雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

軒下に日と風受けし 懸け大根

2020-11-28 19:29:36 | 

「冬は漬物持ち寄り おしんこ会議」

むかしの家庭では、冬は何はなくともお新香があれば これで良しでした。

各家庭で作られるお新香はそれぞれに味が違い、冬は漬物談義が始まります。の母さんたちが漬物を持ちよって集まるのが楽しみの一時でした。

むかしはこれと言ってお菓子がいくらでもある時代ではなく、生活は裕福ではありませんでしたが、漬物があれば満足なのでした。

親から受けつがれた漬物の味は子供に覚えられ、しばらくのあいだは作られたのでしょうが、今になっては漬物を作る家庭は大半がなくなりました。

懸け大根をしている家もまれにしか見られなくなりました。

今年近所(札幌の郊外)では1軒半ほどの家で見られましたが、秋の風物詩が見られなくなってしまっています。

4年前だったでしょうか、襟裳岬で浜風に充てて懸け大根をしている家を東洋の浜で出会いましたが、浜風に当てた大根漬けは格別なものであろうと思うのでした。

我が家では懸け大根干しをして、今年もカボチャ漬けを行います。

 


ハザカケ米 値段は高いが正にこれ美味し

2020-11-19 18:25:00 | 

「ハザカケ米」

息子さんが農業をしているという栗山の同年輩の方と2週間ほど同室しました。

共同で農業を経営しているようでしたが、近年はハザカケ米に手をかけているらしいのです。

手をかけるだけにハザカケ米は美味しくもあり、高く売れるとのことです。

さぞや美味しい米なのでしょう。

かつてハザカケ米を美唄の温泉の売店で売られていたのを見たことがありますが、その後他の店で売られているのを見たことがありません。

手間のかかる昔の米作りと違い近年では稲をハザカケをしている米作農家には出会っておりません。

今では実り近くになると米もコンバインハーベスターで一気に刈り取りと脱穀をしてしまうので、十分に栄養が付かない内に刈り取るので高品位の(美味しい)米にはならないのです。

むかしは米づくりの農家ではハザカケをしていたのですが、効率化の時代の今は機械で収穫してしまうのです。

※我が家では札幌の隣りの町の当別町の農家から先日米を買ってきました。

北海道でも良く知られるユメピリカを食べています。もちろん新米です。


落葉キノコ みそ汁に最高 

2020-10-01 21:19:14 | 

「落葉キノコ いまや幻の食に!」

落葉キノコは俗称で、ハナイグチというのが正式な名です。

体調を崩し、この数年遠出の車の運転をひかえていますので、落葉キノコを採るのが出来なくなりました。いつもはニセコの自分の場所で多くのキノコを採ったのですが、今はかなわない思い出となりました。

札幌市内では人が多いためかまったくといってよいほど落葉キノコを見ることが出来なくなりました。札幌市の人口200万人が住んでいますので、自然のキノコはなかなか見つからなくなってしまいました。

この落葉キノコは若い落葉(唐松)の林に出ますので、そこを狙って探すのですが、人の多い札幌では取りつくされてしまったと思われのです。

私はキノコの中でもこの落葉キノコのみそ汁が一番おいしくいただけます。

今年は9月下旬、札幌の隣りの町の当別町へドライブしたのですが、当別駅に近くの店で落葉キノコが売られていてさっそく買い求めたのでした。今では貴重品扱いされていて少しキノコとしては値段が高めですが、食べたい気持ちの方が先行し、値段はともかくとして手にしたのです。

帰り道には当別道の駅に立ち寄ったのでしたが、値段は同じ、ここでも一つゲットして帰って来たのですが、あとで確認してみると二つの店に並べられていた落葉キノコは同じ出荷者なのでした。

