【わかな】
ふふ。十代くん相変わらず謎発言ね。
ディセンダーは私だけみたいだしディセンダーはただものじゃないわ。重要人物はなにかしら使えるもの。やっぱり必要とされるのは無力な庶民や守られてばかりの富豪よ。まあもし私達の子供が彼女のように出来たとして私しか合成できないというか合成難易度高いから数は用意できないと思う。作ったものは先ずは富豪にスポンサーになってもらうために売りつけるわ。従者とかに持たせるでしょう。
あと、世界樹の実と生命の実は別物よ。世界樹になる実は全ての負を浄化しマナを蓄えさせた不知火先生しか見てないし生命の実は世界樹の麓で取れる希少な植物よ
(十代が自分のあとの代まで幸せに考えてるのにたいしそれを笑いながら現実的に訂正して謎発言かわいいと呑気に思う。親の愛を知らないから未来の自分の子のことなど考えない。いや考えたらクロノスが見たように道具として扱ってしまう気がしたからだ。従者は多少力はあれど魔力は少ない。武装することで移動範囲も広がるだろう)
【咲夜】
‥広め方を間違えると戦争が起こる。
わかなさん‥その‥本来の目的を忘れないで。
その子は‥開発の道具じゃないから道具なら咲夜がなるから‥。
(現実的な姉に夢に満ちた兄を見る。姉の言ってることは正しいがどうも考えが冷たく感じる。兄が言うようになればいいが姉の方針通りにいくと富豪の小競り合いからはじまり姉の開発力があがり知識欲を満たすため作られていく兵器で地下にあったゴーレムが作られた時代のような大規模な戦争も起こる。ただ、姉の家系にとっては遠い未来、王家に返り咲くチャンスであろうから必ずしも悪いことはない。しかしマナを温存するために作られた銃で人々が苦しみ負となりて魔物とかすのが咲夜にだけは目に見えた。弾にも多少マナが使われてるのに普段マナを使って戦わない人まで兵士となりて使用すれば独占国家時代の終わりに見えた地獄絵図も予想できた。準に答えることはなく上記の出来事をすこし仄めかした表情は強張ってる。姉が子を道具にするのは他人事ではなかったりしてその子が自分と同じ境遇になってほしくなくてならばせめて身を差し出すとした。咲夜にしては口数が多いことから大事なのだろう。でもうまく言えず話が途切れ途切れになる)
【準】
ああ…わかなさんの意見は正しいが、咲夜さんの意見も最もだ。
力を持たない者が攻撃手段を得た途端、憎い相手に暴力を振るい、復讐という負の感情が世界を満たすかもしれない。
新聞で読んだが、ギルドの火事は負の感情によりラザリスとゲーテが現れたからだと知った。
僕は…咲夜さんや子供達が道具となるくらいなら、武器なんて…
(常にポジティブな十代は自分の勘違いに「そーだったのか!」と笑っていた。
咲夜ちゃんの自己犠牲的な発言に悲しそうな顔をして抱き締めたのは準だった。
"自分たちの発明で世界が負の感情に呑まれるなら、武器なんていらない”
そう、咲夜ちゃんの発言をフォローするようにわかなを説得する。)
【蒼海】
そーいう事なら、お兄ちゃん達大人に任せなって!
"強大な武器を扱えるのは、王族が認めたディセンダーと1部の人間のみとする”…
"強大な武器を作る際、本人達の許可なく作る事を禁ずる。
なお、拷問や人質等の脅しで強制されたものは無効として処分する”
なんて法律を作って、安全に扱えばいいんじゃねぇの?
