Towards the Universe....

~Miyuki Ito-Composer's Life~

「1Q84」読み終えて。

2012-07-30 07:34:27 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!



村上春樹の「1Q84」全3巻続けて読み終えました! 読み始めたら先が気になり、あっという間に読み終えた感じです。
村上春樹は、好きな作家の1人なので新作は必ず読んでいます。が、今回、出版されてから随分、時間がたってしまいました。

時代は1984年。その頃、自分はどうしていただろうって、思わず、滅多に振り返らない自分の過去を思い出してしまいました。まだ時代は、昭和ですよね。
私も10代だったよなあ~。

主人公の青豆と天吾は、複雑な家族のなかで育ち、小学生の頃にいい思い出をもたない。そして、小学校での同じクラスの幼なじみ。そして1984年、小学校以来顔を会わした事のない2人は、各々、異なった仕事で働いている。そこに、ふかえりとよばれる17歳の少女の「空気さなぎ」という小説をきっかけに、2人は再会する事になる。そうそう、2人は市川の小学校に行っていたという設定です。毎週、市川に教えにいっているので何か親近感が! ストーリーには、オームのような新興宗教、女性、弱者への暴力などの社会的問題、そしてSFのような非現実的現象、などなど。村上春樹ワールドですね。


本。

2012-06-25 07:20:23 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

先月読み終えた本の紹介です!


これは、アーロン・エルキンズのミステリー「古い骨」です。表紙の絵にもあるようにモンサンミッシェルに関係したフランスの田舎で起こるミステリーです。モンサンミッシェルが気になってずっと読もうと思っていた本です。本ので出しで、モンサンミッシェルの前で急に水が増えてきて溺れて死んでしまうんです。
モンサンミッシェルに行った時に、一度足を取られたらもうおしまいで過去に亡くなって人もいると聞いていたので、ちょっと恐怖。あるお金持ちの家のお話なのですが、謎は戦争時代までさかのぼり、意外なストーリーで楽しく読めました。探偵は、骨の研究専門家の教授です。シリーズで他にも骨から謎をとくミステリーがでているようです。そういえば、最近、アメリカドラマで「ボーンズ」っていう骨から事件の真相をとくっていうのありましたね。そういう話しはとっくに昔からあるんですね。この作家のミステリーがアイデアのもとなのかしら?


こちらは、ノーベル賞受賞作家のトニ・モリソン(アメリカ黒人女性作家)の「ビラヴド」。彼女は、本人も黒人ということもあり、著作は全てアメリカの黒人が奴隷として扱われていた悲惨な時代を描いたものが多いです。この本も、かなり重い内容でショッキングな実際にあったであろう事実が書かれています。奴隷解放が終わっても過去を引きずりながら闘っている各々の人間の心理が色々と読み取れます。確か、オバマ大統領が好きな作家の1人としてあげてましたよね。
たまにこういう本をじっくり読むのも、歴史を振り返って現在のあり方を見つめ直すのによいですよね。きっと今でも戦争や貧困のひどい街では、こういう状況があるのだろうなあと思うと恐怖です。

犬好きのための本☆

2012-05-02 12:20:32 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!
 

女性作家キャロル・ベンジャミンのレイチェルとアメリカン・スタッフォードシャー・テリアのダシールのコンビの探偵ものシリーズです。全8巻シリーズでアメリカではでているのですが、日本語訳はこの2冊です。そして、不幸なことに日本語訳はちょっとうまくない~。(他の読者もサイトで書いていますね。)ストーリー構成は難しくないのに日本語がスムーズでないというかつながりおかしいというか、拙いので何度も前後みないとわかりにくかったり?
とはいえ、犬好きの私、ついついよんでしまいました。3巻からは英語で読む予定です。

内容はそこまですごくないけど、犬好き、ニューヨーク好きにはやはり読みたくなるような気になる本!いつも殺された被害者も犬を飼っています。1冊目はバセンジー、2冊目は秋田犬。そしてストーリーは、マンハッタンです。作者自身もマンハッタン在住でドッグトレイナーでもあるらしく、本人の知識が盛りだくさんです。犬ファンの方は是非ともよんでみて下さい!

1冊目のバセンジーは、何と生まれつきなかない、吠えない犬なんですよ。というか声がでないらしいです。めずらしい貴重な犬らしいのですが、小型犬で賢そうでかわいいんですよ!古代犬種で、コンゴ共和国原産の狩猟犬だそうです。柴犬の次に、かわいいかなって思える犬です。その本のストーリーがNYのドッグショーと関係があります。

http://www.westminsterkennelclub.org/videos/#/Breed%20Judging/2012/Hound/vid:17883284 実際に毎年あるNYのドッグショーの今年2月のもの。これがバセンジーです。かわいくないですか?
このサイト、ドッグショーなので血統書付きの色んな種類の犬が見れます! 私の愛する柴犬を見てみると、えっつ~!!何かでかい!何かアメリカの食事ででかくなったのって感じで、私の買っていた柴犬よりも巨大であんまり愛嬌がなさそうな~。犬も買われる国によって、食べ物も環境も違うので変わるのかしらね?

