例年は超忙しくなる冬。風邪、肺炎、火傷、凍傷、水ぶくれから蜂窩織炎と患者数はかなり伸びる。しかし今年はとっても静か。その原因はおそらく慢性的なホームレスの人たちにローベリアハウジングというプログラムが始まったから。
Low Barrier 障壁が低い
社会には様々な決まりごとがある。その決まりごとに添えないためにホームレスになってしまう。それが慢性的なホームレスを生んでしまう。そんな人たちに一般的なルールを緩め、支援者が24時間在住する家。地元の大反対を受け遅れに遅れていたプログラムがこの11月から開始された。2年越しで住民を説得して得たプログラム。48床が慢性的なホームレスたちに終の住処として提供された。
みな嬉しいそうで、自分の部屋があることの喜びと感謝を口にする。健康的な食事も日に2度提供される。血色が良くなり、違法薬物の使用頻度も下がっている。火傷や凍傷もない。蜂窩織炎もない。肺炎もない。健康だから私を受診する必要もない。
安心して住むことができる環境が健康に与える影響を身をもって感じている。急性期の病院の利用率も減るであろう。警察の稼働率(つまり犯罪率)も下がるであろう。なんて安価な対策なんだ!!!!喜ばしい!!!!
しかし私が暇になり過ぎるのはよろしくない。マネーバリューはいつも試されている仕事だから。様子を見て自分のプログラムを変えていかなければならない。このような時に分析能力はまたもや試されるのだ、、、
地震で崩れ落ちた教会内。修復は済んで静けさがあります。