【わかな】
拓、今日は休み?
(朝、もろもろが終わって今日はゆっくりできる日なので休みかどうかベッドで聞いて)
【拓】
授業はないけど、課題が結構残ってるな
(ベッドの掛け布団を名残惜しそうに掴みながら、寝無そうな声で答える)
【わかな】
課題か〜天才の拓なら余裕だと思うけど。ねぇねぇ、拓デートしようよ。
(普段そこまで困ってそうにないからなんとなく言う。それよりデートがしたいのか言ってみる)
【拓】
天才かぁ〜、天才ならこんなに課題溜め込んで無いって、、、
(モゴモゴ言いながら、おもむろにわかなを抱きしめる。拓は夢現を装いながら軽く甘えて課題のやる気を充電する。朝食のガレットのレシピをかんがえながら。)
【わかな】
だって拓はみんな天才って言ってるくらい発想がすごいんだよ!デートだめ?
(たぶん課題を溜め込んでるのではなく手を抜かずに突き詰め過ぎて期限が迫ってるだけと思い褒める。抱きつかれ軽く甘えられると撫で撫でする。さり気なくもう一度聞く)
【拓】
コンペもあるし、一踏ん張りするよ
(心地よい場所から離れ、仕事モードに入るため布団を出る。顔を見ると名残惜しくなるから、窓の方は歩きカーテンを開ける。)
今日の朝食は、サーモンのガレットでいい?
(キッチンの入り口にかけてあるエプロンを手慣れた手つきで着る。ここでようやく寝室にいるわかなの顔を見る)
【わかな】
むぅ‥さすが拓くん。勉強熱心。‥いいよ!美味しそうだね
(まあそうだよなとムッとデートできないことにしたが納得して料理はしてくれるようなので納得して美味しそうだという)
【拓】
今度埋め合わせするよ
(本心では、デートをしたいがそれを見せずに普段の口調で答える。冷蔵庫を開けながら、ガレットを作り始める。デートを断った罪悪感と無言に耐えかねて話を振る。)
サーモンと、サラミどっちのガレットが食べたい?
【わかな】
うん‥サーモンかな
(まあ拓は忙しいしなと思っては話題を振られてこっちも普通に答えた。デートできないのは残念だが相手も学生だし拓だし‥などと言い聞かせてる)
【拓】
ん、分かった。
(少し機嫌が悪そうなわかなの表情に少し不機嫌になるが、課題を終わらせていなかった自分の落ち度であることを思い出し、少し歪な声色で返事をする。ガレットの生地にサーモンを乗せモッツァレラチーズをのせる。付け合わせのサラダとヨーグルトを作れば完成だが、完成には、もうしばらく時間はかかる。)
【わかな】
拓って料理うまいよね。当たり前だけど。
(昔から料理上手だけど本場でバイトしてたから当たり前だわと思いつつ何となくいう)
【拓】
いつも食べてるだろ、簡単なもの作ってるだけだって。
(急に褒められて、照れる。素直に嬉しいとはいえないが、何よりも嬉しい褒め言葉。若菜の発言から、機嫌を直してくれたのかなと思い朝食のトッピングをきれいに整え、調理を終える。)
【わかな】
そうだけどさ。やっぱり上手だなって。
(調理を終えたのを見て席につく。運ばれてくる料理はやはり美味しそうだった)
【拓】
ありがとう。
(大皿に乗ったガレットとカトラリーをテーブルに並べながら言う。二度目は素直にお礼を言うが、どこかぶっきらぼうな返事になる。いつもの定位置である、若菜の向かい側に座る。グラスに入った水を最後にならべながら、わかなが食べ始めるのを待つ。)
【わかな】
(いつも通りの低体温男子に戻った拓を見てまあ出会ったときもこんなもんだったしこれが彼の本質くらいに捉えてとくに気にせずお互いに座っていただきますをして食べ始める)
【拓】
どう?おいしい?