(暗い顔をする準の頭をわしゃわしゃと撫でたのは蒼海だった。
夢姫として法律の知識を元に、力を持つ者を人間として護り、なおかつギルドの二の舞を演じる事の無いよう大人としてわかな達を護る事を宣言した。
そして、蒼海は飛行船内の(裕福な)男達に映像通信を繋ぎ…
シセル先生
「新たな法律の制定なら私に任せて欲しい。
王族として戦争が起きないよう尽くしましょう。」
グレン教授
「神堂家は考え方がまるで成長しとらんな。
出資なら、身元が判明しているボクに任せるが良い。」
郁民「俺も、白狐族の末裔として開発に協力させてくれ。
文化祭の準備みたいに気軽なものじゃないけど…
わかなの力になりたいんだ。」
古代戦争との違い…
それは、神堂家に信頼できる協力者がいたかだろう。
年齢や性別という壁を越え、神堂家は頼もしい仲間に道を照らされていた。)
【咲夜】
強い負はより強い魔物を呼び起こす。。。
それでも咲夜は‥
(準に言われ悲しそうな目で言う。ゲーテは前回の戦争で実はちょっとだけ活動して自分が生まれる前の過去がぼやっと見えて呟く。そして人々は争いのもと成長していくのだと知ってたのとわかなは確実にやらかすと思っていたので実子に戦争の手伝いをさせる未来を変えるべく名乗り出てるのだ。先程より急に強くやな予感が過ぎって意見を変えた)
【わかな】
法律なんて破るためにあるのよ。
一人の研究成果より庶民に広げて細かいデータを取るのは大事よ。
人々は争いのもと発展していくのだから多少の犠牲はつきもの。
魔物が経済を回してるんだから強敵の治安は自分で抑えれば済むこと。
‥戦争だって渦中の中心人物が展開を握ればうまくコントロールできるはず。私ならもっとうまくやるわ。。
(わかなは何かにとりつかれたように現実主義なことを言う。グレンの言うとおりまったく成長してない。自分の知識欲に先祖の意識と思いが合わさり咲夜が考えたとおりの発言をし、咲夜は言いたいことは分かるが未来は常に不確定で戦争はかなりリスクが伴う。でなければ当時もマナが枯渇し作物が取れなくて飢えて苦しみながら餓死して負となる事故が起こることはないはずだ。わかなは色々と言ったが最後の一言はぼそっと言った独り言で戦争をゲームのようにコントロール出来ればと考えてる。女帝になれば影響力や動きやすさが変わる。自分に都合のいい相手に武器を売る。データを取る。改良する。目障りなやつは自分の手を汚さず消す。等じぶんにない知識が脳に過る。)
【準】
だからって、咲夜さんが犠牲になる必要は無いじゃないか!
僕は、咲夜さんや子供達に罪を背負わせたりしないから…!!
(準としては、咲夜ちゃんの意思で魔法銃を作るのは構わなかった。
だけど、わかなが素性が知れない人物に売るくらいなら命懸けで咲夜ちゃんを護ろうと、咲夜ちゃんを強く抱き締める。)
【十代】
止めてくれ!!!!!
わかな…君がブォルム家が定めた法律を破ろうが、世界中の人々を敵に回そうが、俺はわかなの味方だ。
でも…俺は大好きな人達が犠牲になるのは…わかながまたラザリスやゲーテという危険にさらされるのは嫌なんだ…!!
(「邪神め…!」
グレン教授がわかなが居る方向に遠隔術式を放とうと右手を上げようとした瞬間、十代は初めてわかなを止めた。
十代は、自分がどれだけわかなの向上心や能力を尊敬しているか、どれだけわかなの事を大切に思っているか、ギルドが全焼した日どれだけわかなを失うのが恐ろしかったか想いを伝える。
「魔法でギルドや怪我は治せても、恐ろしい記憶は残るんだよ…?
俺は…もうあんな想いをしたくない…!
俺が被験者になるから…!
争いを起こすのは止めてくれ…!!」
十代の涙に、シセル先生は"爺や”へ通信しようとしていた術式を解く。)
【シセル】
神堂わかなさん…
私は"セイシェル王子”として、あなたの意見を否定するつもりは無いし、国民の多数が神堂家を王族として推奨するなら潔く城を開け渡しましょう。
しかし…私は何よりこの国を…この世界を愛しています。
私はこの国の為なら、あなたが作った魔法銃をレンジャー軍に渡して被験させるつもりでしたが…
無闇に銃を売りさばき、争いを起こそうと言うのなら、私はあなたの銃の特許を剥奪し、神堂家の魔力を封じなければなりません。
どうか…私を"シセル先生”としてあなたを守らせてくれませんか?
