Towards the Universe....

~Miyuki Ito-Composer's Life~

冬の読書(1)

2014-01-07 09:58:09 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

久しぶりにこの冬に入って読んだ本の紹介です。私にとって、自分を落ち着かせ、不安を忘れさせるものは、読書です。作曲中に読んだ本の紹介です。12月は久しぶりにまとめて本を読みました。始めての作家の本も数々読み、作家の色んな個性に出会えました


道尾俊介の始めて読んだ作品です。かなり衝撃的な作品です。ミステリーなのかなんなのか、寒気のする作品です。生まれ変わりの現象を作品に使っていて、それが昆虫だったり動物だったり段々と現実が混沌としていきます。読み終えて、誰が悪かったのか何が悪かったのか、はっきりせずに終わる謎めいた作品です。主人公は、小学生の男の子。小学生の心の中がこんなことをさせてしまうなんてという衝撃です。救いようのない終結には、作者のどんな意図があったのかしら? 衝撃的ですが、作者の意図をつかみたくなる本です。直木賞受賞作品の「月と蟹」も読んでみたいですね。読んだ人の意見も知りたくなりますね~


三浦しをんの作品を始めて読みました。私の好きな文楽をテーマとした小説で楽しく読めました。文楽を見るのは好きなのですが、文楽題材の歴史的な内容をなかなかいつも理解出来ずですが、この作品では文楽題材とともに現在活動若手の文楽太夫のお話。実際に若手の継承者は、現在どうなんだろう? 伝統をついていくのって大変だろうなって思います。2013年は文楽見られなかったので、2014はまた、文楽みたいですね!三浦しをんの他の作品も読んでみたいですね。

  
筒井康隆の「七瀬三部作」とよばれているシリーズ3作品を読みました。人の考えていることのわかる力テレパシーをもっている美少女の七瀬の物語です。何と70年代に書かれた作品なんですね。これらの作品の前の60年代に「時をかける少女」も書かれていましたものね。日本のSF初代作家の一人ですよね。1巻は七瀬が18歳で高校卒業して一目に触れない職業ということでお手伝いさんをやってます。お手伝いにいった家庭が何とも、書かれたのは昭和の時代なのに、今でも通じるところがあってするどいですね。3冊一気に読んでしまいました。2巻あたりいきなり人間離れしてゆくところはえって感じでしたが、それは最後の3巻につながるということで。筒井さんの作品は、何か人間的な哀しさが混じってるけど、また読みたくなります。最近の作品も読んでみたいですね。

引き続き、本の紹介つづきます


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