走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

簡単すぎる?!

2016年04月07日 | 仕事
私の患者層は一筋縄ではいかないことが多い。主訴は1つではなく3つ4つなんてザラ。

問診中も横道にそれるなんて珍しくもない。軌道修正して如何に効率よく問診ができるかなんてことにも神経を使う。

今日の診察に最後の患者として予約を入れたの彼女。引越しして遠い街に住んでいる。車を持っていないのでバスと電車で来る。少し遅れそうだけど絶対今日診てもらいたいからと電話が入る。

んん~、アルコール依存の再発か、それとも鬱症状??あーー仕事を終わらせるのが遅くなるかな、、、と言う考えが頭をよぎる。

で、15分ほど遅れた彼女。パッと見は調子良さそう。

主訴は3日前に目に出血。顔を見た瞬間診断はついたけど、念には念ときっちり問診と診察をして他の診断が当てはまらないか見極める。

で、診断は結膜下出血。

見た目が酷いから驚いて救急で来る人が多いんです。キチンと説明して心配の必要なしと伝える。

で、今日はこれだけ?

はい、調子いいから。何もかも順調ですと笑顔で返事されて拍子抜け。

あーーーこういうシンプルな診察って好きだわー。以前働いていたクリニックを思い出すわー。こういう診察ばっかりだったら、パッパッパと何人でも見れちゃうわ~なんて滅多に経験できないことを喜びました。



ちょっとこれは以前の写真。セントパトリックデーの日にパブで夕飯をとお家からパブへ歩いていた時に撮った。ゴールデンイアー と呼ばれる山。耳のような3角耳が2つ頂上に。この山に夏登山をしました。とても暑い日で十分な水を持っていなくて、フラフラになりながらの帰り道初めてクロスした小川に顔を突っ込んで水を飲み翌日酷い腹痛と熱に襲われた経験があります。ビーバーフィーバーと医者に笑われました。上流での動物の排泄物に汚染された水を飲むから。でもビーバーどころか動物は頂上付近にいなかったよ!と言ったら、日中出てこない小動物がいる可能性もだって。それ以来フィルターを持って山歩きするようになりました。学んだ山です。

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2 コメント

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おはようございます (のびた)
2016-04-08 08:52:11

患者さんの方も 一安心もありますが 悪いケースを勝手に思い込み 拍子抜けの感じもあるでしょうね
登山で流れ出る水に顔を突っ込んでいる様子をイメージして笑いが出そうです 結果も良くなくて・・・・
私も10数年前 山では無く峠越えを普通の格好でしました
木曽路の妻籠から馬篭までです
観光客はバスで迂回で 誰も居ない道を夏の日を浴びながら登りました
この歳ですから(笑)途中でばてて 喉も乾き 水溜りのような所へ顔を突っ込んで飲んだ記憶と重なりました
但し 私は大丈夫でした
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のびたさんへ (美加)
2016-04-08 13:30:17
えー水たまりの水を飲んでも大丈夫だったんですか?!水たまりの方が危険そうなのに。私が飲んだ水は透き通った、冷たい、美味しい水だったんですよ!!!予想していた以上に険しい道で、予定していたより時間もかかり、山の恐ろしさを感じた日でした。その山が毎日見れるんですい。家から。登頂もできず引き返したから、再挑戦してやる!と躍起だったのに未だにしていない。年齢的にちょっと無理かなーと思える今日この頃です。やるべきことはその時にやってしまえ!という事を思い出させてくれる山でもあります。
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