(わかなを優秀な生徒として信頼しているシセル先生は、"あなたと争いたくない”旨を伝えた上で、レンジャー軍での被験という代替案を提示する。)
【咲夜】
仕方のないこと。でも咲夜には分からない。
咲夜も文明が発達したり、この憎い国をラザリスの力が無くても作り変えられるのなら多少は賛同できるけど‥それは邪神を倒してから考えるべき
(準に言われ怪訝な表情でまだ見ぬ子供を守る決意をしてる。精霊たちの声は響くが正しいことが分からなくなる。前々から世の中を憎んでたから賛同できるところもあるが、やはり危ない橋な気もする。それよりも兄の洗脳ルートを回避すべきでは?と思う)
【わかな】
‥‥レンジャーは強いからデータとしては不十分。。
王国ではなく帝国にしたいし‥
私の魔力はこれでも最低限よ。
王国の幹部には我が家を見張る
人柱がいると聞くわ。
次封印しようとすれば逆に解けてしまう
剥奪されても作ることはできるわ
(レンジャーは戦闘経験があるからイマイチで自分が厳選した庶民に売りつけたり差し上げたりしてデータを取り力で周りの国を虐げる帝国としてまた歴史を繰り返そうとしていた。封印も剥奪も無駄だという。敵に手のひらを見せてるのはわかなの意志で知識欲に取り付いたのは先祖の想いだ。しかし十代くんが味方についてくれたものの物凄くシリアスなマヂレスにときめく。そして打って変わって『強い力は誰も止められない。それは己でもある。身を滅ぼすようなこともある』と頭によぎり十代の切実な言葉が響き頭を抱える)
【グレン】
咲夜くんの言う通りだな。
これは君達の不安を煽りたくなかったからこれまで言わなかったのだが…現在、邪神はこの世に召喚されなくても件のサキュバスの娘を媒介にして、我々の精神を乱している。
サキュバスの娘は学園の皆を惑わし味方に付けているから手を出せん今、"誘惑の無効化”より、神堂わかなの力を強化し、邪神を無力化する事の方が確実だろう。
(改めて邪神の力を間力でサーチしたグレン教授は、遠巻きにわかなが邪神に影響されている危険な状況である事を、咲夜ちゃんにしゃがんで視線を合わせて伝えた。)
【シセル】
ならば、士官学校にて1年生の演習授業として使わせましょう。
私は王国でも帝国でもどちらでも構いませんが…
わかなさんは、どうやって国民の支持を得て、いかにして統一するのですか?
それと…"人柱”という言葉を使わないでいただけますか?
(かつて戦争でこの国が傾いた時、国民は帝だった神堂家に革命を起こし、ブォルム家が王国を築いた。
そう、あくまで漁夫の利であり、ブォルム家が神堂家に魔力と精霊術で勝つ術はない。
だからこそ、犠牲を出したくないシェイセル王子は"国民の6割が神堂家を支持するなら”と言ったのだが…
シェイセル王子は、わかなを生徒として見て来たからこそ"わかなに国民を纏める力は無い”と判断し、いかなる手を使ってもこの国を…この世界を護ろうと決意を固め、わかなに鋭い目を合わせる。
…神堂家の力を封じ、代々観測者をして来た白狐族を一瞥して。)
【十代】
わかな、わかなが数人で魔王を倒せるくらい強い事は知っている。
だけど、人は自分独りの意思だけじゃ止められない事もあると思うんだ。
だから…わかなを護る為に、俺にわかなを止めさせて欲しい。
(もしかしたら、わかなの手を汚さずに消されてしまうかもしれない…
それでも、わかなが罪を背負ってラザリスとゲーテに殺められる位なら、命懸けでわかなを護りたい…
十代もまた、譲れない決意を固めていた。)
【咲夜】
わかなさんを強化するなら観測者に規制を緩めてもらうのも手。
でも邪神が神堂家の先祖の想いを利用してる今。
どちらに転ぶかわからない。
それでも咲夜はお兄ちゃんを信じてみたい
(グレンにこくこくと頷くと邪神と戦うときだけでも魔力の規制を説いてもらったほうが強化できると言いたいらしい。観測者は人柱なので厳密には知れてるのは現王家で精霊にすらその姿は見えない。だから観測者と説明した。邪神が少なくとも姉を惑わしてるのも分かったが兄が居ればなんとかなるだろうとも思い伝える)
【わかな】
ん〜それでもまだデータ不足‥
それは、当然力で虐げるのよ。自分に都合のいい人間を生かし都合の悪い人間は殺める。
そしたら支持率は自然とあがるわ。
寿命を犠牲にしてるんですもの。人柱でしょう?
