気に40パーセントアップの1400円に値上がり!)の相場からはじき出した、根拠ある数字である。

鰻本位性とは、
アメリカのピザにしか美味しさを見出せない何とか少年が考え出したネット上のビット通貨に対して、私がこの春に考案した、
「これを我慢すれば鰻が一回食べられる」と生唾を飲むことによって、その喜びが想像できるような通貨、単位は鰻重ひとつで1ビット。
五感に訴える通貨のことである。

鰻本位性にしてから、私の無駄遣いが減ったのは言うまでもない。たぶん1ヶ月に月5ビットぐらいの節約である。
その通貨の単位がこの三ヶ月でなんと40パーセントアップ! したがって節約でたまったビットも40パーセントアップ。すごいアップ率である。アベノミクスなんて目じゃない。
たぶん丑の日が過ぎればまた下がるだろうが、こんなに節約できたのは鰻本位性を取り入れたおかげである。
金額にすると、4410×5ビット×三ヶ月分で66150円!
これを鰻1ビットに換算すると、鰻重15人分!

ああこれで税金が払えるわ。 自分ながら節約上手だと思う。

鰻本位制を取り入れてから、英会話1回1時間とか、バーゲンのスカート1着とか、絶対鰻に負けてしまうことがわかって、ちょっと恐くなってしまった。
これまで漠然と払ってきたお金の価値が鰻の蒲焼の匂いでこんなにはっきりするなんて。
これまで鰻1ビットに負けたのは、本代と、美容院代とマッサージ代ぐらいである。
でもこの鰻本位制は、あくまで個人通貨なので、価値はその個人にしかわかりません。