走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

終わり良ければ全て良し

2016年11月25日 | 仕事
あれから2週間。入院先の病棟で家族会議が開かれました。 参加者は患者と夫、ケアマネ、サポートワーカー、病棟の作業療法士、学生、精神科医、私、そして通訳さん。 母国語で事情をしっかり理解してもらい、これからの治療計画を理解してもらうことが目的。 彼女の1番の心配事だったのは一人になること。避難民としてカナダへ来た一家。いつまでも国や州に援助を受け続けることはできない。就労可能な夫は就労を勧められ . . . 本文を読む

20歳のおめでとう

2016年11月24日 | 仕事
先週は長男の20歳の誕生日だった。久しぶりに5人揃って食事。 シェフとして働いている彼。大きくなったもんだ。小さい頃から色々あって、、、こんなことやら、、将来はどうなるかと気をもんだものだが、今はゆっくり大人の階段を登て行っている。少しずつでも心配の数が減りつつある分、、 、それが親孝行なのかもしれない。 . . . 本文を読む

責任の比率

2016年11月23日 | 仕事
誰かがツイッターに医師はドラッグディーラー(薬物を売る人)になった!って書いていたな。以前にも書きましたが麻薬の依存は違法薬物からだけではない。怪我や術後の麻薬の処方から依存になるケースもあるのだ。そういう意味で医師により麻薬と出会い、依存になったからディーラーだと呼んでいる。 依存に注意を払わず処方を継続し続けた医師の非はわかる。しかし、私はちょっと弁護をしたいと思う。 痛みのレベルは人それ . . . 本文を読む

悲しいニュース

2016年11月22日 | 仕事
先日シリーズで産後の鬱に関して書きました。 先週、10月末から行方不明だった女性の遺体が発見されました。彼女の車はスタンレーパークで発見されていて、遺体は先週ハウサウンドにある島の近くで見つかりました。他殺の可能性は全く否定されました。 生後2ヶ月の息子と夫を残して。発見後彼女が産後の鬱に悩まされていた事が発表されました。悲しい結果です。 産後6週間検診は大切です。特に産後の鬱の有無に注意を . . . 本文を読む

パイオニア

2016年11月21日 | 仕事
私がケアを提供している対象者はメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層。何故そう言う人を対象にしているのか?わざわざ、、、と言われる時がある。 NPがBC州で登録されるようになったのは2005年だから、NPと言う職業がこの州に生まれてまだ11年目。70年の歴史があるアメリカとは大違い。なのでまだまだ草分け的存在で、ほとんどのNPが自分たちのポジションを模索している段階なのだ。 NPが始まっ . . . 本文を読む