雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

天空の棚田 中国雲南のハニ族

2012-03-23 14:38:08 | 草花
「天空の棚田」の映像がNHKテレビで放送になりました。画面を見ていて、その棚田の見事さ(美しさ)、規模の大きさには驚きました。中国雲南省の少数民族ハニ族の人たちの生活です。総面積5万4千ヘクタール、標高1800メートルまで切り開いており、「天空の棚田」の名にふさわしい景観です。
最大の勾配が75度にもなる急峻な斜面の開拓、独自の灌漑技術と農法を磨いてなしとげたものです。代かきに水牛を使い、草、稲根などを畦にすき込みます。一軒が担当する畦の長さは1㎞の長さに及び、全体が村人全員の責任で行われます。
峡谷にある棚田から集落までの距離もあり、収穫米を家まで持ち上げるのは大変ですし、水田の管理の為に通うのも大変です。そこですべて棚田は村人に均等に割り振られているそうです。
棚田を守るには水の確保が重要です。そのために雲南のブナの一種の林を大事にし、切る事は禁じられています。自然を理解した生活がなされています。
世界最大の棚田群で、耕して天から峡谷までが棚田です。かつて石川県能登半島の千枚田を見に行きましたが、その規模と比較すると較べものにならぬほど大規模なもので、1300年もかけて築き上げなれたものといいます。
今では、国連食糧農業機関が「世界農業遺産」に認定しているほどです。
みのりの時季には、稲穂のジュウタンのように波打つ畑は見事です。いうまでもなく、月が田に映る棚田の景観も素晴らしい。
天空の棚田の美しさに、いまは多くの人が観光にやってきますが、そこはハニ族の人たちの生活の地であり、「米を作る為に生き、米を作る」のです。「作った米で、子供たちや孫に食わせる、このことが私たちにとって幸せなんだよ」と話す姿が印象的でした。

★ 石川県能登半島北部の「千枚田」
★ 長野県「田毎の月」
★ 瀬戸内海の「天空の棚田」

北海道 三大温泉とは なんといっても「登別」

2012-03-22 09:44:22 | 地理
温泉には人それぞれの思いがあり、「北海道三大温泉」と云っても上げる温泉は違いがありると思います。大きな建物群のある温泉地は北海道に沢山存在しています。
しかし、多くの人が利用する温泉地が三大温泉として定着しています。
特に全国的に知られる温泉地はなんと言っても「登別温泉」です。昔から知られており、湯の質も豊富(11種類)で、回りには地獄谷、大湯沼の温泉の噴き出す自然の姿を見れる見事な見学地もあります。ここには大きな温泉ホテルも林立しています。
次に函館を抱える「湯の川温泉」があります。後背に抱える函館の人口が大温泉地に成長し北海道三大温泉の一つとして成長しました。そして、三つ目にあげられるのが札幌の奥座敷として知られる「定山渓温泉」です。札幌の人口193万人を抱えていれば大きな温泉ホテルが多く建てられる事になります。

「登別温泉」むかしから知られる温泉です。函館と札幌の中間地にあたり、両地方の人口を集めるなど位置的に恵まれています。各ホテルは札幌からの無料送迎パスも運行しており、格安で温泉に泊まりに行けます。地獄祭りには人が多くやってきます。

「湯の川温泉」函館の奥座敷として発達、有名な温泉ホテルが沢山あります。全道、全国の人を集めての経営が目立ちます。札幌の人にも関心ある温泉地です。

「定山渓温泉」札幌の人は札幌の奥座敷としての認識が高い温泉地です。むかしは札幌から定山渓温泉まで「定山渓鉄道」が通っていましたが、車社会となり、この鉄道も残念ながら廃止になってしまいました。ここでは「カッパ」が売り物で、カッパのモチーフが温泉のところどころに飾られています。5月は鯉のぼりが温泉峡谷に沢山かけられます。
カムイラピットは良く利用する温泉で、札幌から日帰りで利用出来ます。秋には見事なまでの紅葉が鑑賞出来ます。近くに豊平峡温泉というのがあり、大露天風呂が楽しめます。
定山渓温泉の冬季には、本州からの格安で旅行パックが企画されて、札幌国際スキー場へ「スキーツアー」でやってきます。泊まり客に聞きますと、その価格の安さに驚きました。