‥‥‥どうせ百合のものになるんでしょ
(素質持ちとそうでないもののデータは違うから、渋った。帝国時代も同じような統治の仕方をしていたが自分ならもっとうまくやる。力の使い方次第で変わると思ってる。こうして手の内を明かしてるのは先祖の想いに惑わされてるだけで本人にはそこまで意思がないからであり心の中はぐちゃぐちゃだ。クールなので一切それは見せない。人柱の件は親に聞かされただけで自らの命を犠牲にして我らの魔力を封じるのもがいると。ふと十代の声かけに十代が言った言葉が不正解だったのか邪神が心に侵入した時にネガティブになり『自分一人の意志じゃ止められない=百合のものになるとイメージが連なった』ぼそっと怪訝な表情で一言言ったのを咲夜は驚いた表情で見ていた)
【十代】
…!!!
あはは…俺、何弱気になってるんだろうな…
咲夜、大船に乗ったつもりで任せてくれ!!
わかなも何言ってんだよ!
わかなが百合に負ける訳無いじゃ無いか!!
わかなが間違った政治をして、暗殺者やラザリスとゲーテが現れようが、俺は最後までわかなの味方なんだから!!!
(咲夜ちゃんが兄を信じる気持ちが通じたのか、邪神の影が十代から消えて笑顔と同じくらい眩い光のオーラが十代に纏う。)
【グレン】
そうだな…。
ボクも遊城十代を…そして、神堂わかな、咲夜、蒼海を信じよう。
シセル、これは上司命令だ。
神堂わかな、咲夜、蒼海の力を邪神を討ち滅ぼすまで解放してくれ。
【シセル】
皆まで言わないでください。
今観測者に3人の封印を解かせる連絡を入れますから。
(十代の根拠の無い希望のオーラは周囲の人達の邪神のオーラを払い除け、シェイセル王子は"爺や”に連絡をする。
(魔法銃の実験をする頃には、わかな、咲夜、蒼海は100%の実力を出せるようになる))
わかなさん、歴史の先生が嫌いだからってテストが終わったら勉強した内容をコロッと忘れるのは良くありませんよ。
恐怖政治はすぐに国民の不満が溜まってマナ不足になり、ストライキがデモに…そして革命へ繋がるのです。
せっかく帝になるなら、子供の代まで帝国が長続きするように"希望”で国民を纏めたらいかがですか?
それと、我が国のレンジャー軍は素質の無い者も受け入れているんです。
素質が無くても、障がいがあっても事務作業や軽作業等をしてもらい、基地が1つのミクロネシアのようにお互いを支えているんですよ。
他国は常に我が国が弱った時に攻め込もうとしてますし、きっと良いデータが取れますよ?
(他国にとって、ブォルム王国は"移住したい国No.1”の人と動物に優しい、福利厚生が充実している国だ。
"情けは人の為ならず”をモットーとしている為、裕福な家庭への税金は少し高いが、人々は例え職を失っても"なんとかなる”と思える程希望に満ち溢れている。
シェイセル王子は植物から人まで活き活きしている祖国の為に、わかなに優しく微笑んで正しい方向へ導こうとしている。)
【わかな】
データは取りようによっては取れそうね。。。
それは革命と戦って粛清してしまえば‥
あるいは他国に侵略を‥
(素質なし素人もいるならデータは確保できそうだと思った。恐怖政治でもうまくやれると思ってる。しかし聞いていると内戦ではなく侵略に興味が湧く。他国に侵略するさいも内戦と同じマナ不足はある。だからこそ、それには地位を確立したいと思ったがそれは邪神に惑わされてるから。普段なら開発はするけど十代くんと出来るだけ居たいから稼働は王家の研究者に任せている。邪神のせいか妙に戦争をしたくなっていた。百合から狙いを反らしたいのだろう。
邪神のせいで十代に対し言葉は出なかったがホントは失いたくなくて涙目をぽろりと流す。ほんとは取られたくないしずっと一緒に居たい。誰よりも大切って気持ちは邪神に阻まれる。咲夜はじっと兄が姉を抱きしめて説得して邪神を払うところが見たかったので見守る。)
【シセル】
なるほど…
では、過去の革命を元に、わかなさんはどう対処するか教えてくれますか?
そうだなぁ…では、1789年の…
【蒼海】
…成功した革命では意味無いでしょう?