コメントありがとうございます!犬がすごく買いたくなってきました☆

Books: 読書

2012-04-07 09:40:10 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

今年になって読んだ本の一部をまとめて紹介します。


ジョン・アーヴィングは、ファンでもないのになぜかかなり彼の本はよんでいます。不思議な世界です。この本では、ヴェトナム戦争の時代背景のなか、戦争、宗教、政治などを主人公の僕と友人の極端に小さい体のオーウェンを中心に語られます。オーウェンがリトルリーグでたまたまうたせたもらったボールがファウルで、ぼくのお母さんにあたり死んでしまうという事件から始まり、オーウェンは自分の死ぬ日付の墓とともにヴェトナム戦争に関係して死ぬということを子どもの時に予見してしまうなど、予測もしないことが次々におこり、長編ですが先が気になって読み続けてしまう本です。オーウェンは体が大きくならないという人物で、とはいえ頭脳はすごく賢くいつも優等生で、友人の僕はいつも勉強を教えてもらっています。人間関係は心温まる友情やら、家族愛もあります。出版された当時は、すごく話題になった本のようです。宗教、政治についての考え方は難しい事もありますが、すごく考えさせられるいい本です。おすすめ!!


エラリー・クイーンの4部作の、Xの悲劇、Yの悲劇につづく2作です。ついに、4作読破しました! ニューヨーク舞台に広がる推理。思わぬ結末に必ずなるという構成に引き込まれます。「ドルリーレーン最後の事件」の犯人が、探偵のドルリーレーンになるとは、読み始めた時には考えもしませんでしたが。4部作の最後を飾るという内容になっています。今読んでも全然古く感じないのがすごいし、現在に至るまでの様々な作家が影響を受けているというのも納得いきます。


武満徹の生前、若い頃の音楽家のみならず、作家や建築家やら色んな人たちとの対談集です。なるほどって勉強になりますね。今まで知らなかった意外な話しもたくさん含まれています。


星新一の短編集。前回の本の紹介から再度、読み始めた星新一の本です。学生のころ一時はまった時期があったのですが、改めて読みと内容が深くてそして笑えます。人間の心理をついた展開ですね。「ぶらんこのむこうで」はめずらしく長編。男の子が夢にまぎれてしまうかわいいお話です。


北村薫のベッキーさんシリーズの3部作です。ずっと読みたいと思っていたのですが、やっと読みました。最後の「鷺と雪」は直木賞をとっていますね。いつもの北村薫のように、ほのぼのとしていて女の子主人公に展開します。時代が昭和初期ですが、女学生の行動的で賢い私を主人公に謎をといていきます。そして、時代背景にはこれまためずらしい、私の学校などへの送り迎えをしてくれたりする女のお抱え運転手のベッキーさん(別宮さん)が、私を支えてくれます。このベッキーさんもまたすごい賢く強い女性なんですよね。男性作家の北村さんの本はいつも、たくましく賢い、しかし上品でかわいらしい女性が主役となっていて大好きです。よんでいてこういう人がいてくれるとなあって嬉しくなります。


現代イギリスを代表する作家のひとりイアン・マキューアンの、ブッカー賞受賞作品です。この作家の本は、はじめてです。登場人物みんなが、偽善的で嫌なタイプです。現代の社会をシニカルに描いてるって感じです。イギリス的なのかも。最後に友人導師の人の男が、お互いを薬で殺して終わります。イギリス人作家なので何か抵抗がありましたが、よんでみたら意外によかったです。もう1冊くらいよんでみようかなあと。イギリス人の皮肉っぽい性格やシニカルなジョークは、今までうけいれがたかったのですが、去年ロンドンを再度訪れてから、ちょっとイギリスにも関心があります。アメリカとは全然違いますよね。

来週から大忙しになるので、読書は当分お休みかな.以上の本、すべておすすめです

読書続きとNY!

2012-02-10 23:19:15 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

3日ですでにブログ書き続けるのが難しくなっている今日この頃です。今日は1日中雑用で大変な騒ぎ(自分の気持ちが)でした。

NYに発つので、またブログを当分書かないかと思うので~。

ここ最近読んでいる本シリーズの続きです。
エラリー・クイーンの、ドルリー・レーンシリーズ4部作の2作「Xの悲劇」「Yの悲劇」を読み終えました。クイーンの作品は、昔から読もうと思いつつ読むチャンスを逃していました。やっと、X, Y, Zと最後の4作続けて読んでるところです。きっかけは、この4部作全てニューヨーク舞台です。で、来週からNYなのでというとってつけた理由で読んでます。クイーンて芸名で、従兄弟の2名で書いてるんですね。(2人書くってどういうことなんだろうか???)

 

探偵と刑事は、4作とも一緒です。が、ストーリーは別々です。クイーン作品の良さを改めて実感しました。ミステリーのストーリー構成が綿密です。2作読みましたが、全然犯人がわからなく、意外な展開で最後びっくりみたいな~。とにかく、ドルリー・レーンの推理の仕方が魅力的ですよ。時代は古いですが、NYの街を想像しながら楽しく読めます!!ストーリーは全然古くないです! 残り2作も戻ったら読みます!!

