書き忘れていたけど、目的地は前回と同じく、「餘部(あまるべ)」。「餘部鉄橋」のあったところ。
「餘部」の名の通り、既定の集落から外れた場所ということで、この名がついたのだろう。全国に残る平家落人伝説の地の一つでもある。
正確には、この地から更に危険な海岸の崖路を西に進み、突当りになったところにある集落が伝説の地で、餘部はそれ以前の奈良末期から平安初期のものだと思われる。
しかし、四国の祖谷にしても宮崎の椎葉にしても、よくもまあ、と思うしかないような土地に人が住み着いているわけだが、逆に頼朝をはじめとする鎌倉武士の追及の凄さに、いつも驚かされる。その鎌倉幕府も、最後には数百人だったかの武士が幕府に殉ずる形で自刃している。
前回、車で来た時と違って風が全くと言っていいほど吹かない。
晴れた日の日本海は、特に夏場の海は、何でこんなに?と思うくらい海が透き通っていて美しい。
折り返して、すぐ燃料表示が0近くになる。走行中に燃料が切れるとノッキングを起こし、ガクガクしながら急ブレーキがかかったようになって止まる。
危険だから、あらかじめリザーブにしておく。SRならそんなことをしなくても、走りながらレバーを回すことができる。カブは走っている時はレバーに手が届かない。
城崎までがギリギリかも。思った以上に減りが早い。
城崎で給油。一安心。あまりの暑さに頭がぼーっとして眠くなる。
何とか帰り着いたのは6時過ぎ。後半は尻が痛かった。ハンドルやステップに体重を分散させられないからだろう。
200キロくらいのこと、と思っていたけれど、やっぱりカブは時間がかかる。
それに朝来(あさご)辺りまででも往復200キロ近いのだから、餘部の先まで、と言うとそんなものじゃないだろう、と、やっと気が付いた。
調べてみたら、400キロ近かった。能天気にもほどがある。
一夜明けて。
今日、「さすがに、歳には勝てないな」、と思う。疲れているのが実感できた。
そうは言いつつ、午後三時くらいにはそう思ったことを忘れている。
回復したのだろうけど、逆にこれもまた「歳には勝てない」、の実例で、単に時間が経ったから「疲れた。さすがに、歳には勝てないな」と思ったことすら忘れてしまった、だけなのかも。
さて、コペンで行き、カブで行ったのだから、今度は真打ちのSRで行く?
それも良いけど、SRでは、これまで行ったことのないところに行きたい。
・・・・・・ということは・・・・・。