平和な時代に生まれたブォルム家の王子は黙ってなさい。
…わかなちゃん、1つ実話を元にした昔話をしてあげようか。
(突然、蒼海は別人のように真面目な顔つきになると、年配の女性のような口調で神堂帝国時代に隣国で起こった"失敗に終わった”革命について語り出す。
独裁政権の末に平民が城兵に戦いを挑み双方に死者が出た結果、憎しみが復讐を促し、負の連鎖からその国周辺の植物が枯れ、白骨が転がる荒野となるのに時間はかからなかった…
歴史の文献にも乗らなかったとある独裁国家の滅亡話に、グレン教授は「夢…!?」と目を丸くすると、辛い事件に表情を曇らせて頷く。
シェイセル王子は図書館にある本は全て目を通しているのか、作り話と思っているように悲しい顔を装っている。)
【十代】
わかななら大丈夫だよ!
荒野の上にあるレンジャー軍基地に俺達が立っているという事は、賢いわかなが魔法銃みたいな発明をしてオアシスに変えてくれるんだろ?
万が一世界が荒野になっても、生きていれば希望のオーラを作り出せるさ!
(何事も、新たな道では失敗が付き物だ。
十代に過去の失敗を知る味方がいるなら、それを元に上手くやればいいと強くわかなを抱き締め、咲夜ちゃんにグッと親指を立てる。)
【わかな】
負の連鎖とはいえ植物が枯れたりはしないはず。
マナ不足で先ず育たないってことはあるでしょうけど。私の理論だとその隣国は力が弱かったのだと思うわ。私なら革命軍のみダメージを与えて城兵は生かし、力の差を見せて逆らえないようにするわ。マナ不足もちゃんと魔物を倒してれば世界樹で魔物の負がマナに変わるからギルドを強化し自らも戦場に出ればよし、発明で隣国からマナを吸い寄せる技術を持てば滅びはしないわ。
そ、うね。
(蒼海の話はあり得るがどこか現実味がなく自分は具体的に理論を話す。夢物語にも聞こえるがどこか現実味があった。それから十代に強く抱きしめられると邪神に操られた部分が酷く痛んだが相槌を返せるとこまで逃れられた。自分がなぜこうも争いをしたいのか謎に思ってくる。咲夜はもう一声だ!とワクワクしてる)
【蒼海】
鋭いね。
従兄妹の兄として鼻高々だよ。
わかなちゃんの言う通り、マナの減少では成育不良が起こる程度の悪影響しかないし、その国の武力は弱かったよ。
その国民が旧神堂帝国の青々しい作物を見たら…何をするかな?
結果的に、その国の畑を世話をする人は居なくなり、作物は枯れて畑は荒野となったの。
忠実な国民には幸福な未来を。
裏切り者には罰を与える。
わかなちゃんが具体的な案をレポートに纏めてくれたら、オイラが読んでサポートしましょう。
(邪神の影響で夢の記憶が蘇った蒼海は、凛とした表情でわかなの発言に頷き、上品な口調で"わかなが本心から帝国を築く覚悟があるなら、兄として手伝いましょう”と、真剣な顔でわかなを見つめる。)
【十代】
わかな…君は何の為に戦うんだ?
自分の帝国を作る為?
ディセンダーとして世界を救う為?
それとも…大切な人達のため?
(咲夜ちゃんの目を見て十代は頷き、わかなに問いかける。
わかなが本気で決めた道に進むなら荒野でも構わないと、十代は真剣に問いかける。)
【わかな】
一向一揆だってなんだって武力でなんとかするわ‥でもなんで私‥こんなに‥わからない
(武力で内戦を収め武力でマナを補う事を考えたらしいが武力でマナを補ったことがあるのは不知火だけである。ギルド単位で魔物を倒すのは負が多ければ多いほど魔物が強くなるので難しい。そして、十代に聞かれだんだんと口数が減る。なんでこんなに戦いたがってるのか不明なことに気づき十代の質問に分からないと返す。邪神の影が引いていってるようだ。咲夜はじっとそれを見守る。本当に帝国を築くよりも恋人と居たいタイプだと信じていて)
【蒼海】
そうだね。
一揆が起きたら武力で抑えれば良い…
でも、全ての国民がわかなのように
強くはないんだ。
無力な民を守る為にも、成帝はもう少し勉強してからにしようか?
