スペイン人作家、フェリクス・パルマの「時の地図」です。スペインの文学賞受賞したベストセラーだそうです!
舞台は、1896年ロンドンで、切り裂きジャックが連続殺人を起こす時代からはじまります。作品は3部に大きくわかれていて、各々に別々の事件がおこるのですが、全てにおいて「タイムマシン」を書いた実際にいる作家H.G.ウェルズに関係しています。物語には、実際にいたウェルズが、主人公でもあり彼の「タイムマシン」がベストセラーになったことがきっけかで、タイムトラベルが現実化することを人は望み、旅行会社の企画するインチキな2000年へのタイムトラベルを庶民をはじめ、イギリス女王までもが信じてしまうという~。読み手までどういうことって、何がおこるのか不思議な気分にさせられていきます。そして、事件はウェルズの想像力によって、2人を救い解決されます。現実に存在した作家や事件までもが物語に組み込まれて、時代は19世紀ロンドン。人間の気持ちの大切さみたいなのが感じる事が出来る物語です。
「問題は、意思の力なんです。」
「その人にとって信じるに足ると思える事なら、どんなインチキだって人は信じるものです。」
「人は見たいものしか見ないものです。」
この本のなかの上の言葉が、ポイントですね。
フェリクス・パルマの次回作を楽しみにしてます
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