走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

学生指導

2015年07月12日 | 仕事
学生を指導するのって簡単ではない。学生の良いところを伸ばし、足りないところを気付かせる。将来自分の同僚になる仲間だ。学びの多い実習にしたいものだ。

口で言うのは簡単、実行するのは難しい。今回の学生さん、前評判がよく卒業前の最後の実習と言うことで私の期待が高すぎたかも。学生時代の実習の大半を同じクリニックで過ごした彼女。ストレスは低かったかもしれないが成長もあまりなかったのであろう。難しい患者層に接することも無く。

休暇から戻ってきて彼女に言われたのは、このプレイスメントは学生には不適切。患者層が難しすぎると思う。学びは大きいが彼女は私の患者層を診ることは出来ないときっぱり言う。

んんんんー時間をかけてもフォーカスを失う彼女。患者の主訴と全く違うことに気を取られてしまう。時間をかけても問診をするが身体所見は不完全。治療計画は不透明としか言いようがない。

優しく患者に話しかけ、話を聴くのも上手い。予防的なアドバイスも得意だ。正看護師としては申し分ない彼女。しかしNPとしては足りないところが多すぎる。
しかし、その一方私が厳しすぎるのか?私のせいで彼女はこうなのか?とも考えさせられる。

私は学生の時に、あゝ!と看護師とNPの違いに気づきそこから随分変わった。自分の診察能力(診断、治療計画)が患者の健康に大きな影響を与える。自分で責任を持って、それをしていかなければならない。誰の目にもクリアな道のりを患者のために作っていくことが大切なのだ。それに誰かが横で見ていてあなたのやっていることは正しいわよなんて言ってくれることはないのだ。

記録もダラダラと要点なしで長いわりには中身がないし、出来ない表れだと思うのだけれど、、、、、どうしましょ、、、あと一ヶ月。このままでは合格点が上げれないかも。


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