8月に読み終えた作品3作です。
「シェイクスピアを楽しむために」著:阿刀田高
阿刀田さんの古典の解説本は、今までに「ギリシャ神話を知っていますか」「旧約聖書を知っていますか」「新約聖書を知っていますか」を読みました。
今回は、春にロンドンに仕事で行った後、シェイクスピアの戯曲って知っているような知っていないような~と思い、とはいえ、戯曲っていまいち面白く読めないというか、読み進めるのが困難な? その点、阿刀田さんの解説本は、すご~く納得の行く面白い本です、説明がうますぎるんですよね!シェイクスピアの37作品の戯曲から10個ほどを選んで、時代背景やら説明してくれて、読んでいるうちに時間があれば、原本を読んでみようかなっていう気になります。実際、ニューヨークに住んでいた頃に、シェイクスピアの劇を数回みたような気がしますが、いまいち時代背景やら面白さがわからなかったような。この本を読んでみたら楽しめる気がします。意外にシェイクスピアって面白そうというか、劇として色んな工夫がされているんだって勉強になりました!彼の年号は1569(ひとごろし)~1616(いろいろ)と覚えられるそうです。なるほど!?
「ハーモニー 」著:伊藤計劃
フィリップ K. ディック賞で特別賞を今年受賞した作品だそうで、日本人でこの賞を受賞したなんてと、気になって読んでみました。日本人作家のSFといえば? 日本人メインでSFを書くのって世界が狭くなりそうですものね? 作者は若手ですが、2009年に34歳で癌で亡くなっているそうで、この作品が病床で書いた最後の作品となるそうです。
作品は、21世紀後半の人間がテクノロジーで管理されている世界の話しです。WatchMeというシステムを体内に埋め込まれて管理されているんです。主人公は女の子3人。3人は日本で育ち幼なじみ。その中の一人は、幼児の頃ロシアの戦火で売買されて虐待にあったあと、養子として日本に来た。その子を中心に、世界を狂わせます。htmlとは違うetml(Emotion-in-text markup language)という言語を取り入れて書かれています。そこの意味するところがはっきりと理解できませんでしたが。。。今世代のSFでしょうか? この続きの作品が読みたいなあと思うのに若くて残念です。
「Sunset Park」著:ポール・オースター
この作品は、オースターの最新作です。とはいえ去年出たものですが。
オースター大ファンの私としては、やっと彼の本を読む時間ができたと楽しみに読み始めました。タイトルは、ブルックリンにある住所です。
主人公は28歳のマイル。彼の家族、友人、人間関係をとりまくストーリーです。出だし、彼の職業は引っ越した後の家の片付け業者で、彼の趣味は、引っ越した人の残していったものを写真に撮る事。結構、その先が気になる~って感じで始まります。彼が大学をやめて、家族と縁をきって飛び出した理由から、理由がありニューヨークに戻りサンセットパークの違法なアパートに貧乏な若者達とシェアして住む事になり、最終的に両親とも和解するなどなど。現在の社会でおこっている日常でありそうな話しですが、オースターが書くと色々と考えさせられます。今回は、セクションごとに、各々のキャラクターからみたストリーが語られていきます。今までの作品と比べると特に大きなことが起こる事のない落ち着いた感じかしら。とはいえ、彼の英語の文章は、一気にオースター世界に引き込むものがあります!次なる作品が気になります。まだ、2冊ほど彼の本で読んでいない本があるので、新作が出る前に読んでしまいたいですね。
コメントありがとうございます。すっごく久しぶりにドキドキしながらブログ書いてみました。
初めて最初の方を読んでみました。
すごくわかりやすく、とても興味深い内容ですね。
いつかちゃんと読んでみたいです。
解説本しかないです。いつか読んでみたいです。