走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

二つの頭

2015年01月04日 | 英語上達法
カナダへ来た時、日本から文法の本を一冊、英和と和英辞典を持って来た。文法の本をを2ヶ月で復習し日本語の英語の本はもう買わないと決めた。どうしてそう決めたのかは覚えていない。しかしこのままでは英語の上達はないと確信していた。日本の辞書の代わりにこちらで大きな英英辞典を購入した。

しかし、わからない単語が多すぎる。英英辞典を読んでも、それを理解するために説明の中に使われている単語を引き直す。吐き気がしそうな作業だった。ESL(English as second Language) 学校で一緒になった韓国人が俺はこの辞書全部の単語を覚えるんだ!すごいだろここまでの単語を全部覚えたぞ!と2/3ページあたりを開いて自慢していた。彼は単語の量はあるが使い方が変と先生によく指摘されていた。私の英英辞典には例文も載っていた。それを理解して自分なりに文章を書いてみる。そう言う作業を繰り返し単語量を増やして行った。韓国人のクラスメイトのように頭ごなしに覚えて行くのは無理だが、こうやってよく使う言葉を覚えていこうと思った。

日本語を使うのも一切やめた。ESL学校で母国語を使うのは禁止だったが、普段の生活でも使うのをやめた。日本人友達とも英語を使った。日本の雑誌や本を読むこともやめた。ラジオ、テレビ、映画、雑誌や書物を内容がわからなくても、わかっているふりで英語を聞き読み続けた。

英語を英語で学ぶ。全く喋れなかった、読めなかった、聞こえなかった私が一人前にまあまあな英語を使うようになるのに10ヶ月ぐらいかかった。そして夢を英語で見るようになり、英語の頭と日本語の頭の二つの言語センターが出来上がった。

日本語と英語間の訳は大の苦手だ。2つの言語センターがあるからだ。英語を使う時は英語の頭が働き、日本語を使う時は日本語の頭を使う。二つの言語の間で訳することを一切しない。翻訳には全く役に立たない人間になってしまったが、こうすることで日本語英語の使用頻度は少なくなった。

日本語英語は続きで、、、






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