NYに発つ直前まで、音楽制作です。Maxと闘う日々。さすがにNYでは絶対にしたくないですけどね。焦ってやってそうな?

 次のプログでは、NYストーリーを書きますのでお楽しみにHappy Valentine's Day!




読書1

2012-02-04 16:31:39 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

随分と長くブログお休みしてしまいました。年末年始なんか、作曲と仕事と雑用で振り回されて(いまだまっただなかですが)、心のゆとりなしです。
音楽の仕事があるというのは嬉しいのですが、体力、精神力ともにかなり必要で、ストレスも多大です。嬉しいストレスというべきか。。。

と、ブログやめるのもなあ~と、とりあえず、3月コンサートの作品が少し落ち着いたので、ブログ復帰です。

どこから書くべきか~。色々ありすぎて早過ぎて。

とりあえず、作曲とともに私にとって一番必要なのは読書。とにかく、本を読んで気持ちを落ち着かせ日常生活の不安、ストレスから逃れ、曲に没頭というのが、私流。というわけで、ストレスが多ければ多くなるほど、読書量が増えるというわけなんです。この2ヶ月くらい、ものすごい読書量です。
読書すれば又、目が疲れたりするのですが、落ち着くにはこれしかないのですよね。本の世界に入り込んで、日常のことを忘れ去り、自分の音楽に入るというやり方です。簡単にさくさくと作曲できれば問題なしなんですが~。

というわけで、ここ最近の読書の紹介です。ジャンル色々、よいものからいまいちまでですが。


 ユダヤ系アメリカ人の作家、ピューリッツア賞などたくさん受賞しているMichael Chabonの本です。最初に読んだのが『ユダヤ警官同盟』上下です。3部門のミステリーの大きな賞をこの本で受賞しているそうです。改変歴史SF+ミステリー+純文学というジャンルってカテゴライズできるそうです。舞台は、アラスカのシトカという町。まず、アラスカって国についての知識がほとんど無かったので、アラスカってアメリカ? カナダ?原住民は?なぜ、ユダヤ人がそんなにいるわけ?? と読み始めて疑問がたくさんと、異国の地の話しで、展開が不思議で面白いです。ミステリーなので、チェスの天才少年が殺されるというところから始まり、その少年は実はユダヤ教の救世主だとか。作家本人がユダヤ人でもあり、宗教とも深くつながってる内容です。知らない知識を得た上に、すごく面白かったです! アラスカは、飛行機の上からオーロラを見たってことしかないのですが、いつかその地に行ってみたくなりました!

同じ作家の『シャーロックホームズ最後の解決』。引退して田舎で養蜂家となったホームズが登場して謎をときます。ユダヤ人で両親が迫害にあい孤児となった少年と天才オウムが殺人に巻き込まれます。天才オウムがいつもドイツ語で長い数字をとなえることから、ミステリーが起こります。このオウムが何か人間のようですごいです。結構短い本ですが、意外な展開で内容が凝縮されてます。ホームズを読み直そうかなって思えたり。

シェイボンの今後の本も、楽しみです ファンになりました!


 リルケの『神さまの話』。リルケといえば、詩集しか読んだ事がなかったのですが、これもすごくほのぼのとしていてよい本です。
13の短編からなり、子どものための話しを大人に話してきかせるスタイルで書かれています。もともとクリスマスに売り出す本として出版されたとか。
すごくおだやかな語り口で濃い内容です。再度読みたい本です。


よしもとばななの『アルゼンチンばばあ』。あまり彼女の本は好きではないのですが、何かタイトルにひかれて読んでしまった本。やっぱりあんまり好きではないですが、ほのぼのとして人のふれあいっていうところはよいのだけど~。


 星新一の『未来いそっぷ』。星新一の本なんて、中学生の時以来かしら? 遠い昔、星新一のショートショートにはまったなあと。全部読んだわけではないので、まだまだ知らない本もあります。久しぶりに読んでみて、やっぱりすごいなあって。短い中にすごい凝縮されているんですよね。それでもって納得させられ驚かされるという。ただただすばらしい!!アイデアと文章力ですよね。他の本もよみたくなってきました。


乃南アサの音道刑事の連載もの。『風の墓碑銘』上下。久しぶりに乃南アサです。結構、彼女の本は好きです。この本は、意外性はあまりなく、ちょっとありがちかしらねえ~。でも、女刑事、音道貴子のゆくえが気になり読んでしまいます。