三大温泉は、温泉の立地には湯の量も主たる要素ですが、利用人口の多さが温泉地を大きくする要因と言えましょう。

堅雪踏んで イタヤカエデ液取り

2012-03-21 15:17:56 | 風土
戦時下のこと、日本は次第に疲弊していきました。終戦間近になると、物資は不足し食べ物も少なくなりました。もちろん砂糖などはまったく手に入らなくなりました。この時カムイラピットは小学校1・2年でした。
こうした春に忘れられない思い出があります。
3月の雪解け近く、日中は降った雪の表面が解け、夜には寒さで雪の表面が凍ります。この時、雪の上を歩ける堅雪となり、大人も子供も女も堅雪踏んで灌木林へ「イタヤの蜜(樹液)」を採取に出かけたのです。樹液は甘く、砂糖の代用にしました。
朝早々からその作業が始まります。イタヤ(カエデ)の木を見つけ、幹にノコ(ノコギリ)で斜めに線を切り(付け)、線の先にストロー(麦わら)を刺し、樹液を一晩かけて缶に集めるのです。
木の所有者は決まっていて、横取りするのは厳禁です。朝早くから樹液を集めるのは他人に液を横取りされないためでもあったのでしょう。木の幹への傷は毎日付けられ、液のしずくが流れ落ちやすいようにします。
後に知ったのですが、このカエデの液を煮詰めたものが「メープルシロップ」ということを知りました。このイタヤ蜜取りを、私は後に「堅雪踏んでイタヤ蜜取り」といっています。
カナダで有名な「メープルシロップ」はおなじカエデ科の木(サトウカエデ)の液をさしています。カナダの国旗はこのカエデの葉を旗にしています。カナダの話で恐縮ですが、40リットルの樹液から、煮詰めるので、わずか1リットルのメープルになるそうです。
このごろ日本では北海道の一部でこのメープルシロップを採取販売ているしているところがありますが、貴重なのでなかなか手に入りません。カエデの液の他に、シラカバの樹液も採取し販売する動きもあると聞きます。
カエデの液はけっこう甘いのですが、シラカバ樹液は養分はあるのですが甘さはまったく(?)感じられません。

カラスは知恵者 物覚え抜群

2012-03-20 14:51:53 | 生物
夏の後半郊外にドライブに出ると牧草ロールが風景の一つとして目に入ります。
牧草ロールは雨の降る前にビニールで包みますが、このごろはみな白のビニールです。何年か前には黒ビニールで巻いていたのにどうして白になったのかと思ったことがあります。これはカラスによる被害対策の色だったのです。
むかしは札幌でもごみ投げは無料でした。この時ごみ袋は黒と決まっていました。カラスが餌(ごみ袋の中の残飯)を得ようと、袋を破り餌をあさりちらかすのですが、これが黒い袋には餌があるものとカラスが記憶してしまい、黒のロール袋をみれば袋を破りちらかすのでした。これが牧草ロールにまで害が及びました。そこで黒のビニールロール袋はやめて、牧草ロールは黒ビニールからみな白にしたのでした。このことからして、カラスは物覚えが良いのだと関心します。
かつての勤め先の昼の時間に何気なく校庭を見ていましたら、カラスがクルミを咥えては飛びあがり、そこから地面にクルミを落していました。もちろん地面に落してクルミを割ろうとしていたのでしたが、まだこのカラスは充分経験を積んでいなかったと見えて、クルミは芝生の上に落ちて一度も割れませんでした。物覚え、物まねはすぐ出来るのですが、最後の応用は出来ず、知恵者にまでなっていない場合が多いのでした。
もう14年も前になりますか、羅臼市街から知床半島のセセキ温泉までドライブしたことがあります。この時道路に貝殻がずうっと落ちていました。どうしてだろうと不思議に思ったのですが、後で気づいたことですが、カラスが磯浜から貝をせしめて、アスファルトの上に落し、貝を割り食を得ていた姿だっのです。
今日NHKの動画サイトの番組で、カラスが瓶の蓋に乗って屋根で滑って遊んでいる姿がありましたが、ここまで知恵が付いたカラスがいるのかと関心しました。公園の水飲み場の蛇口を回すカラスや、新幹線のレールの上に石を載せるカラスなど、カラスの話をしていると時間を忘れてしまいます。

