走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

目を覚まして!

2017年07月29日 | 仕事
医師会の会議はいつもの地元のレストランで行われます。だって医師会館なんてものはありませんから、必要な時に必要なサイズのスペースを借りる方がコスト的に安いと言う事です。

で、今回はワイナリーの半野外レストランにて。こことっても広いんですよ。ワイナリーだけではなくベリーファーム(ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、ゴージベリーとベリーとつくものならなんでも)でもあってベリー狩りが出来る。そしてベリー関連の特産物などの販売もしています。ここのフルーツパイは山盛りで美味しい。ま、そんなところでのミーティングでした。





で、私の役目はオーバードース(OD)の拮抗剤についての教育でしたが、僕の患者は裕福だからそんなものは必要ない、と言い切る医師がいました。その他にも僕の地域は大丈夫と言い切る人も。

だあああ、その自信は一体何処から来るのだ?最近の統計によると男性、20-39歳、自宅が一番多い。それにホット スポットマップと言ってODが発生したポイントを地図と照らし合わせると、僕の地域は大丈夫と言い切った医師の働く地域が発生率の2番手だった。

あなたが知らないだけなんですよ!って言いました。ODはホームレスだけの問題じゃないんです。働き盛りの若い男性が自宅ではない場所で死んでいるんですよ。地域で働く医師が目を覚まさないでどうするの?!って喝を入れたくなりましたわ。ほほほ。

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