結構落葉キノコは人気で、多くの人が手にしていたのでした。


トマトの造形 自然の妙味

2020-09-22 20:05:52 | 

「我が家の菜園のトマト工場、今年は稼働」

何年かぶりに我が家のトマト工場が出来上がりました。

我が家の菜園の今年はトマト工場が最稼動しています。

何々?「トマト工場」とは何のことなの?と疑問視されますが、次から次にとトマトが収穫されていることを指しています。

他人が称して、我が家のトマトは「工場の様にトマトが生産される」のです。

他の家では、9月後半はトマトがならなくなりますが、カムイラビットの菜園ではまだまだトマトが採れています。

お陰様で、毎朝新鮮なトマトのジュースを飲んでいます。

トマトは医者知らずといいますので、健康維持に役立っています。トマトジュースはミキサーにかけたトマトに蜂蜜入りですので、二重に健康に良さそうです。

 

今日22日は、息子夫婦と幼い孫たちと秋の収穫祭をしました。

孫たちのはしゃぐ様子を見て、トマト工場を作ったことに満足しています。

ビニール袋に何個も持って帰りました。

 

左は三つの塊のトマト                       右は二つのトマトとの2兄弟

沢山のトマトの中には珍しい形をしたものもあってクスっと微笑んでしまいます。よく大根の姿がネットで紹介されていますが、ここではトマトの造形をお見せします。

  

トマトを並べてみるとトマトが歩きだしました。


ミヨウガの妙 9月に入り花が咲く

2020-09-03 15:57:06 | 

「ミョウガの話」

我が家では、何故かミョウガの薬味の味が好きなのです。

わが別荘には家を閉じて施設に入ったS氏から譲り受けたミョウガが一塊植えてあります。

毎年9月になるとこのミョウガの根元に花が咲き、花の根元のふくらみの部分を薬味として食するのです。

根元にありますので、土を除く作業が面倒です。洗っている内に白い花は水に溶けてしまいそうです。

植えてから何年も経ちますので、一家族で食べるのには十分です。

花は白色で、根元の目立たぬところにあるので見落とすことがあります。今日二つほど収穫しました。これから次々に花が咲きます(ミョウガが取れます)。

味噌を付けて食べるのもおつなものです。酢漬けをしたり、ソバの薬味として千切りにして使用します。

旅の思い出としては、石川県の輪島市の朝市の一の店で売っていましたので、旅の邪魔になるのを覚悟で思いの外沢山買い求めたことがあります。もう随分前なので何月だったかも忘れてしまいました。

ミョウガの産地と言えば高知県が良く知られていますが、ある年の4月25日に高知県を通った際には、ミョウガの茎を売っていましたので、珍しいし格安で量があり、好みの食べ物でしたのでさっそく買い求めました。

高知県では4月にミョウガが取れるのに、北海道では9月にならないと地物が出ないのです。

堀田清の藥草帖にも取り上げられています。


トウモロコシの 見立て

2020-08-17 08:58:06 | 

「北海道の今は トウキビの美味しい季節」

北海道ではトウモロコシを「トウキビ」という事が多い様に思います。

今が最高に美味しい時です。この頃は品種改良されていてトウキビに当たり外れはありません。

朝取りのトウキビは、新鮮なだけあって甘味が違います。

ある農家の野菜販売所がモエレ沼公園(札幌市)の入り口近くに在って、水曜日・土曜日・日曜日と一週間に3日店が開かれています。

朝7時にはこの店に良く立ち寄り、いろいろ売ってはいますが、私はブルーベリー、トウキビ、トマトなどを買い求めます。今ではトマトはわが菜園でも取れだしましたのでもう買いません。

欠かさず買うのは、ブルーベリー(650円)とトウキビ(今は120円)です。我が菜園ではトウキビはアライグマかキツネに荒らされるので、この頃は作らずに買う事にしています。