(上品な老女らしい落ち着きと包容力がある夢姫の人格は、わかな自身の考えで"今のわかなに成帝は難しい”事を理解させる。
老衰するまで子供や孫に愛情を注いだ夢姫はわかなの考えを否定すること無く、微笑する事で"あなたが望むなら手伝いましょう”と味方である意志を見せる。)
【十代】
無理に分かろうとしなくていい。
ただ…わかなには戦いたいと思う程の強いエネルギーがある。
俺達はわかなにエネルギーがあるから集まって、希望のオーラで負を払えるんだよ。
(混乱するわかなに、十代は希望に満ちた笑顔を向ける。
希望のオーラをわかなの内側から注ごうと、十代はわかなにキスをした。)
【わかな】
‥‥‥わたし、十代くんとずっと一緒に幸せでいたいよ
(すべての国民が強くない‥と言う言葉に言い返す程の邪神の影響はなくなった。十代が優しく言いキスをすると涙を零し邪神が払われた。咲夜はほっとした)
【十代】
わかなの実力なら、その想いを叶えられるよ。
だって、学園No.2の俺が許嫁なんだぜ?
邪神が来ようが天災が来ようが、俺たちなら幸せに暮らせるさ!
(キスした後、十代はトドメに自信に満ち溢れた笑みをわかなに向ける。)
【グレン】
夢、懐かしいな…
2人を見ていると、同盟国が滅びた後領土争いが起きた時にお前が勇気づけてくれた日を思い出すよ。
2人なら、本当に邪神を消滅させられるかもしれないな。
(郁民が2人のキスを見ないよう目を手で隠してあげたグレン教授は、若い頃の自分と夢姫の姿を重ねて碧い目に輝きを取り戻す。)
【蒼海】
はぁ?
ボケるのもいい加減にしてよね!
"アタシ”の子孫であり、"オイラ”の従兄妹なんだから、邪神の1人や2人消して当然なんだから!
("上品な老女”は何処へやら、わかなと正反対な性格の蒼海(in夢姫)はグレン教授に高飛車なツンデレをし、映像通話越しに親友ならではの口喧嘩を始める。)
【わかな】
そして私が学園No.1!二人なら無敵だね
(どんな闇が来ようとも十代くんと居れば大丈夫なんだと信頼した言葉を笑顔で返す。眩い青春である。この銃はどうしようかと思う。あとはたまに魔法で属性を刻むだけなんだけど‥)
【わかな】
さて、最強コンビさん。
いつもの調子に戻ったなら、最強の武器を作って実験したら、コンフェイト大森林でデータ取ろうよ!
オイラ達は改良版を作る為に材料を採取するからさ!
(「俺達最強イェーイ!」
とわかなにハイタッチする十代達の様子に蒼海はクスッと笑うと、手を叩いて魔法弾を作り試験室で実験するようわかなを導く。)
【わかな】
いえーい!
武器は出来てるわ。あとは弾丸。
銀はもってきた?
改良するなら宝石は必須。
魔物が持ってる特殊武器があれば特殊能力を移植できるかな
(いえーいと言われハイタッチ。武器は出来てて弾丸の素材を言うと武器の改造は宝石と合成で可能だ。ダンジョンには武器を含んだ魔物がなぜかいるのでそれは言う)
【蒼海】
ああ、銀は準備室から30弾分取ってきたよ。
宝石も準備室に揃えてあるから、コンフェイト大森林で実地試験したいなら今のうちにオイラに言ってくれ。
オイラ達は今回使った素材の補充をするつもりだけど、他に採取して欲しいものはあるかい?
(蒼海はわかなに銀を渡すと、他に必要なものがあれば遠慮なく言って欲しいとわかなに微笑む。)
【わかな】
じゃあ弾を作って先ずは試し撃ちね
機能するようなら森林に持ってきましょう
先ほどの素材だけでとりあえずは足りるわ
森林にいくなら貴重だからあるか分からないけど生命の実は確保したほうがいいわ
(先程言ってた試し撃ちについて言う。試し撃ちで使えるようなら森林に持っていこうと言う。必要な素材はあらかたここにあるようなので補充するだけで良いという。各宝石は各ダンジョンで取れるのでダンジョン巡りしないと宝石の補充は難しいだろう。)
【蒼海】
OK!!!
サッサッと弾作って、チャチャッと試験して、ドドドッと実験しに行こう!!