桜前線 札幌は5月4日

2012-03-20 10:03:57 | 草花
北海道の春は、桜・梅・こぶし・水仙・蒲公英・エゾエンゴサク・オオバナノエンレイソウ等々が一気に咲きだして、春は見事なまでの花の季節となります。その待つ季節は5月初旬からとなります。
春の訪れの一番の指標は数ある花の中でも「桜」です。日本から贈られたワシントンの桜はもう満開になっているとか。
道内(北海道内)のサクラ開花日はいつか、その予想日が3月16日の道新の夕刊に載りました。日本気象協会の発表によりますと、札幌は5月4日ということです。あと1ヶ月半ほど待つとサクラが見られることになります。待ち遠しい春は真近かです。
北海道の桜はエゾヤマサクラが代表種ですが、サクラの開花とともに葉も出てきて、少し日が経つと葉桜になります。
それでも、いろいろなサクラが移植され、品種改良されて、いろいろな場所で長いことサクラを楽しむことができます。
札幌でも多くの場所で見られますが、特にひとつ上げるとするならば、石狩市の厚田方面の戸田記念公園がサクの名所となっています。

道内サクラ開花予想日(16日現在)
○ 松前  4月30日
○ 函館  5月2日
○ 室蘭  5月7日
○ 新ひだか5月4日
○ 札幌  5月4日
○ 旭川  5月6日
○ 帯広  5月6日
○ 網走  5月12日
○ 稚内  5月14日
○ 釧路  5月17日
○ 根室  5月18日

★カムイラピットが今までに道内で見た中で、本当に見事なサクラは、函館五稜郭公園の桜でした、あまりにも見事に咲いていたので公園を三周めぐり花を愛でました。さらに五稜郭タワーにも上り、上からも楽しみました。函館は5月の連休あたりが満開となります。

土偶 見れば見るほど味がある

2012-03-19 12:30:32 | 日記
3月18日(日) 北海道開拓記念館で開催されている「北の土偶 縄文の祈りと心」展を見てきました。
北海道、東北地方の貴重な縄文時代の貴重な考古資料約1400展が展示されていました。会場は広くありませんでしたが、中身は濃く十分な内容でした。
今日行かなければと思ったのは、国宝「三大土偶」が、明日以降は複製品になってしまうということなので、この日をおいて本物は見ることが出来なくなるからでした。
さてその三大土偶は 
① 函館市著保内野(ちょぼないの)遺跡の「中空土偶」(国宝 、高さ41.5×幅20.1×暑さ7.2㎝)
② 長野県茅野市棚畑(たなばたけ)遺跡の「縄文のビーナス」( 国宝、高さ27.0×12.0×9.2㎝)
③ 青森県八戸市風張(かざはり)Ⅰ遺跡の「合唱土偶」(国宝、19.8×14.2×15.2㎝)
です。どれもが大型の土偶です。
会場には多くの人が見に来ていて、なかなかの盛況です。三大土偶の展示棚では、一度に充分見れませんでしたので、2度列に並びなおして見たほどです。
土偶にはいろいろな形があり、小さいものから大きいものまで、また出土地もいろいろで、道南にも多く出土しているのに驚きです。中には根室市でも土偶が発見されています。壺にも土偶が描かれた物もありました。縄文時代に作られたもので、弥生時代になると作られなくなったようです。胸にかけてお守りにした土偶やら、玉を持った土偶までいろいろでした。埋葬時に守りを兼ねて埋めたものなのでしょう。珍しい展示会を見て良かったなあと思っています。
★ 3月6日~5月13日迄、北海道開拓記念館。

春の5K 春の危惧あるものにご用心

2012-03-19 11:07:52 | 自然
3月19日のUHB朝の放送「のりゆきのトークDE北海道」の中で、始めて聞く言葉がありました。「春に5Kがあります。充分注意しましょう」という中身でした。
今までに、「春の5K」の言葉は聞いたことがありません。
5Kとは、「強風のK、黄砂のK、乾燥のK、火災のK、花粉のK」だと言います。2007年ごろ気象予報士の森田正光(もりたまさみつ)さんが言い出したものだと言います。
この中の花粉のKは、花粉症の人には大変なのでしょう。北海道はスギ花粉の害はありませんが、白樺花粉の害があります。また、この5Kの中で、特に気を付けないといけないのは「火災に対する用心」です。火災は恐ろしいことです。家ごと、財産ごと、時には人まで、まるごと持って行ってしまいます。昔から言う地震、雷、火事、親爺の恐ろしいものの中の一つにもなっています。春の乾燥、強風によって「火災」も大きくなります。春は火の元要人が肝要です。
カムイラピットの車置き場は自然むき出しの置き場ですので、黄砂の積もる日も何日か出てきました。中国から風によって小さなちりのような砂が運ばれてくるようになったのです。車の痛む原因になりますが、近年春に騒がれる事が多くなりました。

