ひとりごと

随時更新

12月 ひとりごと

2019-12-01 18:55:34 | ひとりごと
こんにちは、朝晩の冷え込みや空気の冷たさに、しみじみと冬の到来を感じる今日このごろです。この時期に風邪を引いたりすると長引きますので暖かくして年末の行事を楽しく過ごしましょう。さて12月ともなると、「新酒」という言葉を目にすることが多くなります。日本酒造りのカレンダーは7月1日がはじまりで、翌年の6月30日までが1年となっています。秋に収穫される新米を使って日本酒が造られ、初めてしぼられるのが大体12月から翌年1月までの冬の期間です。この頃にできたお酒を、「新酒」「しぼりたて」「初しぼり」などといいます。早いところでは11月頃から楽しめる蔵もあり、仕込みのスケジュールによっては、2月以降に出てくる新酒もあります。最初に造られるお酒は、その年の米の質を見極めるため、様子を見ながら造られるそうです。そうして冬に入ってからが、いよいよ本番。12月中ごろには酒質の安定したものが出揃って、年明けからが新酒の最盛期となります。新酒は、日々味わいが変化する日本酒の最初の味ともいえます。私はお酒があまり飲めませんが、この新酒の魅力は、なんといってもその爽やかなフレッシュ感。まだ熟成が進んでいない、できたばかりの弾けるような軽やかさは、晩酌の最初の一杯にぴったりではないのでしょうか。ところで酒屋さんの軒先に吊るされた「杉玉(すぎだま)」をご覧になったことはありますか。その名の通りスギの葉を束ねてボール状にしたもので、「酒林(さかばやし)」とも呼ばれています。これは「新酒ができました!」というしるしで、吊るされた当初は青々と美しい深緑をしていますが、やがて枯れて茶色になっていきます。色の変化がそのまま新酒の熟成具合と重なるという、粋なものなのです。今では、良質な酒造りを願う意味で一年中飾られることも多いそうですが、風情あるたたずまいが実に日本的ですね。お酒は美味しいものですが、体のためにも適量を楽しみましょう。令和元年早いもので今年ももうすぐ終わりになります。皆様よいお年をお迎えください。


自宅から望む南駒ヶ岳と里山の紅葉が綺麗です。
例年ならこの時期、真っ白になる中央アルプスですが今年はまだ雪が少なめです。11/21(木)                  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする