走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ホームレスから抜け出すには

2016年03月14日 | 仕事
ホームレスになった人がホームレスをやめたい= 家に住みたいと思った時に事実的に何が必要だと思いますか?

1) 賃貸料の他に敷金
2) 賃貸の保証人になってくれる人
3) 暮らしていくために必要最低限の必需品。布団や食器など

となかなかハードルが高い。
1) 賃貸料が払えなくてホームレスになった人がほとんど。まとまったお金を作るのは難しい。
2) 家族や親戚、職場との人間関係を失った人が多いので、保証人になってくれる人を見つけるのも難しい。
3) なんとか工面して1を集めても、3までは、、、という人も多いので、床の上で次の給料日まで寝たなんて人も。

一度ホームレスになってしまうと、なかなか戻れない数ある理由の一部です。



庭の染井吉野はまだ蕾。それもそのはず冷たい雨が降っています。山では雪が降っていることでしょう。この冷たい雨の中ホームレスの人たちはどこで雨をしのいでいるのでしょう。

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2 コメント

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こんばんは (のびた)
2016-03-14 19:06:47
東京は今日は雨模様 夜中に雪に変わりそうです
箱根は本格的に降っています
それでもソメイヨシノの開花日は早まって 来週末だそうです

下町にもホームレスの方が見られます
生活保護を受ければ 何とか最低限の生活が出来ると言われ 宿泊所も確保したりして居ますが いつの間にか戻ってしまうそうです
人間関係に疲れた方 仕事が無くなって行き所を失った方 最近では若い方もたまには居るようですね
カナダでは 夜 歩いていたら 男性にお金をねだられました
勿論 断りましたが どこにでも居るものだと感じました
私の中では 世界中で一番福祉が生き届き自由もある国だと心の中で憧れています
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のびたさんへ (美加)
2016-03-15 11:34:35
カナダは福祉国家ではないんです。大学院時代に書いたこのブログを読んでみてください。
http://canadadenurse.dreamlog.jp/archives/51599791.html
医療と高校までの教育が無料だから福祉重視の国と勘違いされやすいのですが、お隣のアメリカに限りなく近い国なんです。福祉国家の先端を行くのはバルト3国です。
しかし、ホームレスの問題は世界共通で、この問題を解決できればノーベル賞が受賞できる!というくらい複雑な社会問題なのです。

今日もこちらも冷たい雨が降っています。日本の春の雪は5年前を思い出させます。
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