春近し 雪根開きも真近

2012-03-18 08:35:19 | 自然
カムイラピットは以前林に覆われた学校に勤めていて、当時一日一句を作る生活をしていました。
窓から眺める林の変化も勤務も楽しく生活していました。その中で、季節が春とともに樹の根元が先に雪が解けていくのに気付き、何句かを詠みました。
このごろ気づいたのですが「木の根開く」は春の季語だそうですね。「お彼岸だから、もう木の根が開いた」(道新3・10)などと使うそうです。
真冬に一面に雪に包まれていた林も、春近くになると日差しが明るくなるにつれ、木の根元が太陽の熱を受けて、木の根の部分だけ先んじて雪が丸く解けて面白い景観になります。これを「木の根開く」「根開き」というのです。
道新「卓上四季」には「函館山まるごと楽しみ隊」の牧野由起子さんの話を紹介していて、この現象を<私はこっそり「雪えくぼ」と呼んでいる>と書いています。雪えくぼの表現は面白いのですが、木の回りだけが解けているのでどうもえくぼの言葉にしっくりしません。それでも、「木の根開く」の言葉を忘れても「雪えくぼ」の言葉はすぐに頭に入り、繰り返して言ってしまいます。これからが木の根開くの季節です。

登別温泉 かおり風景百選

2012-03-17 21:05:37 | 風土
「登別温泉」に3月16日一泊どまりで行って来ました。昨年も行ったことを思い出しながら。
ホテルに入ると温泉独特の硫黄の臭いで満ちています。このにおいこそが、温泉地に行ったという感じです。
ここで始めて知った事ですが、登別温泉は「かおり風景100選」の一つになっているとのことでした。
自然湧出量1日1万トン、硫黄泉、食塩泉など11種類の温泉が流出しており、種類の多さは他の温泉に見られない事です。北海道屈指、日本的にも有名な温泉地です。温泉街に出てみてもところどころに湯けむりが出ていて、街全体が温泉という感じです。各温泉ホテルの源泉となっている「地獄谷」「大湯沼」の湯けむりが「かおり風景100の選定」(平成13年10月30日、環境省)の理由です。
北海道で選ばれたかおりは、他に ○富良野市のラベンダー、○北見市のハッカとハブ、○釧路市の海霧(うみぎり)の4カ所が選定されています。北海道からは少ない数です。
例えば、東北地区は14カ所、関東地区18カ所、九州地区は14カ所と歴史の深さ、人口の多さによって選定地区が多く選ばれているように思われました。
ラビ妻のふる里、山梨県では「甲州市 勝沼町、笛吹市、一宮町の勝沼、一宮のぶどう畑とワインが選定されていました。


くりやま老舗まつり 今年も行こう

2012-03-15 08:25:24 | 記録
もう3月も半ば、月日の経つのは早いものだと実感しています。
春が早い足取りでやってきています。毎年行っている「くりやま老舗まつり」(4月14日・15日)は、4月の待っている行事のひとつで、小林酒造や谷田きび団子の工場も見学出来ます。お祭りなので甘酒ももらえるし、あさり汁も売られ、お酒の試飲もできるなど、いろいろな店も出ていて楽しめます。今年も行こうかなと楽しみにしています。このお祭りをかわぎりに行事が色々企画されています。
ついでに、札幌近隣の4月・5月の行事をまとめておきましょう。
 4 月 
 ・4月15日 第36回支笏湖湖水祭り(千歳・支笏湖畔)
 ・4月14日15日 くりやま老舗まつり(栗山・小林酒造周辺)
 ・4月21日~5月20日 第26回定山渓温泉渓流鯉のぼり(札幌・定山渓温泉)
 ・4月28日 SAPPORO COLLECTION 2012(札幌・北海きたえーる)
 5 月
 ・5月1日~24日 平岡公園梅まつり(札幌・平岡公園梅林地区)
 ・5月23日~27日 さっぽろライラックまつり(札幌・大通り公園)
 ・5月22日、23日      〃        (札幌・川下公園) 
 ・5月31日~6月3日 藻岩山の日(札幌・藻岩山)