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こころ模様Ⅲ

のんびり、ゆっくり、気の向くままに…

─ コロナ禍の中で ─

2020-05-03 16:32:00 | 雑感



5月のゴールデンウィークに入りましたが、
依然として外出自粛は続いたまま。
帰省も墓参も思うようにならず、じっと家で
耐える日々の私たち。
コロナ感染者は減少傾向にあるようだけど、
まだまだ予断を許さない状況だとか。


そんな折、長兄がひっそりと息を引き取った
という知らせが入りました。
4月末のことで、5年間病魔との闘いでした。
東京の義姉の話では、コロナの影響で、
個室であるにもかかわらず、面会は一人のみ
30分以内で、だったそうです。


報告を受けた私たちも、この状況下では身動きが
取れなくて…
葬儀・火葬にも行けず悔しい思いでいます。





長兄と一緒に暮らしたのは、子どもの頃の10年足らず。
東京での就職先が決まった兄の、紙テープが舞う中
颯爽と出港して行く情景を、小学生だった私は
複雑な思いで見送ったことを心に刻んでいます。


それ以来帰島したのは、60年もの間に僅か数回で、
私が東京の兄の家を訪ねたのも2度だけ。
兄の結婚式と母の東京見物に付き合ったくらいかな。
私の中では兄というより、もう“東京のひと”という
関係だったような。


義姉によると、
とってもやさしくて、“まるで仏さまのような人”
だったのよ~。
何事も 「いいよ、いいよ、僕がやるから」って。
仕事先の後輩たちからもずいぶん慕われていたと
打ち明けてくれました。


横浜の義父母のお世話も一切引き受けて、
熱海の別荘への同行や病院の送迎など
実の親子以上に懇意にしていたそうな。
東京での兄の暮らしぶりを知り、今になって
ようやく安堵しました。


兄さん、
東京での生活はきっと充実してたのでしょうね。
たまには故郷のこと、島での暮らしを
思い出すことはあったのでしょうか。
ずっと元気でいてくれるものと信じていました。
どうもお疲れさまでした。
安らかにお眠りくださいね。



コメント (2)
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