(料理については自信があるが、美味しいと言う時のわかなの顔が好きな拓は毎回お馴染みのフレーズを無意識に聞く。わかなの美味しいを聞いてから食べ始めるのが習慣になっている。)
【わかな】
美味しい
(聞かれると当然美味しいので嬉しそうに美味しいと言う。毎日洋食でもとくに気にせず食事を楽しんでる。拓が聞いてきたのは毎度のことだが可愛いと思ってる)
【拓】
そっか。午前中、俺はレポートを進めるけどわかなは?
(わかなの美味しそうな顔を見て安心する。自分から聞いておきながら冷たい返事を返しながら、ガレットの付け合わせのサラダを食べる。自作のドレッシングは好みにできていて美味しい。ガレットもまぁ及第点の味だ。わかながいる部屋の中で課題をする時間が好きな拓は、さりげなく今日の予定を聞いた。)
【わかな】
んー‥おとなしく仕事しようかなぁ。
(相変わらずの低体温っぷりを気にせず聞かれてから書斎で仕事しようと思った。これでも拓の父親の金で住んでるが今のうちから作曲やらイラストやらの経験値がほしいので仕事する選択肢を取る)
【拓】
わかった。食器、片付けるわ。
(わかなと作業できることを嬉しく思っているが、表情には一切出さずに返事をする。二人は作業をする時はいつも書斎で行う。リビングのローテーブルは作業するには過酷な環境だ。書斎は、向かい合う形ではないがわかなの顔が一方的に見える位置で作業をすることができる。書斎で作業で一緒に作業できることに少し喜びながら、お皿を下げ始める。)
【わかな】
ありがとう。さてと
(食べ終わると歯磨きをして書斎に向かいパソコンをつけしばらくぼんやりとしたあと音符を打ち込み始めた。スマホを時折ちらみしてるのもコードを確認してるのであって浮気してるとかでないのも露呈してる)
【拓】
(慣れた手つきで、皿洗いを終えパソコンの隣にある分厚い専門書をめくりながら課題を進める。課題の進捗は順調だ、わかなが言うほど天才ではないが秀才ではある自覚はある。それは、あの父の血を受け継いでいることも要因の一つかもしれないと思いつつも気付かないふりをしている。溜めた課題を終えコンペに向け、デッサンを始めるためにパソコンと専門書を片付ける。)
【わかな】
どう?順調?
(近くでチョロチョロされて気になってしまい徐に順調か聞きたくなり言ってしまう。自分はというとそこそこ順調だったが凡才のためますまずなものができあがってく)
【拓】
普通。
昼、どうする?
(予定していたペースで課題を進められた。人によっては順調と答えるかもしれないが、拓にとっては普通のことであった。わかなの作業が進んでいることは課題の合間に見ていたため把握している。時計を見ると、針は12時を過ぎるくらいであった。わかなの生活リズムのことも考え、昼食の提案をする。)
【わかな】
そっか!昼か〜食べようかな
(拓の普通は普通じゃないと知ってるから言ってむしろコンペでクオリティ突き詰めすぎだからそっちが心配で。昼聞かれると食べようと思う。このまま根詰めてたら持たないからだ)
【拓】
リクエストとかある?
(冷蔵庫の中は週末ということもあり限られているが、リクエストを聞く。普段はリクエストを聞くことはない。せいぜい、ガレットの中身程度である。今回リクエストを聞いたのは、休日であるということもあるが、コンペのことばかり考えていたため疲れを癒すために少し長めに料理をしたい。そんな気持ちの表れでもある。)
【わかな】
んー‥パスタ。
(パスタがすごく好きなので聞かれると即答し相手の気持ちは特に気づかずまだ仕事をしながら本当になんとなく言ったらしい)
【拓】
パスタ、、ね。ペスカトーレでいい?
(パスタと言われるとペスカトーレが一番に思い浮かぶ。本場で修行した際に一番初めに作らされたのがペスカトーレだった。冷蔵庫の具材が少し足らない気がしつつメニューの提案をする。)
【わかな】
いいよー
(相手に任せとけば何でも美味しいし実家ではたらこパスタばっか食べてたから本場の味もいいしねって微笑気味に答えたが顔は見せないで言う)