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症例集 【オスグッド・シュラッター病のお話】

2016-05-12 17:00:24 | 症例集
脛骨粗面「けいこつそめん」(膝「ひざ」のお皿の下の飛び出した場所)が突出して痛みと腫脹が現れる病気で、成長期のスポーツ少年(10~15歳)に多くジャンプ、キック、ダッシュの動作の多い、陸上競技などによくみられます。
発症のメカニズムは、大腿四頭筋「だいたいしとうきん」(前面ももの筋肉)の牽引力が脛骨粗面に繰り返しかかること、骨の成長に筋肉や腱の成長が追いつかないため相対的に脛骨粗面にかかる力が大きくなることなどにより脛骨粗面が隆起してくるものです。
脛骨粗面の突出部に圧痛(その部位を押さえると、かなりの痛みあり)走る、飛ぶ、蹴る、しゃがんで立つなどの動作中や動作後に脛骨粗面の痛みを感じます。通常は片側の発症が多いのですが、両側に生じることもまれではありません。
原則として保存治療が行われますが症状が軽い初期の段階から治療を行うことが大切で、当院では痛みを伴う動作を控えながらアイシング、電気治療、ストレッチ(大腿四頭筋とハムストリングスなど腿「もも」の前後の筋肉)などを行い、軟性パッドを使ったテーピングを行います。
再発を繰り返すことも多いので継続的な大腿四頭筋などのストレッチ、テーピング、シューズの底のクッション(インソール)の変更などはかなり重要になってきます。硬い床やアスファルト面の走行を出来る限り減らすなどの工夫も必要です。

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症例集 【腰痛症(急性腰痛症・慢性腰痛症)のお話】つづき

2016-02-12 18:25:51 | 症例集
今回は前回お話した「急性腰痛症」俗にいう、ぎっくり腰の原因をもう少し詳しくお話します。腰部の急激な運動や物を持ち上げたり(中にはごく軽い運動、くしゃみなんかでもあるんですよ。)によって筋肉、筋膜、靭帯、神経が損傷する事でおこるギックリ腰ですが、あくまでこれは、ぎっくり腰を起こす引き金であって原因ではありません。では原因は何?ってことになりますね。それは不規則な生活、ストレス、運動不足などて起こる身体の不調和が原因なんです。では何故、身体の不調和なのか?ぎっくり腰は大きく分けて筋肉性ぎっくり腰、関節性ぎっくり腰、椎間板性ぎっくり腰の3つのタイプに分かれます。筋肉性から椎間板性になるに従って重症度は増して行きます。さて身体の不調和がぎっくり腰を起こす理由ですが神経伝達が悪くなる事が最大の理由です。疲れてくると身体が思うように動かないって経験は誰にもあるでしょう。神経の伝達は脳からの命令が神経を伝わって終末にいき、そこから神経伝達物質アセチルコリンが放出されて筋肉に伝達され筋収縮が起こります。即ち神経伝達が悪くなるという事は筋収縮が起こらないという事です。筋収縮が起こらなくては歩く事も立つ事も出来ません。身体の不調和によって筋収縮が正常に行われない状態では脊柱起立筋、仙腸関節、椎間板に負担がかかり物を持ち上げるなどの引き金によってギックリ腰が起こるという訳です。
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症例集 【腰痛症(急性腰痛症・慢性腰痛症)のお話】

2016-01-14 19:31:42 | 症例集
下肢痛などの神経症状を伴わない腰痛でとくに原因となる器質的病変(骨などの組織が変形や変性)がないものです。一般的に「急性腰痛症」は俗にいう、ぎっくり腰と呼ばれるもので不意の動作、とくにひねり動作で急に起きることが多く、激痛で全く動けなくなる場合もあります。早期に関節や筋肉を調整し冷却とコルセット等で固定し安静を保てば通常数日で軽快します。「慢性腰痛症」は日常生活での不良姿勢による腰の筋肉の疲労などが原因で痛みは軽いものの強くなったり楽になったりを繰り返します。ずれた関節や筋肉に行う手技と患部を温めながらの電気療法やテーピング等を症状に応じて行っていきます。物を持ち上げる際は、できるだけ体に引きつけて持ち上げる、同じ姿勢を長時間とり続けないようにするなど、日常生活動作にちょっと注意するだけでも腰痛はかなり改善します。腰痛の再発防止のためにも日頃から軽い体操やストレッチ、ウォーキングなどで予防に努めましょう。又心因性(ストレス)や内臓疾患を含む他の重大な病気を見逃さないよう鑑別する事も重要です。簡単にお話しましたが次回もうちょっと詳しくお話しますね。
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症例集 【肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)のお話】

2015-12-28 17:11:06 | 症例集
中年以降、特に40~50代に発生する肩関節の痛みです。疼痛 「とうつう」(ずきずきする痛み、うずき)と拘縮「こうしゅく」(関節の動きが制限された状態)を伴う総称です。肩関節とその周辺組織に炎症を来すため、炎症を起こしている部位、炎症の程度によりさまざまな症状を起こします。関節を構成する骨、軟骨、靭帯「じんたい」や腱「けん」などが老化して肩関節の周囲組織に炎症が起きることが、主な原因と考えられています。症状と時期によって急性期(疼痛が最も強く現れる)、慢性期(疼痛は軽快しているが運動制限(拘縮)が残っている)、回復期(関節拘縮が改善する)に分類されます。急性期では、炎症の痛みで肩周辺のかなり広い範囲に疼痛を感じます。安静時、特に夜間痛が特徴です。夜間痛は起き上がって座位で腕を下げておくと痛みが軽減することもあります。急性期が過ぎて慢性期になると、安静時痛は消失します。しかし、腕を挙げていく途中で痛みを感じ、肩関節の動きが制限されます。回復期になると運動制限も徐々に改善して、運動時痛も消失します。治療としては痛みが強い急性期には、三角巾、サポーター、テーピング等で安静を図り痛みを感じない肢位をとることが大切です。急性期を過ぎたら、電気療法、温熱療法(ホットパック、入浴等)や運動療法で拘縮予防や筋肉の強化を行います。肩を動かせばいいと思われている方が多いのですが運動療法は炎症症状が治まってから行います。肩関節周囲炎は放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が癒着して動かなくなることもあります。急性期は安静が原則です。無理に動かすと肩周辺の炎症によりはれている組織は摩擦で損傷され、ひどくなると腱板(肩にある筋肉の束で腕を上げたり、ねじったりするときに働く)が損傷することもあります。
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