桐野夏生の『東京島』。彼女の本も久しぶり。彼女の他の本は結構良かった気がしていましたが、何かこれは今いち。エンターテイメントっていうか軽い。


海堂尊の『ジーンワルツ』。医者で作家の海堂さんの本はこれが始めて。今時トピックではあるけど、これもエンターテイメントかな。

とりあえず10冊紹介しました。まだまだ後日、続きます。実は、エラリー・クイーンにはまっている最中です。

コメントありがとうございます。



トランストロンメルの本など

2011-11-03 11:28:17 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

コンピューターの調子は、なんとかProtoolsをつながなければ問題なさそうということで、2台のコンピューターで生き延びています。


今年のノーベル文学賞受賞者のスェーデン人の詩人トランストロンメルの最新の詩集『the great enigma 』が届きました。
というのは、毎年ノーベル文学賞発表後、すぐにアマゾンでその作家の本を購入するのですが、その時点で既に在庫無しとなっており、入荷待ちなんですよね。と今回も同様でしたが、いつもより早めに届きました。
ノーベル文学賞の作家名は、本当に覚えられない名前が多い。トランストロンメルって日本語で書かれているけど、本当にスェーデン後でこの発音なのか疑問? 久しぶりのノーベル賞地元のスウェーデンの作家の受賞ですね。
『隠喩の巨匠』と呼ばれている詩人ですごそうです。脳卒中で倒れて以来言葉が不自由なのに、まだまだすばらしい作品を書き綴っているそうです。
まだ何も読んでませんが、結構、短い詩がおおそうです。長くて1ページくらい。
買ったのは英語版です。というか、日本語訳の本は出てません。1冊別のタイトルででているようですが。。。
詩を訳す事って、本当に大変そうですよね。小説でも難しそうなのに。まず、訳した時点で、言葉の意味かわっちゃいますよね? 
同じ意味の言葉でもそれを使ったことがその作家の個性なのに、別の原語で書かれると?? 特に全く違うシステムの日本語なんかになおされてしまえば、全く別作品になってしまう気がしますよね。作家、詩人はやはりその原語でないとね~。
と、ノーベル賞文学賞を受賞するには、スウェーデン語での訳があることが必須とか。。。国際的な文学賞って難しそう? 
音楽なら国際的に評価できるけど、文学は翻訳されているわけで、言葉が主体となる芸術で、どうやってみきわめるんでしょうね????

と、購入詩集。表紙、なんか雰囲気ある写真ですよね。
最初の詩。Preludeの出だし。。。
" Waking up is a parachute jump from dreams......."
美しい表現で言葉が選び抜かれているって感じです。きっとスウェーデン語ではもっと美しいのかしらね。
ゆっくりこの秋、冬に読みたいですね。



これは、私が『トリスタン・ミュライユの音楽的思考』と題して連載させていただいている「音楽現代」の9、10、11月号です。12月号は15日発売。
これから最後の連載記事を書き始めるところです! 頑張って書いてるんで、雑誌みつけて読んで下さいね。


これは、先週、中日新聞に掲載された11/29の愛知芸術文化センターでの私の新作についてのコンサートプレビューです。大々的に宣伝して下さって感謝しております☆ エレクトロニクス完成間近です!!

読書「神の火」

2011-10-13 00:35:05 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

最近、全然余裕がなくて、ブログどころではなく、全てが追われて間に合ってません。そんなわけで、あっという間に時間が過ぎています。
そんななか、落ち着かせようとめずらしくブログを書いてみました。

少し前に読んだ本です。高村薫さんの「神の火」上下。
 

実は、高村薫さんの本は始めて。何度かすすめられたものの読む時間なくて、今回始めて読んでみました。
実は、「神の火」とは、第2のプロメテウスの火=原発のことです。そう、プロメテウスは、ギリシア神話のなかの人間に火を与えた神です。
私の現在制作している作品のタイトルは、『プロメテウスの光』。関連なしにもあらず。

読んでみて、内容の重さにどっ~ときました。下巻なんて、高村さんは、原子力研究者か何かかというくらいの、原発の説明が克明すぎて専門的に感じたり。そんなわけでなかなか読むのに時間を要しました。ロシア、アメリカ、北朝鮮、日本と政治家やら何やらが関わり、ロシア系日本人の原発技術者であり、スパイとして使われていた主人公と幼なじみの友人がある日あったことから、原発襲撃にまで発展してゆきます。次から次へと意外な展開で進んで行きます。
作品自体は1995年に書かれていますが、現在の世の中の状況で読み進めると、色々と考えさせられ複雑な気持ちになりました。

話しは飛んで、自分の作品のタイトル『プロメテウスの光』は、プロメテウスが願ったであろう将来に繋がる可能性への思いをこめてつけました。
もちろん、第2のプロメテウスの火としての原発のことも含めて、未来への希望をこめて。
若い子たちが録音を手伝ってくれてとった素材をもとに、エレクトロニクスを制作中です。気のきくSくんが素材のファイルをちゃんと名前を付けてわかりやすくまとめてくれたので使いやすく仕事がすすむ(感謝!)。。。はずなのですが、気の遠くなるほどの細かい素材作り。トータル100は超える素材。
ドキドキして毎日が熟睡できない今日この頃です。偉大なるプロメテウスへのオマージュとして、頑張らねば?!!

