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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

宮島沼 マガン飛来 5万6千200羽

2012-05-04 10:09:24 | 自然
ラムサール条約指定地の「宮島沼」(美唄市)にマガン・白鳥など5万6千200羽が飛来している。という、まもなくするとカムチャツカ半島を経由しアナドゥイリ低地へと飛び立って行くので、今、見に行かなければと4月29日(日)の夕方の帰来に合わせて見に出かけました。自宅(札幌市東区東苗穂)から車で一時間ほどで宮島沼に着けるので、飛来時間に合わせて4時に家を出ました。
宮島沼には毎年出向いているのですが、今年のガンの集まりは多いようで期待が膨らみます。
国道275号を北上する道の脇の水田地帯には白鳥のかたまりが見られます。落ち穂をすいて食べ、長旅にそなえているのでしょう。これほどの多くの白鳥を見たのは始めてです。白鳥も宮島沼に今日も泊まりにいくのでしょう。
現地に着くと、5時半というのに、ガンの帰来はもう始まっていました。鈍よりした空模様でしたが、飛来の数の多さにはびっくりです。雁の飛ぶ姿はへの字、弓の字になりとそれは綺麗ですが、今回驚いたのは電線の様に一直線に長く長くなっている飛ぶ姿でした。空に一直線条に線を引いた感じなのです。
ガンは次から次に戻ってきます。時には百羽単位で戻ってきたりもします。南・東の方向から帰ってきます。曇りであったせいでしょうか沼に帰るのが一気に始まりました、今ピークを迎えていたのです。夕日の素晴らしい日には壮観ですが、今日はそうはいきません。
マガンが沼の中ほどに結構多く集りたまった時でした。二羽のオジロワシがガンを襲ったらしく、一気にガンが羽ばたき騒然として空に飛び立ちました、集団で飛び立つ光景は、いつもは夜明けに見るのですが、この時は見物の皆を喜ばしました。カメラのシャッター音も忙しくなりました。
しばらくするとまたもどってきましたが、お互いが呼び合っているのでしょうか、クワクワ、ガアガアと日本語では表現出来にい鳴き声をたてています。
今日の飛来数が水鳥・湿地センター内に掲示されていました。どのように飛来数を数えるのかとラビ妻は私に質問責めです。それにもまして端数の二百羽とはどのように数えるのでしょうか。私にもわかりません。
センターの人の話では、「回りの地に分散されているガンを合わせると8万5千羽位となるでしょうから、まだ数は多くなるのでは」とのこと。「昨年は5月4日頃に飛び立って行ったので、今年も同じころ飛び立つでしょう」とのことでした。
一度マガンの飛来を見たら何度も見たくなります。試しに宮島沼に行って見ましょう。
ガンが飛び立つ季節、山では薄紫色のエゾエンゴサクが満開になり始めます。

★ 日本は1980年にラムサール条約に入り、釧路湿原が最初の登録に湿地となり、次いで1985年に伊豆沼・内沼、198 9年クチャロ湖、1991年にウトナイ湖が登録湿地となりました。

★ 「宮島沼」は、平成14年11月に日本の13番目の湿地として登録されました。面積約30ha、平均水深1.7mの浅く て小さな沼で、マガン、白鳥、カモ類にとって貴重な渡りの中継地となっています。

★ ラムサール条約とは、国際的に貴重な湿地を保全するための条約です。 

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