「ジェリーアイス誕生のメカニズム」
十勝川は十勝平野を下る雄大な流れです。
特に河口近くでゆったり流れ、流れがほとんどない静寂な雰囲気がかもし出されています。
氷点下20度以下になるとフロストフラワーが氷面に出現したりもします。この現象も珍しい現象です。
流れがゆったりしている為、河口あたりの氷りの厚さは30㎝以上になり、この氷りが潮の引きで割れて海に引き込まれ、波にもまれ、いとも簡単に割れて、どんどん小さくなります。
これらの氷の破片が波打ち際で磨かれ「氷の宝石」が出来上がるのです。これを「ジェリーアイス」と名付けていますが、今ではこの単語も市民権を得るまでになっています。
ジェリーアイスの撮影で有名な岸本日出雄さんの写真展で写させていただいた3作品です
氷りの中には穴があるものもあり、氷に入っていた空気が原因です。
ジェリーアイスはどれをとっても同じ形のものはありません。
十勝川河口の厳寒の冬でないと出現しない現象ですので、貴重な風物詩なのです。
今ではジェリーアイスツアーが企画されるほどですが、見に出かけたら必ず見られる事にはならず、何も撮影できないで帰宅したという話も聞いています。
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