コメントありがとうございます。






Books: 読書(3)

2011-09-10 14:04:40 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

8月に読み終えた作品3作です。


「シェイクスピアを楽しむために」著:阿刀田高
阿刀田さんの古典の解説本は、今までに「ギリシャ神話を知っていますか」「旧約聖書を知っていますか」「新約聖書を知っていますか」を読みました。
今回は、春にロンドンに仕事で行った後、シェイクスピアの戯曲って知っているような知っていないような~と思い、とはいえ、戯曲っていまいち面白く読めないというか、読み進めるのが困難な? その点、阿刀田さんの解説本は、すご~く納得の行く面白い本です、説明がうますぎるんですよね!シェイクスピアの37作品の戯曲から10個ほどを選んで、時代背景やら説明してくれて、読んでいるうちに時間があれば、原本を読んでみようかなっていう気になります。実際、ニューヨークに住んでいた頃に、シェイクスピアの劇を数回みたような気がしますが、いまいち時代背景やら面白さがわからなかったような。この本を読んでみたら楽しめる気がします。意外にシェイクスピアって面白そうというか、劇として色んな工夫がされているんだって勉強になりました!彼の年号は1569(ひとごろし)~1616(いろいろ)と覚えられるそうです。なるほど!?


「ハーモニー 」著:伊藤計劃
フィリップ K. ディック賞で特別賞を今年受賞した作品だそうで、日本人でこの賞を受賞したなんてと、気になって読んでみました。日本人作家のSFといえば? 日本人メインでSFを書くのって世界が狭くなりそうですものね? 作者は若手ですが、2009年に34歳で癌で亡くなっているそうで、この作品が病床で書いた最後の作品となるそうです。
作品は、21世紀後半の人間がテクノロジーで管理されている世界の話しです。WatchMeというシステムを体内に埋め込まれて管理されているんです。主人公は女の子3人。3人は日本で育ち幼なじみ。その中の一人は、幼児の頃ロシアの戦火で売買されて虐待にあったあと、養子として日本に来た。その子を中心に、世界を狂わせます。htmlとは違うetml(Emotion-in-text markup language)という言語を取り入れて書かれています。そこの意味するところがはっきりと理解できませんでしたが。。。今世代のSFでしょうか? この続きの作品が読みたいなあと思うのに若くて残念です。 


「Sunset Park」著:ポール・オースター
この作品は、オースターの最新作です。とはいえ去年出たものですが。
オースター大ファンの私としては、やっと彼の本を読む時間ができたと楽しみに読み始めました。タイトルは、ブルックリンにある住所です。
主人公は28歳のマイル。彼の家族、友人、人間関係をとりまくストーリーです。出だし、彼の職業は引っ越した後の家の片付け業者で、彼の趣味は、引っ越した人の残していったものを写真に撮る事。結構、その先が気になる~って感じで始まります。彼が大学をやめて、家族と縁をきって飛び出した理由から、理由がありニューヨークに戻りサンセットパークの違法なアパートに貧乏な若者達とシェアして住む事になり、最終的に両親とも和解するなどなど。現在の社会でおこっている日常でありそうな話しですが、オースターが書くと色々と考えさせられます。今回は、セクションごとに、各々のキャラクターからみたストリーが語られていきます。今までの作品と比べると特に大きなことが起こる事のない落ち着いた感じかしら。とはいえ、彼の英語の文章は、一気にオースター世界に引き込むものがあります!次なる作品が気になります。まだ、2冊ほど彼の本で読んでいない本があるので、新作が出る前に読んでしまいたいですね。

コメントありがとうございます。すっごく久しぶりにドキドキしながらブログ書いてみました。

Books: 読書(2)

2011-08-17 08:33:58 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

ここ最近読んだ本の紹介です。


「停電の夜に」著:ジュンパ・ラヒリ
インド系2世アメリカ人の女性作家ジュンパ・ラヒリの9つの短編集です。ピューリッツァー賞など数々の賞を受賞しているニューヨーク在住作家だそうです。と、初めて彼女の本は読むのですが。ちなみに、本に載っている写真をみると、すごく美しい女性作家ですねえ。
ロンドン生まれで育ちで、ニューヨーク在住で、インドでは生活したことはないようです。本の内容は、全てインド人主役です。アメリカに住むインド人夫婦の話しがメインです。インド的な思考と西洋的な思考の混じった主人公達です。個人的に短編集は、好みではないのですが、この本は意外にも、ひとつひとつ内容がしっかりしていて短編としての存在感があります。


「夢の木坂分岐点」著:筒井康隆
サラリーマンの小畑重則が→大畑重則→大村常賢→大村常昭→  と、場面が変わる事に、名前が一文字ずつ変わっていきます。ふと気がつけばあれって感じ。夢と虚構と現実のなかで、サイコドラマを演じているような~ 夢の木は、実際にあるのか? 夢の木坂という坂は存在するのか?
巧みな話術で語られる中、一人の男の日常に迷い込む感じです。作品構成は、なるほどって思うのですが、この日本的なネガテイブ思考が、個人的にはすっきりしないなあって感じです。タイトルにひかれて買ったのですが、すご~く日本人的思考って思いました。みなさんはどう思うのでしょうか?


「縛られたプロメーテウス」著:アイスキュロス(前525/524-456)
現在、作曲中の作品は、プロメテウスをテーマにしています。人間の為に火を盗んで与えたプロメテウスは、ゼウスからひどい仕打ちをうけるんですよね。

そういえば、ささらさんにお借りしたコミックス「テガミバチ」も読みました。すごく気に入りました! 先が気になります。

曲が完成までにあと4~5冊は読み終えそうです。
今は、最新ポール・オースターの本を読んでいる最中です。

コメントありがとうございます 読書にできる時間があることに感謝!

音楽現代2011.9(8/15発売)

2011-08-16 21:29:28 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

*音楽現代2011年9月号(8月15日発売)

実は、自分でもすっかり日にちのことを忘れていたのですが、8/15に私の尊敬する作曲の師匠トリスタン・ミュライユについて書いた第1回目の記事:
伊藤美由紀+大矢素子〉『トリスタン・ミュライユの音楽的思考』(1)が、発売されました

http://takumishop.jp/shop/item.cgi?itemid=1869
(雑誌詳細です!)

4回に渡って連載します☆ もちろん、ミュライユからの直接インタビューをまてめました! 
10月号2回目は、原田節さんのインタビューを含めてオンド・マルトノとミュライユについて。
11月号3回目は、野平一郎さんのインタビューを含めて、スペクトラルミュージックについて。
4回目は、ミュライユの今後のプロジェクトなど。

実は、第2回目の記事に集中していて、発売日のことをすっかり忘れていたんですよ。今回、音楽雑誌記事を書いて、意外にも文字数制限が大変ということを実感しました。削って削って~と果てしなく削ってとはいえ、重要な内容は削れないので、表現方法を変えたり、簡略化したりと、苦戦でした。

と、新聞記者の友人が、先日、新聞の文字数が年々大きなっていき、また、漢字使用まで制限されて、文字制限のあるなかに内容を盛り込むのが本当に大変と~嘆いていた事を思い出し、今更、納得してしまいました。特に専門の音楽用語、タイトルやら外来語をカタカナで書くだけで、あっという間に字数をとられてしまいますよね。雑誌とか新聞に記事を書く専門家は、大変だろうなあ~とつくづく感じました。簡潔に伝える言葉を大量に知っていないとですよね。

今回の4回にわたる記事は、雑誌の要望により、現代音楽を知らない人にもわかるように書いています。
トリスタンにインタビューをして、今まで知らなかったこともたくさん発見できました。大先生である師匠の生い立ちなんてあまり知らなかったし~。

是非とも読んで下さいね

コメントありがとうございます♡


book:「黒のトイフェル」Tod und Teufel by Frank Schtzing

2011-08-14 13:18:29 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

8月も半ばに突入しそうで、ちょっと恐怖を感じるこの頃です。
今月は、とにかく作曲中心の生活をと切羽詰まっているのですが、とはいえ、時間がたっぷりあれば曲もさらさらと書けるっていうように都合良くすすみません。今回取りかかっているプロジェクトが大きいだけに、プレッシャーもかなり大きいです(苦戦)
とはいえ、前にすすまなければと、夢の中にまででてくる今日この頃です。

さて、日常からさっと非日常の作曲にうつるには? 
きっと人それぞれ違うのでしょうが? 
問題なくさっと取りかかれる人がうらやましいです。
とにかく、鉛筆をもってさて書くぞと、1音書くのにとてつもなく時間がかかったり。。。。
まずは、絶対に何かしら小説を読み始めることから初めて、何か非日常感がただよってきたら、五線紙に向うっていうか。。。

そんなわけで、作曲中は、次から次へと小説を読みます。曲とは全く関係ないもので、専門書ではなくて小説です。
8月に入って読み終えた1冊。
「黒のトイフェル」フランク・シュッツイングの本です。


この本は、春、ケルン(ドイツ)でのコンサートから戻って買ったもの。というのも、舞台は、13世紀のケルンで、ケルン在住のドイツ人作家のミステリー。ケルン大聖堂建設に関するミステリーです。
時代背景が、十字軍やら宗教、政治とちょっと複雑で(私にとって)完璧には理解してないのですが、読み始めると先が気になりその世界に突入できる本です。
実際に、ケルンには2度自分のコンサートの為に行った事があり、町を散策したので、何か町並みを想像しながら、そして、2度訪れたケルン大聖堂を思い出しながら読みました。1回目は大聖堂の頂上まで上りましたしね! そして、ガウデイは、ケルン大聖堂からインスピレーションを受けたという世界遺産になっているケルン大聖堂! 実際に、当時、最初の建築家が、足を滑らして落下して亡くなったという歴史的事実をもとに、フランク・シュッツイングが色々な書物を調べて、このミステリーを書いたそうです。この本で、大聖堂の建築家が暗殺されるのをみてしまったホームレスのヤコプを主人公に話しが展開します。貴族、商人、修道士、そして主人公のホームレスのヤコプと、身分の差による時代背景が、ますます複雑にしています。
意外なのは、ホームレスでこそ泥が主人公なのですが、誠実で機転がきき、意外に賢くー 過去の生い立ちをひきずっていたりーと。その彼もこの事件で成長していくという構成になってます。(上)(下)の2巻ですが、一気に読めました!
お薦めですよ