トウキビの見分け方はトウキビの髭の濃さや実の入り方で調べます。

ひげ一本が一ツブの実となています。写真を見て見るとひげの数がトウキビの実の数と同じなのです。

知り合いの農家さんの話によると「畑の外側にあるトウモロコシはトウキビの実の付きがまばらであることがあり、出荷の時は一本一本確認して出す」とのことでした。

雄蕊のあるところはトウモロコシの先端に、雌蕊のあるのは下の実のふくらみになります。風媒花によって結実しますので、風の向きで外側に植えてあるトウモロコシは全て実が付くとは限らないという事なのです。これははね品となってしまいます。

親しくして頂いていたので、はね品は何本もよくいただきました。

 

 

 


オクラの花 「野菜の花の女王」

2020-08-11 21:10:34 | 

「オクラは粘々食品 健康食」

野菜の花をなかなか感じ入って見る時はありません。目的が食べるために作る物(野菜)なので、花に関心を持たぬのが普通なのです。

その中にあってオクラの花は別格です。「世界で最も美しい野菜の花」と言われているほどです。クリーム(黄色)色の花は人の心を引き付けます。

アオイ科の花で直径が6㌢ほど、ハイビスカスやムクゲの花に似ています。

もともとオクラは幕末から明治初期に、食用でなく観賞用に日本に持ち込まれたそうです。オクラの花は美しいだけにうなづけます。

今では健康食として知られ、粘々感が身体に良いとされ店に並んでいます。

原産地はアフリカで、なにより暑さを好む植物なので東南アジアからの輸入物や、日本では鹿児島や沖縄が中心です。近年は地球温暖化のためか北海道でもつくられています。

旭川の隣りの町の「比布町」が、道内のシェアの7割を占めているそうです。

我が家でもオクラの種子を蒔き育てて、オクラの花の美しさに満足しています。ある農家ではビニールハウス内で育てて1m50㎝にも伸び結構収穫が出来ています。

このオクラの花は短命で朝に咲いたら午前中にはしぼんでしまいます。

同じ科のムクゲの花も一日花で、毎日落ちるムクゲの花の処理が嫌だという人さえいます。しかし、オクラには実が付きますが、ムクゲの実は見たことがありません。

・今年は天候不順なのか、わが別荘のムクゲの花が未だに満開になっておりません。ムクゲの咲く季節(月)は私の誕生月なのですがね。


ジューンベリーの季節がやって来た 実取りは小鳥と競争

2020-07-13 10:40:56 | 

「小鳥も喜ぶJuneベリー」

わが別荘にジューンべリーの木が2本あります。随分背伸びした姿で存在しています。

英語のジューンとは「6月の事」、6月頃に実が付くことから名付けられた木の名です。

7月12日に我が家ではジュンベリーの木から実を取りながらいくつも食べました。鳥ではないので「ついばみました」という言葉にはなりません。

となりの菜園仲間の母・娘で来ている畑にもこの木は植えられていて、良く管理されていたこの木には赤い実が鈴なりになっていて、どうするんですか?と聞くと「ジャムにします」とのことでした。

「ジュ-ーンベリージャム」とは貴重品(珍しい)ですものね。

花も黄色がかった白色で、早春に花が咲き心に安堵感を与えてくれますが、実も赤から黒赤色に色づく時は見ていても気持ちがよくなります。

7月になるとムクドリがどこからかやって来るのか、その喜んで声をあげながらついばむ姿に実が実っていたことに気付くのです。

こうなれば小鳥たちと競って収穫しないと、すべてやられてしまいます。

別荘のジューンベリー木は伸び放題にしていたので、今年は枝や芯を切りながら実を取ったのでした。

来年からは実は取りやすくなることでしょう。

10年数前に恵庭市にある「エコリン村」に入園した時、実が付いていたので、この木の存在を知り、後に買ったのが今のわが別荘に生きぶいているのです。

エコリン村で木の名を聞いて、「何個かつまんで食べてもよいですよ」言われたのが、この木との出会いでした。思い返せば入園したのは今の季節頃であったのだなあと回想しています。

 

 


