ニューヨークでは、無料のコンサートもたくさんあるよ
と聞いていたので早速調べて行ってきました。
ロンドンに遊びに行った時も、ジャズ~クラシック、パイプオルガンなど
無料のランチタイムコンサートがあって幾つか行きましたが、
こちらの方がバラエティに富んでいる気がします。
だって夜でも無料のコンサートがあるんですよ!
コロンビア大学の「雅楽」の無料コンサートに行ってみたりして
結婚式でお馴染みの越天楽なぞ聞いて楽しみました。
(あまりに心地よくて眠くてたまらないので、途中で帰っちゃいましたが(笑))
コロンビア大学に雅楽アンサンブルの研究会みたいなのがあるらしく、
その学生さんも演奏に加わったりしていました。
異国の地で、異国の人が奏でる日本の音楽を聴くなんて
不思議な気分でした。
このハープシコードのコンサートもそんな無料コンサートの一つ。
図書館の中のホールでしたが、
なんでこれで無料なんだろう…
と思うようなちゃんとした内容でしたよ♪
Uemura Natsukoさんという日本人のピアニストで
演奏終了後に、楽器に興味津津で近寄って来たお客さんのために
にわかレクチャーをして下さいました。
そうそう、ハープシコードとチェンバロとクラヴサンは一緒の楽器でしたね。
英語かイタリア語かフランス語の違いか…。
近寄って中を見ると、本当に繊細で綺麗!
この楽器自体は、ニュージャージーに住む演奏家が作った現代のものらしいです。
通常は、下の鍵盤を弾いているんですが、真ん中のレバーを横に動かして
上の鍵盤を奥にスライドさせると何と!
下の鍵盤と連動して、下の鍵盤を弾くだけで2段同時演奏する形になるんですよ♪
音色としては…
2段になった分幅が広がる感じ?(笑)
ゆっくり深いタッチで弾くと、下の鍵盤のと上の鍵盤のとがややずれて
「♪ととん」 という感じに音をずらして弾くこともできるみたいです。
“ピアノは、丸く削った木をフェルトで覆ったハンマーで弦を叩いて音を出し、
チェンバロは、爪で弦を引っ張る・ひっかいて音を出す”
とは習いましたけど、実際に間近で見せて貰うとなるほど~と思いますね!
まさに、鍵盤を押すと、割箸のような形の木のハンマー部分が持ち上がり
ハンマー部分についている黒い三角の“爪”が
弦を引っ張り上げてはじいて音が出るんですね~♪
植村さんのハープシコードを愛する気持が伝わってくる素晴らしいコンサートでした。
レクチャーもどうもありがとうございました♪
■Programは↓■
Prelude non mesure in d minor (Jean-henry D'Anglebert)
My Lady Nevell's Ground (William Byrd)
L'art de toucher le clavecin (Francois Couperin)
La Livri (Jean-Philippe Rameau)
Pieces de Clavecin
Prelude and Fugue in g minor BWV861 (J.S.Bach)
Prelude and Fugue in f#minor BWV883
Sonata in e minor Hob.16/47 (Joseph Haydn)