自分の行った国の最近の作家の本を探して読むようにしているのですが、ケルンの作家、フランク・シュッツイング(ケルンのベストセラー作家のようです)の本、他にも読んでみたいですね。次回は、アイルランドにコンサートで行く予定なので、アイルランド人作家の本を!!?
アイルランド作家、ジェイムス・ジョイスの本をいつかは読みたいと思っていますが、やっぱりかなり難しく読みにくいのかしらね??
と、ユリシーズが、英語で230円で売っていて買おうかどうか? 日本語訳だと3巻もあり1冊1000円以上する、この差は何なのでしょうか?

Golden Week starts!!

2011-04-30 13:58:38 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!

桜の季節はあっという間に終わってしまい、気がつけばゴールデンウイークに入っていました。
早過ぎでついていってません。とにかく疲れて疲れて眠くてたまらない毎日です。天候のせい?

そんなわけで久しぶりのブログ。とにかく、やること多過ぎて全てが滞っていて申し訳ないと思いつつですが、24時間以内に不可能といった感じで毎日が過ぎています。この休みに何とか軌道に乗らねばと!!!

木曜の仕事が終わりいつものように新幹線眠り続けて戻り、次の日早起きして慌ただしく仕事に行かなくてよいというハッピー☆ 
休み初日は、夕方、若い子達と庵グラという居酒屋に飲み放題に行ってきました! http://r.gnavi.co.jp/n038614/ とにかく、みんな若いし元気!! 飛び跳ねるは笑いまくるは、元気過ぎ。彼らといると笑い過ぎにこちらもなります。笑うのは健康的でよいですよね!
連休中には、別の若い子グループとたこ焼きパーテイーというのも予定されていたり? 次から次へと若い子グループのイベントお誘いにのっていくことになりそうです。誘われるのはありがたいと感謝感謝! 気分転換は、大切ですしね☆ 

仕事のほうも、休み中に追いつかなければ~。 
曲のアイデアを模索中。そんななか、気になっているスペイン語圏の作家。

これは、去年のノーベル賞受賞作家のチリの作家バルガス・ジョサの最新の絵本。去年、受賞作の難解な「緑の家」を読みました。この絵本「フォンチーットと月」は、男の子が、大好きな女の子のために月をとってきてあげるってお話。絵もすごくキュート。ストーリーは、スペイン語。多分、まだ日本語に訳されてない新作です。私のスペイン語力はなんとなくで、全てはまだ理解できませんが、スペイン語力アップにも!


チリのノーベル賞作家パブロ・ネルーダの美しい挿絵と海に関する詩「A la orilla azul del silencio」この本は、随分前にアルゼンチンの友人たちがネルーダの詩について熱く語り合っているのを聞いて、買った本。英語訳とスペイン語で書かれています。さすがというかすごく美しい詩です。気になっている詩です。


これもネルーダの詩で20の愛の詩集。Youtubeで故ネルーダ自身が、自作を読んでいるものを聞いたのですが、すごいしぶい声でいいんですよお。とにかく、言葉が美しいんですよね。

スペイン語の響きって英語ともフランス語とも違って、最近ますます気になっています! やはり次の作品は、また、スペイン語タイトルかしら? 
その前にスペイン語料理食べに行きたい 曲も、ケルンで買ったベートーヴェンの名言の書いてある鉛筆で:Echte Kunst ist eigensinnig.(英訳Real art is willful.)「真の芸術は、わがまま/頑固。」とりあえず、鉛筆と五線紙を準備

たまに読んでる洋書。

2011-03-04 16:58:15 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!
たまに読んでる洋書の紹介です。
この2冊はハーバード大学で人気の授業が本になったベストセラーです。どちらも日本語訳で出版されているようです。


"Happier"  by Tal Ben-Shahar 
より幸せになるためにはどうすべきか? みたいな、考え方や心理的な問題を論理的に解説してます。なるほどっていうか、こんな授業があったら受けたくなるような内容ですね。おととしくらいに買ったのか?たまに読む本です。


"Justice" by Michael J. Sandel
こちらは、正義について。去年、NHK, BSでその授業をBBCが編集したものをシリーズでやってましたよね。時間なくて1回くらいみてすごって思いました。さすが教授のお話もうまいし説得力あるっていうか、話すのがうまいなあって。もちろん内容も濃いですけど。
意外に一般人にも理解できる考えさせられるよい本です。これも去年買ってたまに読む本なのですが。
たとえば、自分が電車の運転手で、前方に工事をしている5人の労働者がいてブレーキをかけようと思ったが、ブレーキがきかない。ふと隣りの線路をみるとそこには人が1人がいる。さて、5人を救う為に1人は殺してOK?
最近読んだのは、腎臓は2つあるわけで。例えば、インドの貧しい家の父親が息子をアメリカの大学に行かせたいためにお金が必要で、腎臓を売ります。そして数年後、2人目の息子もアメリカの大学に行かせたいので、残りの腎臓も売ろうと-つまり自分の命も売る事になるのですが。自分の体は自分のもので、自分の意志でどんなこともOK? 
こんな具合で、世の中の不公平なことやモラルってと色々と考えさせられる本です。

