今話題の映画「岳ーガク」を見に行ってきました。原作はマンガ本から映画に
なったそうで現実には考えられない場面もありましたが、見慣れた景色と冬の
穂高連峰・槍ヶ岳などの美しさ、ロッククライミングの迫力に圧倒されました。
夫は若い頃からの夢だったロッククライミングや沢登がどうしてもしたくて、定年前の58歳の時、都岳連の山の学校に入って7ヶ月間、机上と実践をかねて基礎からみっちり教えてもらいました。卒業後はその時の同期の人達とグループを立ち上げ、その後10数年毎月何処かへクライミングに行ってました。
谷川岳のマチガ沢、幽の沢、北穂高岳や近場の沢を登って楽しんでいました。
冬山は危険で全くしません。 私は主人と二人で大好きな穂高連峰を
全座踏破したり槍ヶ岳も登って来ました。涸沢カールへは何度行ったかしれ
ません。
今日の映画はその穂高連峰が舞台でした。遠くに槍ヶ岳をのぞみ、前穂
北尾根の景色をまじかに見て胸がジーとしてしまいました。今は二人とも
足を痛めてしまって登ることは出来ませんが、4・5年前以前の楽しい思い出
です。
都岳連とのお付き合いが出来て、それから又別の研修を受けて都岳連の公認
リーダーの資格を取り、自然保護指導員の資格も取りました。
地域の山のグループや元の職場の山のグループの研修会を行ったり、花の指導もやってきました。
年をとると諦めなければならないことが沢山出てきます。山もその一つで
数え切れない山の話は二人の思い出として心の中に収めておきます。
主人は若い時の無理が祟ったのか、右足膝に人工関節が入っていて
身体障害者になってしまいました。それでもクライミングを充分やってきて
よかったと話しています。