料理に欠かせない野菜 ダイコン すずしろ

2020-07-05 09:28:00 | 

「ダイコン・大根・だいこん 生でも煮ても焼いても消化良し」

 アブラナ科 大根の花を見たければ薹をたつのを待ちましょう。

2020.6.25 撮影

 ダイコンの花には白色、紫・ピンク・色がかったものとがあります。

身近な、そして台所に欠かせない野菜に「大根」があります。

台所にはジャガイモ、ニンジン、タマネギ、大根は欠かせません。北海道では7月上旬には野菜の品薄の季節と見えて野菜類は値が上がっています。

大根は一本が180円前後でしたが、この頃は特売日に100円前後で買えるようになりました。急に暖かりなく大根が成長したことによる様です。

▼「大根役者とか、大根バッター」と言うように、大根を使った言葉があります。

大根は、生でも煮ても焼いても消化が良く、食当たりしないので、何をやっても当たらない役者を「大根役者」と呼ぶのです。これ面白い言葉です。

この言葉と同じように、「大根バッター」という言葉がありますが、なかなか当たりを打てない野球の打者を「大根バッター」というのです。

▼大根には数知れない種類があります。

良く耳にする大根の名には 青首大根、白首大根(練馬大根、練馬大根、三浦大根)、聖護院大根、桜島大根、宮重大根などなど数々あります。

近年では白色の大根ばかりでなく、中身まで色づきの物さえあります。

地方の野菜販売所では珍しい大根に出会え、おでん用大根とか、おろし用大根とか、色味の大根、こぶくとりの大根、細身の大根とか選ぶのが楽しみです。

二十日大根という春一番に料理を彩る物に、「二十日大根」がありますが、根は赤色カブ状なので、その名を長い事二十日カブと思っていたのでしたが、種は大根の種だったのです。

▼「すずしろの言葉の起こり」

大根の多くは白いところから「清白」と書き、その言葉から大根を「すずしろ」と言っています。

大根を「すずしろ」とは言葉の響きから、その名は美しいと思っていたのですが、語源を見ると単純なのだと思ってしまいました。

▼健康

大根にはジャスターゼを多く含み、消化を助ける効能がある所から「ダイエット・フード」として注目されています。

「製薬」としても使われ、健胃、去痰作用。中国医学では肥満の薬として有名。 

近年では、料理の目的により品種が改良されています。  


山菜礼賛 野の物を頂く 至福の時

2020-05-27 16:50:05 | 

「山菜礼賛」

「春の血には苦みを盛れ」と言われています。

札幌の私の住む地は野山に近くて恵まれています。それでも車が無ければその恩恵に預かれません。野山に出向けるのは車の御蔭です。

フキノトウにギョウジャニンニク、ウドにコゴミにタラの芽。共通するのはほろ苦さでしょう。

ワラビなどは取り過ぎて台所で待機し、「食べきれないから、もう採ってこないで」と宣告されるほどなのです。

 ワラビです。一束250円でした。

 アスパラだは買ってきました。

   もうタケノコ(ネマガリダケ)が出ていました。

 これはタラの芽です。

 札幌郊外の店に行けば山菜が売られています。

フキなどは野から採ってくるとよいのにと店に並んだ品物を見て感想をもらしました。

 

エゾニワトコの蕾、タラの芽は山菜(共に天ぷら揚げとして食べます)としてはきつく、腹をこわし敬遠する齢となりました。

そのためでしょうか、菜園のまわりにあるにタラの芽は誰からも痛めつけられることも無く、今では葉を広げて健在です。

北海道のヒグマは春にはフキノトウ、ミズバショウなど若芽を食べて冬に体内にたまった毒素を排出すると言いますが、私達も山菜を食して冬の血を一掃し元気を得ましょう。

向田邦子さんが随筆に「野の味わいを覚えると、いままで死んだ野菜を食べていたことに気が付きます」書いています。

そうそうそうなんだよね。とうなづいたのでしたが・・・

「死んでいた野菜」などと、ここまで書くと誇張過ぎますがね、春が来て春の恵み山菜を得て元気が出るのは間違いありません。