宝石や鉱石を加工する時に出た粉もそこの棚の皮袋にあるから、火薬として好きなだけ調合して良いからな。
(蒼海は"く”を鏡に写したような目で語彙力皆無な返事をすると、メインの宝石とは別に石の粉がある棚を指差し、弾の中に入れる事でサブ属性を加えられる事を補足してくれた。
わかなとの会話を一旦終えると、蒼海は男組と相談し、
・生命の実
﹀
・ダイヤモンド
﹀
・オリハルコン
﹀
・宝石類
﹀
・薬草や食料などの日用消耗品
の優先度でダンジョンでレベルアップ&採取をするとわかなに伝えた。)
【わかな】
いや銀に少量の魔力を閉じ込めるだけの加工魔法だから
蒼海にいは、十代くんと基本ノリは同じよ。
(サブ属性は恐らくいらないだろうといった。銃本体はモルダバイト鉱石にマクスウェルの微精霊がはいった生命の実で出来てる。加工は魔法でやってるがシンプルな材料だ。この銃の利点は素質のないものも戦えるようになったりマナ(力)の制御ができることくらいだ。十代に言うと早速銀に氷の魔法を込めた。まとめてやるほうがマナを消費しないから30個の氷の魔弾が生まれた)
【蒼海】
OK。
弾が完成したら試験室に案内するよ。
(蒼海は試験に使うチェックリスト(安全性や耐久性、長所・短所を記入するメモ)を棚から引っ張り出してクリックボードに固定する。)
【十代】
や~、ポジティブ思考は俺だけなのかなとふと思い浮かんだから、わかなの親戚に俺と似たような性格がいて嬉しいな!
咲夜や蒼海さんと仲良くやれれば、他の親戚となんかあってもやっていけそうだよ!
(十代は基本わかなが居れば他の親戚に嫌われても気にしないタイプだが、友達に慣れそうな親戚が居てほっとしていた。)
【わかな】
そっか。十代くん婿として嫁ぐからこっち側の人間になるのか。
弾できたよー
(十代が親戚の話をしはじめたのでしばらく考えたがそういえば十代くんはこっちに嫁ぐんだったと思っては蒼海に伝える)
【十代】
そうだぜ~!
わかなの住み慣れた家に俺の私物が置かれ、
毎朝俺がモーニングコールをして、
一緒に朝の支度をして、
いつもの交差点で…
…って、同じ家から出るなら待ち合わせる必要が…!?
(わかなとずっと一緒に居られるのは嬉しいが、
わかなより早く起きて、いつもの交差点で新聞や本を読む時間が好きだった十代は、少し寂しげな表情をする。)
【都民】
十代、ウチの学園は大学も附属しているんだ。
結婚したからって、友達付き合いを止めるとか、待ち合わせ場所に来るなとか言わないよな?
(今まで空気を読んで発言を控えていた郁民が、十代に冗談混じりに微笑みかける。
2人が結婚してもわかなに対する想いは変わらないが、共に素材集めをしながら培った十代への友情も変わらないと言う郁民に、十代は映像通信越しにハイタッチをした。)
【蒼海】
おっ、先ずは氷だけを試すんだな!
じゃあ、弾はこのケースに入れて…さ、オイラに着いて来て!
(男組も何かしたかったのか、弾の大きさに合わせたケースを硬い樹脂で錬金して、映像通信を介して転送してくれていた。
弾が10個入るケースが3つあり、
黄色、緑、赤がある。
研究室を出て少し奥に進んだ所に体育館サイズの試験室があった。
中には羊の毛で錬金された魔物のぬいぐるみが壁に沿って並べられており、
動かし方はゴーレムと同じで、手の平大のコア人形(属性と同じ色の折り紙)に"襲ってこい”"壁沿いに時計回りにゆっくり走れ”等の命令を書いてぬいぐるみの中に埋め込み、少量の魔力を込めれば良いと、蒼海が教えてくれた。)
【わかな】
十代くんと暮らせるようになるの楽しみ!
誰が打つ?
(話を聞いてるとワクワクして言うと試し撃ちは誰が打つか聞いた)
【準】
最初は開発者であるわかなさんが適任だろ。
より正確なデータを取る為に、咲夜さん、蒼海さん、俺、十代という順番で2発ずつ撃ったらどうだ?
(同じく空気を読んで黙っていた準が、咲夜ちゃんにも撃たせてあげたくて口を開く。
自分も新時代の武器を撃ってみたくてワクワクしているのか、大人しめに目を輝かせて口角が上がっている。)
【わかな】
なるほど。そうしよう。
(納得して銃を構える。咲夜は打てるのが楽しみで真顔でワクワクしてる。わかなは銃を打つと的に当たり的が凍った。計算通りだ。今は認証をフリーにしてる)