ことば咀嚼日記

日々読んだ活字を自分の頭でムシャクシャ、時にはゴックン、時には、サクサク咀嚼する日記

思い出

2013-01-15 | 日記
秋に亡くなった大阪のM・Mさんのことをずっと想っている。 私の大学生時代に出会った友人で、一番イエス・キリストに近いところにいた人。彼女はクリスチャンではなかったが、そう思う。 18歳から22歳という短い間だったが、彼女と同じ空気を吸えて、ほとばしるような熱の塊を感じることができたのは稀有な経験だった。 一緒にいると安心した。彼女はいつもお金にピーピーしていて、ときどき 「1000円貸して」と言われて貸したりしたこともあった。返してもらったことは時々はあったような気がするが、よく覚えていない。仲間は皆、Mさんに関して同じ経験があった。几帳面な人はメモをつけていた。卒業の前、学生では入れないような高級なフルーツパーラーにMさんが「債権者」全員を連れて行ってくれて、「好きなもの、好きなだけ頼んでいいよ」と言った。私たちは高級なフルーツパフェやケーキやプリンをたらふく食べて、それで学生時代の借金が帳消しになったと、みんなでゲラゲラ笑った。 社会人になって、主婦になって、母親になってもあれほど影響力のある人にはめったに出会わない。あれほど尊敬できる人にもめったに出会わない。 でもいつもそばにいるような気がする。彼女の魂の熱気がいまだ消えないので、悲しいが、悲しくないときもある。 . . . Read more