走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

コンセンサス

2023年07月05日 | 仕事

学会4日目。やっちまったな〜と言う気分。今回の集まりは1386000人の参加。とても大きな集まり。初日に日本の方からマスクや感染はどうですかね?と聞かれた。マスクフリーになって久しいカナダ。症状のある人は来ませんよ、と話した。


昨日の朝声がかすれていた。賑やかな所で沢山話すからだと思っていた。でも一応マスクをしていこう、とマスクをしていた。で、真夜中から筋肉痛やら、咳やら鼻水がで出して、これは喋りすぎではない、上気道感染だわ、と気づく。


朝方には立っていられないほど辛くなっていて、行かないことを決意。ホテルで休んでいます。会場近くのホテルなので窓から会場が見えます。多くの人が動いているのが見えます。







あーあ、参加したいセッションがあそこで行われているのに、、、と悔しい思い。それに今日組んでいた夕食もキャンセル。まだまだお会いして日本の看護界の未来について語る予定だった方との約束もキャンセル。なんでこんな大事な時に体調を崩す!と自分が情けなくなる。


で、昨日のセッション。APNPushing Boundaries.


エストニアが20年かけて処方権を得るまでの話。日本で最初の診療看護師(NP)が誕生したのが2005年ですから日本は18年、しかし裁量権取得への兆しは見えていない。


エストニアでは看護労働組合が主導で進めて来たよう。ユニオン、ロビー活動のような言葉が出てきました。ロビー活動とは 企業業界団体市民団体などが、政策政治的判断自分たちに有利な方向進んでいくようにするため、議会外の場で政治家にはたらきかけることを意味する語。( weblio 辞書より)。シンプルメッセージをどこでもいつでも機会があれば処方権を持つAPNのベネフィットを話してきたと言う。


このような草の根活動は大事だと思う。看護師の団体が一丸となり、それぞれが同じメッセージを発信していく。残念なことに日本では看護界の中で意見が割れ、一丸となれていない。18年かけてそうなれないのなら期待をするのは無理かもしれない、と思う今日この頃。しかしやり方は違えど目指すところは同じなのであれば、もういい加減足の引っ張り合いは無しにして前を向いていきたいと思いませんか?


来月このような公開講座があります。錚々たる共催団体。指定発言代表者です。看護協会が指定発言に参加されていないのは非常に残念ですが、他の団体がコンセンサスを得ることができれば何かが変わるかもしれません。


日本学術会議ホームページ - 内閣府

日本学術会議ホームページ - 内閣府

日本学術会議は、我が国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。

日本学術会議ホームページ

 



診療看護師(NP)JANPU-NPCNS、またそれらの教育者の方々、ぜひ参加をしてくださいませ。


一人一人の力はちっぽけに思えるかもしれませんが、大海は雫からできています。集まればうねりを起こせます。知人友人に声をかけていきましょう。


もう一度言います。足の引っ張り合いではなくて希望を持てる未来のために語らうためです。コンセンサス、共同を。



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