学生の頃にこんな授業があれば是非とも受けてみたかったですね。学生時代、音楽大学だったからか日本では面白い講義の記憶がないですね?レッスンの記憶はありますけどね~。こういう授業を若いときに受けていたら影響与えられるよなあって思いますよね。
自分も少しでも影響与えられるような話しできるように努力?!

この2冊。日本語もでてるので。

コメントありがとうございます

最近読んだ本。

2011-02-27 11:05:53 | ♪books/私の作品に影響を与えてくれる本!
最近まとめて読み終えた本です。全然違うタイプの本ですが。ここ最近の読書の仕方は、同時進行で全然違うタイプの本ー小説から専門書、コミックス、日本語から英語と同時に読むんです。(もちろん時間次第ですけどね)意外と全く違うタイプの本なのに何かしらつながってるんですよね。それは、私が読みたくて読んでいる本だからでしょうね? あと5冊ほど読み途中ですけど次回に。


レベルテの「戦場の画家」。スペイン人作家レベルテの初めて読んだ本です。これはお薦め! すごく考えさせられましたね。主人公は、元戦場カメラマンで同じカメラマンの恋人を戦場で亡くし、現在、戦場の壁画を書いている画家と、そのカメラマンに戦場で撮られた元軍人:その写真が国際的に有名になった事でその戦士のその後の人生は変わり、家族も残酷に殺されたりと。その元軍人は、戦争が終わってそのカメラマンを探して会ったら殺してやるとの勢いで世界中を探しまわりついに再会します。
報道写真ー今まで、戦争、地震、火事、飢餓、などなど悲惨な写真って、撮られてる人はその後死に至ったりもっとひどい目にあったりと、なぜ平和な人間に見られる為に撮られるのかって憎いだろうなと。実際の社会で、そういう報道写真とかビデオって、コマーシャル化してたりして、現実なのか何なのか、何が目的っていうのまで最近ではあるような気がしますよね? もう死にそうな人は写真に撮られて新聞、雑誌、テレビに載せられてしまっていいわけ?? 被害者って何の目的で撮られるのか?? 自分が撮られる立場だったら嬉しいですかね? またその身内、家族、友人もどんな気持ちだか。この本読んでいたら今まで何とも思わずに見ていた報道写真とかすごく嫌な感じがしてきます。確かにそれを撮っているカメラマンも命がけだと思うけど、その目的って? 作家のレベルテは元戦場ジャーナリストだそうです。それもあってかすごく考えさせられる本でした。


乃南アサの「未練」「笑う闇」「駆け込み交番」
女刑事、音道貴子シリーズと日本らしいおまわりさんのストーリー。久しぶりの乃南アサの本です。
よくある日本の刑事もののドラマって、海外ものに比べるとスピード感、切迫感が足りなくないですか? 車ものんびりドライブ気分で走ってるし、話し方も普通、ついでにそんな動きにくいスーツきて犯人捕まえられるのかねえ? みたいな現実感のないドラマ。確かにアメリカのめちゃくちゃぶっ飛ばした車に、やりたい放題に拳銃うつアメリカ式も過激かもしれないけどそれなりにスピード感、切迫感が感じられる気がするので飽きない。狭くて穏やかな日本、やっぱり自転車に乗ったおまわりさんと交番シリーズくらいが日本らしくあっててほのぼのって思いますね!乃南アサの本は、そんなほのぼの感のある本です。


「創造力の不思議」:アイデアは脳のどこからくるのか。 オリヴェリオ著
これは、気まぐれに買った本。なるほどねって話を専門家が書いてる本。2カ国以上の言語が話せる方が創造力が高いっていうのは、なるほど。1つの言葉から想像できる事物が豊富になるわけで、文化によっては一つの言葉で訳せない言葉ってのも存在しますものね。語学の勉強は、プラス思考ですね!
やはり、「天才は1%のひらめきと99%の努力」というエジソンの言葉ですかねえ~。というか、天才でも99%の努力が必要ってことは、凡人は100%以上の努力必要ってことかしらね。この言葉、20歳くらいに自分の作曲の師匠から言われたのだけど、当時それがエジソンの言葉だって知らなく、先生に言われた言葉をなるほどねえ~って感動してました。勝手に自分の言葉にしないでよねえ~って後で思ったり?

コメントありがとうございます☆ 私は本を読むと落ち着きます。安定剤みたいなもの? しかし、旅行中は本を読まないので絶対に持って来ません。旅行中に分厚い本とか持って行く人よくいますよねえ~。旅行中は、それだけで胸がいっぱいなので小説にまで入れません。